北海道の山野でとことん遊ぶ!!
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2021.1.22 『コロイ山』(164m) 心からよかったと思える低山
山の善し悪しはその高さにあらず、
ということを示す典型的な山だった。
今週は月、火曜と出勤したものの、
ほとんど仕事がなく、
水曜日から今月いっぱい休みとなった。
そりゃそうだ、新型コロナウィルスの感染が、
終息どころか全く衰える気配を見せない。
今週は天気が良くないので、
休みに入っても『長官山』に通って、
トレーニング登山を実施してきた。
そして今日は久しぶりに晴れるということだったので、
以前から気になっていた『コロイ山』に登ってみた。
車に乗り国道234号線を、
安平町市街地から早来に向かって走っていると、
左斜め前方のなだらかな丘陵地帯に、
巨大アンテナが数基見えてくる。
それが気になり地理院地図で調べてみると、
カタカナで大きく「コロイ山」と記されていた。
そして二等三角点を有することも判明すると、
これは登らないではいられない。
今朝早来に行ってみると、
なんだか林道入口がはっきりしない。
それで適当に入って行くと、
「早来墓地」に突き当たった。
除雪された駐車場があるので、
ここからスタートすることにした。
地形図を出して確認すると、
墓地を上がって行くと送電線が走っていた。
その下には送電線維持管理用の、
刈り分け道ができているはずなので、
まずはそれを目指して、
10時50分、ツボ足でスタート。
スノーシュー装着を迷ったが、
中途半端な積雪にスノーシューを傷めることをいとい、
あえてツボ足とした。
ズボズボ足を取られるが、
なんとか歩は進められる。
墓地の中では時折墓石が崩れたままの状態を目にする。
2018年の胆振東部地震で崩れ、
墓を守る者がいない墓石が、
放置されているのだろう。
墓地を過ぎてわずかな藪を越えると、
すぐ送電線の下に出て、
予想通り刈り分け道がスッキリと伸びていた。
それにのって一旦大きく下った。
そこで二本の林道と交差した。
そしてそれらは地形図にも表記されている。
地形図にはない小沢まで下った後は、
60mの急な登り返しだ。
一歩一歩登るほど背後に美しい風景が広がる。
「これは素晴らしい眺めじゃないか!」、
とひとりごと。
急登を終えて道なりに進むと、
突然錆びたガードレールが現れ、
広い車道に出た。
地形図で確認すると、
これが当初予定した道路だった。
ところがこの道路、
ストックの先でつついてみると、
カチカチと音がする。
舗装されているようだから、
単なる林道ではなく、
上部アンテナ群の管理用道路のようだ。
そこまでがそうだったように、
このあとも風景を遮るものはなく、
明るい空の下広い風景を楽しみながら歩いた。
やがて管理道路は終点の大きなアンテナ施設に突き当たり、
どうやらその裏に見える、
小高いところがピークのようだ。
管理道路から笹をかき分けてピークに上がると、
12時ちょうど、
二等三角点「巨稜威山」(コロイヤマ)。
雪が少ないので標石はすぐに見つかった。
木の間越しに苫小牧や、
太平洋の風景が見える。
二等三角点の眺望はいい。
下山も同ルートを下った。
とにかく色々見えて大変楽しい山だ。
正直なところその標高から、
眺望なぞたいして期待はしていなかった。
その山がいいか悪いかは、
本当に標高からは判断できないものだ。
先日の『剣淵』(三等三角点・121m)に続いて、
深く思い知らされた。
そしてこの山には人の気配が全く感じられない。