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2021.1.6 『剣淵』(けんぶち・121m)  まさかこんな風景に出会うとは・・・

 地理院地図を眺めていて、

ふとこの山に目が止まった。

121mしかないこの山のピークに三等三角点がある。

では登ってみましょう、

と言うことで千歳市泉郷に向かった。

「嶮淵川」(けぬふちがわ)の堤防に駐車し、

田園の中の農道を歩き始めた。

そして農道から藪に入ろうとすると、

軽トラックがやってきて、

運転していた若者が、

「ここはマザーランドの所有地内です」、

と言ってきた。

ありゃっ、これは失礼!

三角点を求めて歩いていることを説明すると、

好意的に入山を認めてくれた。

 藪は薄くて短く、

すぐ伐採地のような広いところに出た。

ここはとにかく広い。

その中に続く作業道跡を登って行くと、

左右の広大な風景に加え、

背後に広がる風景が素晴らしい。

とにかく何も遮るものがない。

この風景は麓から見上げていた時に、

容易に想像できたことだ。

驚くのはその先でのことだった。

 作業道を登りきると、

大型四輪駆動車のものと思われるタイヤ痕が凄まじい。

我々が登った北側とは逆側に、

林道が続いているようだ。

その後雄大な風景を眺めながら、

広い尾根上の作業道をほぼ西に向かって歩く。

そしてその上がピークであろうと思われた細尾根に取り付いた。

短い細尾根を登って行くと、

素晴らしい!

遮るもののないピークに飛び出した!

まさかここでこんな光景に出会えるとはぁ・・・

Hiromiと二人してたまげてしまった。

121mという標高から察して、

樹林の中のピークからは、

何も見えないと思っていた。

いやあ、どんな山もバカにすることなく、

コツコツと登り歩いていると、

ホントにいいことがあるもんだわ。

おまけに風もなくのどかだ。

今年は新年早々晴天に恵まれてきた。

 下山も同ルートを下ったが、

いくら見ても見飽きない素晴らしい風景が広がる。

広い原野を下り切って樹林を抜けると人の声。

そのまま進むと母親と子供達だ。

そしてこの子達ひとなつっこい。

口々に「こんにちは!」と言ってくる。

母親が近付いてきたので、

話しをすることになった。

するとこの母親は入山時に声をかけられた男性の妻だった。

「マザーランド」という農業生産法人で、

夫婦ともに社員として働いているそうだ。

更に夫婦二人とも本州からの移住者だという。

ここがいいところで、

住みついて10年になるそうだ。

子供たちは7歳の長男を筆頭に、

男の子ばかり3人。

しかもお腹にはもうひとり生まれてくる子がいて、

その子も男の子だという。

すごいねえ、たくましいねえ。

しばらく立ち話しをして別れた。

素晴らしい風景に巡り合えた締めは、

誠に良い出会いだった。

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