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2021.1.27 『鳩ノ巣山』(622m) 失われる「Mtレースイスキー場」
昨日はずいぶん久しぶりに『鳩ノ巣山』に登った。
最後に登ってから2年は過ぎただろうか?
今冬夕張の「Mtレースイスキー場」をはじめ、
「ホテルMtレースイ」、
「ホテルシューパロ」他の施設が突然廃業と報道された。
いずれも香港企業に売却された挙句の結果だ。
そして最近の新聞報道で、
「Mtレースイスキー場」に入り込んで、
スキーやスノーボードを楽しむ者たちへ、
立ち入り禁止措置が取られたと聞いた。
そこで急に「Mtレースイスキー場」の風景が見たくなった。
『冷水山』の北隣りに位置する『鳩ノ巣山』に登ると、
「Mtレースイスキー場」がまるごと眺められる。
私は昔からその風景が好きだった。
昨日の朝夕張に向かって車を走らせていると、
「コズ」からラインが入った。
そこには全く何の前置きもなく、
突然『ヌモトル山』に出るという、
幽霊の話しが綴られていた。
これは何もやることがなく、
暇を持て余していると直感。
そこで『鳩ノ巣山』のルートを教えるか?
と問うと、二つ返事でのってきた。
そして夕張市役所で合流し、
旧夕張北高校舎の裏側へと移動した。
そこは『鳩ノ巣山』から西に伸びる尾根の末端だ。
昔ロープ塔を備えた小さなスキー場があった。
11時35分、道路脇の除雪された駐車地をスタート。
すぐ斜面に取り付いて尾根に上がる。
あとはこの尾根を忠実にたどっていく。
雪面は気温の上昇で湿っており、
結構締まっているので歩きやすい。
ただ雪ダンゴがスノーシューのアイゼンや、
フレームに着くのですぐ重くなる。
そんな雪ダンゴを落としながら、
一歩一歩歩を進めていく。
また、色々な話しをしながら歩くも、
途中で風が強くなり、
お互いにお互いの話しが聞き取りにくい。
コズはところどころに、
目印のピンクテープを付けて行く。
「ママン隊」というチームのリーダーであるコズは、
近いうちに仲間を連れてここを登る予定だ。
リーダーとしてルートミスは許されないという責任の表れだろう。
大小のアップダウンを繰り返し、
地形図上の480m標高点を越えると、
一気に視界が開け、
目の前に純白の大斜面が広がる。
ただこの日はこの辺りからガスに包まれて視界が悪い。
斜度のある急斜面を一歩一歩登る。
そして登るほど背後に、
雄大な夕張市の風景が広がっていく。
また、南に目をやると「Mtレースイスキー場」が見えてくる。
久しぶりに見る雄大な風景だ。
風景を楽しみながら、
12時55分、Co.600で足を止めた。
風が強くガスもかかっているので、
ここでやめることにした。
三角点を有するピークは、
その先約500mのところにある。
それは来る「ママン隊」の山行で到達してもらおう。
モンスターのような樹間に入って昼食とした。
昼食タイムの間に日が差してきた。
そして下山を開始する頃には、
かなり回復して景色もよく見えるようになった。
あらためて「Mtレースイスキー場」を眺める。
下山は急斜面をコズが尻滑りをするも、
融けて重い雪が深くてうまく滑ることができない。
それでも楽しそうだ。
コズは何でもポジティブに考える良い性格だ。
歩きながらそんな良い面が何度も見られた。
下りながらも何箇所かにピンテを付け、
14時20分、駐車地。
次なる夕張の一座について、
コズはリクエストを残して帰っていった。