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2021.1.24 『三菱』(169m)  ここもまた素晴らしい!

 日曜の朝は安平町早来の、

とあるところで目覚めた。

この朝の外気温が-18℃。

広い北海道ではこの気温以下のところがたくさんある。

しかし、今シーズンの車中泊では、

この気温が最低だった。

車の窓はガリガリに凍結し、

車内の飲料水が入ったペットボトルも、

中の水が凍ってしまった。

ただ、厚着をしてシュラフに入ったので、

身体は暖かくゆっくり眠ることができた。

外に出るのがおっくうだが、

空は素晴らしい快晴だ。

年が明けてから、

ずいぶん晴天に恵まれてきた。

ありがたいことだ。

準備を済ませて7時過ぎにスタートした。

ここは千歳市になるのだろう、

何だかはわからないが、

何かの採掘現場のようなところをスタートした。

ウィークデーだと建設機械の稼働や、

トラックの出入りなどで足を踏み入れられないだろうが、

この日は日曜日で仕事は休みのはずだ。

 冷たい空気の中を、

いきなり藪漕ぎでスタートした。

短い藪から畑に出てまた藪に入る。

手先足先が冷たくて痛みを感ずる。

麓を流れる「フモンケ川」の細い支流を渡り、

うっとうしい藪を抜けると作業道が現れた。

この辺りはいまだ積雪が少ないので、

足元は長靴のツボ足だ。

作業道は複雑に走り回っている。

登って行くと別の作業現場に出たが、

ここもこの日は休んでいる。

建設機械を横目で見ながら、

目の前のピークに登って行く。

このピーク自体が下部から削り取られているので、

いつかは消滅するようだ。

そしてこのピークは地形図によると「150m」。

そこに登るほどに予想できたこととは言え、

大変驚いた!

なんという眺め!

360度遮るもののない展望だ。

まさかこの標高でこれほどの眺めに出会えるとは。

しばし風景を楽しみ、

その奥に見えている『三菱』を目指すことにした。

作業道を利用して進むが、

もう荒れ果てた作業道で、

笹やその他のブッシュがはびこっている。

それでも常に視界が遮られることはなく、

周りの風景を楽しみながら歩く。

そして最後はちょっと濃い笹を漕ぎ、

四等三角点「三菱」

残念ながら濃い笹と雪に阻まれて、

三角点標石を見つけることはできなかった。

いや、それよりあまりにも素晴らしい眺めに、

心が奪われっぱなしで、

標石を探すのが面倒になってしまった。

「まあいいや」と二人で結論付けた。

 下山は建設機械が並ぶ地点まで下り、

車道を歩き遠回りをして駐車地に戻った。

ここも期待なぞしていなかった展望が、

素晴らしいこととなり、

大満足の一座となった。

 夕方Hiromiとの反省会では、

二日間の言いようのない感動を共有し、

私は実にうまい酒を飲んだ。

 

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