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2020.12.30 『安平道』(266m)  林道がない!

 2020年最後の山行を迎える朝は、

安平町早来瑞穂地区の林道脇で目覚めた。

外気温が-5℃。

-10℃以下での車中泊が続いていたので、

なんだかやけに暖かく感じた。

この車中泊から新しいシュラフに替えたのだが、

-5℃程度ではその真価がわからない。

 7時半、エゾシカ防護柵のゲートを開けて、

「春辺沢川」に沿って伸びる林道を歩き出した。

この奥で胆振東部地震の、

大規模災害復旧工事が現在も、

継続して行われていることは知っている。

それで工事が年末年始休暇に入ったこの時期を狙った。

林道はかつての姿をすっかり変えてしまったようだ。

その一帯全てが災害復旧工事現場だ。

道が付け替えられ、エゾシカの防護柵も、

真新しいものが延々と続く。

そして山肌には崩落した跡と、

それを防ぐための防護壁ができていた。

新しい道路沿いにはやがて、

年末年始休暇で閉鎖されたプレハブ事務所と、

数多くの重機群が休止状態になっていた。

その前を通り過ぎて奥に進む。

奥の方はいまだ復旧作業が手つかずのようだ。

駐車地から約2.5km歩いてのことだった。

行く手を凄まじい数の流、倒木群が阻む。

しばらくはそれらを乗り越えながら進んだが、

しまいには林道がなくなった。

大量の流、倒木群が林道の全てを覆い隠し、

そこに林道があるのかどうかも、

全くわからない状態で、

それ以上進むことが不可能となってしまった。

断念!

引き返すことにした。

しかし、帰宅してあらためて地理院地図を見てみると、

今回のルートは間違いだった。

別の林道を利用するべきだということに気付いた。

次回は別ルートで挑んでみよう。

ただ、それも災害の状況によっては、

失敗するかもしれないが。

 と言うことで、2020年最後の山行は失敗に終わったが、

ただでは戻らない。

途中で崩落地を上がってみた。

するとどうだろう、

素晴らしい眺めに出会えた。

標高160m程の高みから、

安平町方面の風景が見渡せる。

そこには前日登った『熊ノ頭』(くまのあたま)と。

『熊ノ頭山』(くまのかしらやま)が重なるように見えていた。

意外なところでこの眺めに、

二人して感激!

そして風がなく穏やかで、

年の瀬にはぴったりな風景に恵まれたことを感謝!

 

 この後また林道に下って、

トボトボと駐車地に向かって歩いたが、

歩きながらこの一年の山行が、

次々と頭に浮かんでくる。

今年は私の登山スタイルが変わった。

それまで無積雪期は、

登山道しか歩いてこなかったが、

それを藪漕ぎに路線変更。

今年はほとんど登山道を歩かず、

林道と藪漕ぎで登ってきた。

その利点の第一が人に出会わないこと。

誰もいない山は静かでいい。

そして第二に膝の問題だ。

固い登山道ではなく、

ふかふかな藪の中を登下降することで、

正座ができなかった膝の痛みがかなり軽減し、

短時間なら正座もできるまでに回復した。

従って今年の路線変更は、

自分の中で自然な流れだったということだろう。

また、今年は新型コロナウィルスの影響で、

職場の休日が230日にも及んだ。

そのように与えられた時間、チャンスを、

私は決して無駄にしない。

年間登行回数が375回に及んだ。

これまでの年間登行回数は274回が最高だった。

しかしそれは休日が230日もあったからで、

Hiromiは新型コロナウィルスの影響による休日が、

ほんの少ししかなかったのに、

なんと344回も登ったのだ

仕事帰り近くの山でヘッドランプをつけて、

コツコツと頑張ったHiromiには脱帽だ。

そして私の山登りは新年を迎えて間もなく、

またひとつの節目を迎えることになる。

 9時50分、駐車地。

2020年の山行の全てが終了した。

そこで今年もたくさん楽しませて頂いた山々に感謝!

そして当ブログに一年間お付き合い頂いた皆様に感謝申し上げます

最後に今年も怪我なく、病気もせずに、

ともに登り続けてこられた相棒に感謝!

ん? 「相棒」??

「弟子」? 「親友」??

もう、何が何だかめちゃくちゃだーっ!!!

 

 一旦帰宅し、夕方Hiromiと静かに打ち上げをし、

山に関する全てが終了した。

 年明けの活動は新年2日からになります。

ただ、ブログの更新は山旅から帰宅する5日となります。

皆様、良いお年をお迎えください!

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