北海道の山野でとことん遊ぶ!!
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2020.12.5 『似湾沢』(にわんざわ・208m) 危うい細尾根を登る
この日4つ目の三角点は、
大きな鵡川に架かる「栄和橋」を、
厚真方面に渡って1kmほど走ったところから、
林道に入る予定だったが、
その林道がない!
廃道どころか、
完全に消失してしまっている。
それでその林道につながる、
もう一本の道を見に行くと、
エゾシカの防護柵ゲートがあり、
入ることができるようだ。
早速扉を開けるが、
めったに利用されないようで、
扉の下部が雑草にぶつかり、
なかなか開けきれない。
それを強引に開けて中に入った。
辺りが牧草地帯であることから、
ここに立ち入るのは、
ここの地主だけのようだ。
少し先の牧草地脇に車を止めさせて頂いた。
目指す『似湾沢』は目の前だが、
ピークは奥まって見えない。
ただすごい傾斜であることは伺える。
スタートするとすぐにエゾシカの防護柵だ。
先ほど柵を越えてきたが二重なの?
しかし意味がないようで、
足下にはエゾシカのフンがいっぱいだ!
今回もU字溝を埋めた小沢が流れていたので、
そこを利用して柵下をくぐった。
エゾシカもここから出入りしているのかあ?
かつてそこに林道が存在した名残が残されていた。
治山事業を誇る大きな看板だ。
しかし今は見るも無惨。
すごい倒木群の中、
ここから急斜面に取り付く。
それ以外は傾斜がきつそうで、
ルートは見いだせない。
辛抱しながら急斜面を登りきると、
対面に崩壊地が現れた。
二年前の胆振東部地震の爪痕だ。
恐ろしい光景だ。
そんな荒々しい光景を目にした後は、
細尾根の登行だ。
これがまた細く、
両側がスッパリと切れ落ちている。
もう高齢者の私は、
バランス感覚が衰えているので、
こういう状況は正直怖い。
危険な細尾根を過ぎると、
心地よいミヤコ笹の尾根を行く。
木々が切れた部分からは、
大きな「鵡川」が見える。
そして三等三角点「似湾沢」。
ここもいいピークだねえ。
やはり尾根は続いており、
どこまでも歩いていきたいという思いにかられる。
下山は危険な細尾根を、
登り以上に慎重に下る。
再び「胆振東部地震」の爪痕を目にし、
その恐ろしさを再認識して、
何事もなく駐車地へ。
これでこの日の山行を全て終えて、
厚真町に向かい、
「こぶしの湯」で汗を流した。