goo

2020.12.13 『本安平』(ほんあびら・215m)  地震の爪痕を見て山に分けいる

 日曜の朝目覚めたのは、

安平町追分旭地区で、

起きてみると-4℃だった。

なるほど冷えた感があったわけだ。

ここで言いたいが、

「安平町追分旭」というのは、

かつて「追分町旭」と簡素だったわけだ。

それを平成の大合併が、

妙な複雑さをもたらした。

私はいまだにこの平成の大合併によって生じた、

行政区分がどうにも馴染めない。

前述の安平町と追分を比較すると、

街並みは追分の方がずうっと大きい。

それがどうして安平町に、

吸収されたようなことになってしまったのか?

不可解さがいつまでも残る。

 寒くて夜明けの遅い朝は、

なかなかパッと起きる気にはなれない。

ダラダラと起きだして準備をし、

駐車地をスタートしたのが、

既に8時近くになっていた。

 駐車地が大変良いところに有り、

数十メートル歩いただけで、

「安平北林道」に入った。

しかし周辺の様子が違って戸惑った。

この日の『本安平』には、

今年の9月に単独で登っている。

その時は林道入口から樹林帯の中を歩いたのだが、

そのあとで周辺を伐採したものだ。

風景がまるで違うのだが、

広いところ大好き人間の私としては大歓迎で、

下山時に伐採地に入ってみることにした。

 林道入口から1kmも歩かないうちに、

鎖が張られたゲートに出合う。

しかし鎖を張らずとも車両が進入できる状態ではない。

ゲートから100mも歩くと、

胆振東部地震の爪痕だ。

山の斜面が崩れて、

樹木が根こそぎ押し流されて林道を覆っている。

前回はここを越えて進むのがおっくうで、

林道北側の尾根に逃げ、

笹を漕いで尾根上を三角点まで進んだ。

しかし今回は先の林道の状態を見てみたくて、

押し流されて堆積した樹木群を越えた。

林道は笹に覆われている。

Hiromiに紙地図を渡し、

尾根筋を読んで三角点ピークまで登るよう指示する。

林道は浅く奥行きがない上、

ピークまでの尾根も短いので、

立ち位置さえわかればルートファィンディングはしやすい。

Hiromiは問題なく登っていき、

二等三角点「本安平」

前回きれいに笹を刈っておいたので、

標石周りはきれいなままだ。

 ピークからは前回登った尾根筋を下降し、

下部の伐採地を目指すことにした。

ところがここで私がミスをした。

何気なく一本北側の尾根を下ってしまったのだ。

そこに作業道が現れたものだから、

深みにはまってしまった。

気付いたときにはかなり下っていた。

いや、里山程度であるゆえ、

別に大した問題でもなく、

そのまま藪の下降を続け、

樹林を抜けて牧草地か農業用地に出れば良いのだが、

そのまま下ってしまうと、

元気いっぱいのHiromiが、

体力をもてあまして燃焼不足になるであろうことから、

尾根筋を沢床まで下って、

南側の尾根を乗っ越すことにした。

地形図を出してみると、

この地点では下降予定だった尾根が、

枝分かれしているので、

乗っ越す尾根は二本になっていた。

それで二度沢床まで下って登り返した。

しかし二本目の尾根の末端には、

林道入口で目にした伐採地が広がっているはずで、

そちらに向かって藪こぎを続けた。

そして予想通り広い広い伐採地に出た。

何度も言ってきたが、

広いところは実に気持ちがいい!

最後は晴天の青空の下、

広い伐採地を気持ちよく歩いて駐車地へ。

下山でルートミスをしたものの、

これがかえっておもしろい山歩きにつながった。

Hiromiと二人満足の週末山行を終えて帰途につき、

夕方某所でカンパイ!

 

コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )