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2020.12.18 『於兎牛山』(おそうしやま・392m)  降雪もツボ足で歩行可能

 週末の金曜日、

ずいぶん久しぶりにMachikoと休みが合ったので、

南空知の端の山に登ることにしていた。

ところが金曜の朝、

現地に出かけてみると、

予想以上の積雪で、

予定した山の麓に駐車スペースが確保できないため、

最寄りの『於兎牛山』に変更した。

Machikoにとっては、

どちらも未踏なので問題ない。

ただ、変更した先も、

林道入口に向かって、

どこまで除雪されているものか、

ちょっと心配しながら向かった。

ところが由仁町川端地区から、

「川端林道」入り口に車を走らせて行くと、

除雪はほぼ林道ゲートまでされていた。

これはラッキーだった。

 9時40分、ゲートそばの駐車地をスタート。

「川端林道」には大型四駆が走ったような、

深いワダチができていた。

ハンターが入っていなければいいんだが、

と願いながら歩を進める。

積雪は20~30cmだ。

林道が「クオーベツ川」に出合う手前で分岐となり、

クオーベツ川に沿って南進する林道に入る。

すぐに「クオーベツ橋」を渡る。

そして間もなく「クオーベツ貯水池」だ。

この辺りは何でも「クオーベツ」がつく。

水のない純白の貯水池は、

それはそれでまた良い風景だ。

貯水池の広々とした風景を楽しんだあとは、

すぐ横の藪に入った。

針葉樹林帯の中は藪が薄い。

この斜面を適当に登り、

約100m標高を上げて、

Co.220で「川端林道」に出た。

つまり大きくショートカットしたことになる。

その後またすぐショートカットして標高を上げる。

あとは道なりに歩き、

すぐ左手に『於兎牛山』の頂上部を眺めながら進む。

すぐ上が頂上なのだが、

ほぼ崖状の地形が続くため、

登下降は不可能だ。

一旦裾を巻いて南側から尾根に取り付く。

笹原の登行となるが、

木の間越しに見える風景を楽しめる。

そして11時25分、

三等三角点「於兎牛山」(点名:於壮志山)

好天の中の三角点到達に満足し、

林道に下って昼食とした。

西に見える長い尾根を指差し、

「あれが去年歩いた支安平奥への道だ」、

と説明してやると、

「ああ~」と感心しきり。

ちょうど1年前の12月、

Machikoと初めて登った山が、

『支安平奥』(三等三角点)だった。

 下山もショートカットを重ねて、

「クオーベツ貯水池」に下り、

途中からワダチを歩いて、

13時ちょうど、駐車地。

Machikoは自ら「晴れ女」と称しているが、

振り返ってみると、

確かにMachikoとの山行では、

常に晴れ模様ばかりだった。

山は晴れると100倍楽しい!

ありがてぇ~

 

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2020.12.13 『本安平』(ほんあびら・215m)  地震の爪痕を見て山に分けいる

 日曜の朝目覚めたのは、

安平町追分旭地区で、

起きてみると-4℃だった。

なるほど冷えた感があったわけだ。

ここで言いたいが、

「安平町追分旭」というのは、

かつて「追分町旭」と簡素だったわけだ。

それを平成の大合併が、

妙な複雑さをもたらした。

私はいまだにこの平成の大合併によって生じた、

行政区分がどうにも馴染めない。

前述の安平町と追分を比較すると、

街並みは追分の方がずうっと大きい。

それがどうして安平町に、

吸収されたようなことになってしまったのか?

不可解さがいつまでも残る。

 寒くて夜明けの遅い朝は、

なかなかパッと起きる気にはなれない。

ダラダラと起きだして準備をし、

駐車地をスタートしたのが、

既に8時近くになっていた。

 駐車地が大変良いところに有り、

数十メートル歩いただけで、

「安平北林道」に入った。

しかし周辺の様子が違って戸惑った。

この日の『本安平』には、

今年の9月に単独で登っている。

その時は林道入口から樹林帯の中を歩いたのだが、

そのあとで周辺を伐採したものだ。

風景がまるで違うのだが、

広いところ大好き人間の私としては大歓迎で、

下山時に伐採地に入ってみることにした。

 林道入口から1kmも歩かないうちに、

鎖が張られたゲートに出合う。

しかし鎖を張らずとも車両が進入できる状態ではない。

ゲートから100mも歩くと、

胆振東部地震の爪痕だ。

山の斜面が崩れて、

樹木が根こそぎ押し流されて林道を覆っている。

前回はここを越えて進むのがおっくうで、

林道北側の尾根に逃げ、

笹を漕いで尾根上を三角点まで進んだ。

しかし今回は先の林道の状態を見てみたくて、

押し流されて堆積した樹木群を越えた。

林道は笹に覆われている。

Hiromiに紙地図を渡し、

尾根筋を読んで三角点ピークまで登るよう指示する。

林道は浅く奥行きがない上、

ピークまでの尾根も短いので、

立ち位置さえわかればルートファィンディングはしやすい。

Hiromiは問題なく登っていき、

二等三角点「本安平」

前回きれいに笹を刈っておいたので、

標石周りはきれいなままだ。

 ピークからは前回登った尾根筋を下降し、

下部の伐採地を目指すことにした。

ところがここで私がミスをした。

何気なく一本北側の尾根を下ってしまったのだ。

そこに作業道が現れたものだから、

深みにはまってしまった。

気付いたときにはかなり下っていた。

いや、里山程度であるゆえ、

別に大した問題でもなく、

そのまま藪の下降を続け、

樹林を抜けて牧草地か農業用地に出れば良いのだが、

そのまま下ってしまうと、

元気いっぱいのHiromiが、

体力をもてあまして燃焼不足になるであろうことから、

尾根筋を沢床まで下って、

南側の尾根を乗っ越すことにした。

地形図を出してみると、

この地点では下降予定だった尾根が、

枝分かれしているので、

乗っ越す尾根は二本になっていた。

それで二度沢床まで下って登り返した。

しかし二本目の尾根の末端には、

林道入口で目にした伐採地が広がっているはずで、

そちらに向かって藪こぎを続けた。

そして予想通り広い広い伐採地に出た。

何度も言ってきたが、

広いところは実に気持ちがいい!

最後は晴天の青空の下、

広い伐採地を気持ちよく歩いて駐車地へ。

下山でルートミスをしたものの、

これがかえっておもしろい山歩きにつながった。

Hiromiと二人満足の週末山行を終えて帰途につき、

夕方某所でカンパイ!

 

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2020.12.12 『鬼武士』(おにぶし・294m)~『五十沢』(ごじゅうざわ・176m)  予期せぬ大展望!

 土曜の朝、途中でHiromiを拾い、

厚真町を通りむかわ町に向かった。

積雪がないこと、

天候が晴れやすいことを考慮すると、

この時期は太平洋高気圧の影響を受けやすい地域がいい。

実際にこの朝も、

江別の自宅を出たときは、

少々雪が降っていた。

それが由仁町を過ぎると晴れだし、

厚真町からはスッキリした晴れ模様となった。

 道々59号線をむかわ町に向かって走り、

むかわ町栄地区で右折し、

「五号沢川林道に入る。

すぐに現れる「五号沢橋」を渡り、

少し走ると右手に廃道になった、

古い林道入り口が現れたので、

そこを駐車地とし、

9時ちょうど徒歩でスタートした。

そして200mも歩くと、

施錠されたゲートが現れた。

この辺りの林道ゲートは、

どこも頑丈さに欠ける、

実に頼りないものだ。

ゲートを過ぎて進むと、

最近車が入った痕跡はなく、

広くて明るい林道が気持ちよい。

地形図通り直線的な林道が続く。

歩いていると進行方向右手に、

土砂崩れの生々しい跡が見られた。

紛れもなく2年前の胆振東部地震の爪痕だ。

ただその土砂で埋まったであろう林道は、

それらがきれいに取り払われていた。

まだまだ使命を果たさなければならない、

重要な林道ということだ。

そんな災害の風景を目にしたり、

結氷し始めた小沢を眺めたりと、

飽きのこない林道だ。

それに林道そのものがきれいだ。

エゾシカの痕跡が薄く、

故にそのフンを目にすることもない。

安心して歩ける。

そもそも林道ゲートにあった、

この山域での「発泡禁止」という警告板が、

何よりも我々に安心感を与えてくれた。

 Hiromiとペチャクチャしゃべりながら歩き、

Co.150で林道脇の小尾根に取り付いた。

当初の予定通りだ。

尾根筋ははっきりしている。

細尾根の部分もあるが問題ない。

登っていくと、

突然前方に大きな反射板が現れた。

これは想定外だった。

相変わらず元気なHiromiがガシガシ登り、

反射板の上に出た。

するとそこは北から南方向に、

遮るもののない展望が開けたピークだった。

そしてそばの木には、

これまでよく目にしてきた、

黄色い私製標識がつけられていた。

どなたがつけられたものかは知るよしもないが、

こういう標識はないよりあった方がいい。

ただ、三角点ピークは更に一つ奥にあるので、

先にそちらに登って標石を確認。

10時25分、三等三角点「鬼武士」

標石周りはきれいだった。

そして反射板の上に戻って、

素晴らしい風景を楽しみながら、

ちょっと早めの昼食とした。

それにしても、

ここでこんな素晴らしい展望に巡り会えるとは・・・

 下山は登路の尾根をそのまま下って林道へ。

ゲート方向に向かって戻るが、

しばらく歩くと往路では気付かなかったものが、

突然目に飛び込んできた!

それはなんと杉の木ではないか!

北海道では道南の一部にしかないと聞く。

それがまたどうして、

この林道沿いに林立しているのか?

数は多くないが貴重なものを見ることができた。

 その後五号沢川に支流が流れ込む地点から、

急な尾根に取り付いた。

この尾根の先には、

標高が200mに満たないものの、

四等三角点が存在する。

それに登ってみることにした。

もう地面が凍りつき、

固く締まっているので、

急な尾根の登行は危険だ。

Hiromiは四つん這いになって登る。

しかし登りきると、

笹つきの尾根は広く、

傾斜が緩やかになった。

広い笹原を越えながら、

いくつかの小ピークを過ぎて、

12時40分、四等三角点「五十沢」

標高が200mにも満たない四等三角点なぞ、

訪れる人もなく、

標石が笹に埋もれていたので、

Hiromiと思いっきりきれいにしてやった。

 下山は種々現れる作業道を利用し、

登路の一本東側の尾根を、

五号沢川に下った。

そして林道に戻ると、

もうそこはゲートのすぐそばであり、

13時20分、駐車地。

予想を遥かに超える素晴らしい山だった。

必ず再訪するであろうことを確信して山を離れた。

 

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2020.12.10 『長官山』(254m)~『馬追山』(273m)~『馬追』(202m)  Kasaneとのんびり歩く馬追丘陵

 今週はまた木~日曜が休みなので、

木曜日はそれに合わせて、

Kasaneが休みを取っていた。

Kasaneの仕事はシフト制で、

週によって休みが変わる。

 木曜の朝馬追丘陵の、

「長沼スキー場」で合流した。

Kasaneにとって初めての馬追丘陵なので、

それはそれなりに期待感をもってやって来た。

 9時10分、スキー場麓の駐車地をスタート。

そこでKasaneが言う、

「ストレスで腰痛がひどく、

動いていなくて激太りなんです」と。

一見そんなに太ったようには見えなかったが、

それは車道を登って行くうちに明らかとなった。

私はまだ身体が温まらないという状態なのに、

Kasaneは鼻筋に汗が玉となって浮き上がり、

首筋にも汗が流れている。

運動不足で太ったと言うのがうなずける。

 舗装道路から砂利道を経て遊歩道へ。

随分回を重ねて歩いてきた馬追丘陵だが、

久しぶりに歩いた今回は少々の雪。

ゆっくり歩いて9時50分、『長官山』

ここから一旦旧馬追温泉に下る。

その途中でKasaneが一つ教えてくれた。

折れて落下した松の枝を見て、

「これはテングス(天狗巣)病です」と。

この病気にかかると松の枝先に、

細い枝が無数に増えるのだそうだ。

なぁるほど・・・

 10時15分、旧馬追温泉。

ここから道々沿いに少し歩いて、

『静台』への遊歩道に入った。

Kasaneは自然を相手にする職業に就いているが、

この秋正式にアウトドアガイド(自然部門)資格を取得した。

そんなKasaneだから、

周囲の自然界の微妙な動きには敏感だ。

鳥の気配を感じると、

すぐに頭上を見上げ、

その鳥の正体を明らかにしようとする。

私には枝に隠れて発見できない鳥も、

Kasaneは「あそこです!」と指摘する。

そして鳥の名を色々教えてくれるのだが、

私にはとても覚えられない。

 自然に目を向け楽しくゆっくり歩き、

11時10分、『静台』(一等三角点:馬追山)。

この『静台』から「馬追の名水」方面に下り、

林道と交差する地点で遊歩道を離れて、

「馬追林道」に入った。

そろそろ昼時なので、

11時40分、林道上で昼食とした。

その後「馬追林道」を下り、

12時20分、「馬追林道」ゲート。

ここから道々に沿って旧馬追温泉方向に歩く。

ただ、Kasaneが『長官山』の、

火葬場コースも歩いてみたいと言うので、

旧馬追温泉前を通り過ぎて、

火葬場コース口に向かった。

馬追林道ゲートから火葬場コース口まで、

約2.5kmの歩道を歩く。

これがまた騒々しい。

大型トラックが行き交い、

その騒音で会話が全く成立しない。

しばらく耐えて歩き、

13時05分、火葬場入山口。

このコースはほぼ中間点の伐採地の風景がいい。

そこからは登ってきた『静台』が見える。

Kasaneも広いところが好きらしい。

このコースの最後は長く急な階段だ。

体重が増えたというKasaneは、

「きつい、きつい」と立ち止まって呼吸を整える。

13時40分、再び『長官山』。

今振り返ってみると、

この日二度『長官山』に立ったが、

二度ともKasaneは展望やぐらに、

上がってみようとしなかった。

自然には常に目をやるが、

人工建造物には全く興味を示さないKasaneだ。

その後「文学台」に立ち寄り、

13時55分、「文学台」から長沼町はじめ、

広い石狩平野を眺めた。

そして最後は14時30分、

「長沼スキー場」のピークである、

三等三角点「馬追」(うまおい)。

ここの点名は「うまおい」で、

「まおい」ではない。

この馬追丘陵にはもう一つ同名の三角点が、

南の国道274号線の北約1.5kmのところにある。

こちらも同じく三等三角点「馬追」(うまおい)となっている。

 14時45分駐車地。

Kasaneのザックには落ちていた松の枝や、

雑草がくくりつけられている。

これらはみなクリスマスのリース作りに必要なのだそうだ。

どこまでも自然に親しむことが染み付いているKasaneとの、

のんびりとした楽しい山歩きは、

大変有意義なものとなった。

最後に、今日私はデジカメを忘れてしまった。

そこで親切なKasaneのデジカメを預かっての行動だった。

Kasane、ありがとねえ!

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2020.12.5 『深沢』(ふかざわ・212m)  馬産地で三角点を目指す

 日曜の朝は厚真町の原野で目覚めた。

外気温が-2℃のこの朝、

-25℃対応のシュラフに入って寝ているのに、

なんだか寒いような気がして、

またよく眠れなかった。

どういうこと?

 『深沢』は安平町と厚真町の境界上にある。

そしてこれに登るには、

安平町早来守田から、

途中までではあるが、

地形図に林道が記されている。

これを利用しようと現地に行ってみると、

その入口に「進入禁止」の警告板だ。

ここは「橋本牧場」の所有地のようだ。

この林道入口横に、

大きく「橋本牧場」と書かれている。

橋本聖子参議院議員の実家か?

「進入禁止」と書かれていたのでは、

それを無視して侵入することもできず、

地形図を再度確認する。

そして南側から尾根に取り付き、

尾根筋を詰めてピークを目指すことにした。

取り付き点まで行ってみると、

ここにも胆振東部地震の爪痕が残っており、

災害復旧工事の最中だった。

ただ、この日は日曜日なので工事は休みだ。

ウィークデーだったなら、

工事関係者に申し訳なくて、

登るのをあきらめたところだった。

 7時50分、巨大な砂防ダム建設現場横をスタート。

すぐ牧草地に上がる。

そして笹薮に入った。

笹の密度は濃いが背丈が低いので、

問題なく登って行く。

Co.150で尾根上に上がると、

作業道跡が現れるも、

密生した笹に覆われて利用する意味もない。

笹を漕ぎながら広い尾根筋を進む。

時折木々の切れ間から東方面の風景が望まれる。

広葉樹林帯の樹木は薄いのだが、

とにかく一面笹の海だ。

そしてCo.160から180にかけての辺りがひどい!

密度が濃い上に丈も私の背を超えた。

入り組んだ濃い笹の茎が脚に絡みついて、

さっぱり進めない。

思わず「このやろう!」と声に出して抵抗する。

このひどい笹は距離にして50mほどか?

それがやけに長く感じる。

ようやく笹地獄を抜け出すと、

また元の密度に変わり、

ひどく楽に感じた。

あれが目指すピークか?

と期待させる小ピーークをいくつか過ぎ、

9時20分、四等三角点「深沢」

時間は短いが山旅の最後が最も苦労させられた。

標石が笹に埋もれていたので、

できるだけ丁寧に刈り取ってやった。

 下山は笹に埋もれながらも、

シカ道を探っていくらか楽ができた。

しかし例の笹地獄にはやはり飲み込まれることとなり、

その中をもがいてもがいて脱出。

その後樹林帯を抜けると、

広々とした安平町の風景を楽しみ、

10時40分、駐車地。

後片付けを済ませ、

この朝目にした馬が草を食む風景を、

再び眺めて帰途に着いた。

二泊三日の山旅で、

8つの三角点に立ってきた。

晩秋の里山歩きは実に楽しく、

深く心に刻まれるものであった。

 

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2020.12.5 『似湾沢』(にわんざわ・208m)  危うい細尾根を登る

 この日4つ目の三角点は、

大きな鵡川に架かる「栄和橋」を、

厚真方面に渡って1kmほど走ったところから、

林道に入る予定だったが、

その林道がない!

廃道どころか、

完全に消失してしまっている。

それでその林道につながる、

もう一本の道を見に行くと、

エゾシカの防護柵ゲートがあり、

入ることができるようだ。

早速扉を開けるが、

めったに利用されないようで、

扉の下部が雑草にぶつかり、

なかなか開けきれない。

それを強引に開けて中に入った。

辺りが牧草地帯であることから、

ここに立ち入るのは、

ここの地主だけのようだ。

少し先の牧草地脇に車を止めさせて頂いた。

目指す『似湾沢』は目の前だが、

ピークは奥まって見えない。

ただすごい傾斜であることは伺える。

スタートするとすぐにエゾシカの防護柵だ。

先ほど柵を越えてきたが二重なの?

しかし意味がないようで、

足下にはエゾシカのフンがいっぱいだ!

今回もU字溝を埋めた小沢が流れていたので、

そこを利用して柵下をくぐった。

エゾシカもここから出入りしているのかあ?

かつてそこに林道が存在した名残が残されていた。

治山事業を誇る大きな看板だ。

しかし今は見るも無惨。

すごい倒木群の中、

ここから急斜面に取り付く。

それ以外は傾斜がきつそうで、

ルートは見いだせない。

辛抱しながら急斜面を登りきると、

対面に崩壊地が現れた。

二年前の胆振東部地震の爪痕だ。

恐ろしい光景だ。

そんな荒々しい光景を目にした後は、

細尾根の登行だ。

これがまた細く、

両側がスッパリと切れ落ちている。

もう高齢者の私は、

バランス感覚が衰えているので、

こういう状況は正直怖い。

危険な細尾根を過ぎると、

心地よいミヤコ笹の尾根を行く。

木々が切れた部分からは、

大きな「鵡川」が見える。

そして三等三角点「似湾沢」

ここもいいピークだねえ。

やはり尾根は続いており、

どこまでも歩いていきたいという思いにかられる。

 下山は危険な細尾根を、

登り以上に慎重に下る。

再び「胆振東部地震」の爪痕を目にし、

その恐ろしさを再認識して、

何事もなく駐車地へ。

これでこの日の山行を全て終えて、

厚真町に向かい、

「こぶしの湯」で汗を流した。

 

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2020.12.5 『潮鼈』(うしおべつ・275m)・『湯沢』(174m)  ここにも広大な伐採地が!

 『敏枝沢』下山後、

「有明林道」を抜けて一旦道々に出て、

2kmほど走り「仁和中央林道」に入った。

開きっぱなしのエゾシカ防護柵扉内に入って行く。

すると何やら「道民の森」でよく見受けられる標識が。

この林道はいったいどういう林道?

そしてこの林道も、

最近車が走行した痕跡がない。

ここもまた地形図上で示しておいた、

予定の駐車地まで問題なく入れた。

と言うより、予想をはるかに上回る快適さだ。

直前の「有明林道」もそうだったが、

樹林帯の中の暗い林道を予想していたのに、

とにかく広くて明るい。

おまけにこの林道は、

北側が広大な範囲で伐採されている。

たまらなく気持ちのよい林道に降り立ち、

10時30分、スタート。

広大な風景を後にし、

すぐに現れた作業道跡に入った。

するとそれまでの広大な風景とは裏腹に、

カラマツ林の樹林帯で、

足元も笹が密生していた。

ここの笹はこの辺りでは珍しく濃い。

もう作業道のありがたさはない。

うるさい笹を辛抱しながら漕いで、

地形図上の「230mP」へ。

するとそこからは笹が薄くなり、ホッ・・・

その後はこの辺り独特の、

全く邪魔にならない薄い藪歩きで、

アップダウンを繰り返し、

11時10分、三等三角点「潮鼈」(うしおべつ)

三角点標石がやけに大きく見える。

思えばここまでの間、

しばらく四等の標石(12cm角)ばかりを目にしてきたからなあ。

15cm角の標石が大きく見えるはずだ。

ピークの奥には直前の『敏枝沢』同様、

細尾根が続いている。

そこでスマホで地理院地図を開き、

尾根筋を読んでみた。

すると尾根は南から西方向へ、

弧を描くように『敏枝沢』まで続いている。

これは面白いんでないかい?

次回Hiromiを連れて歩いてみよう。

 下山でも下部での笹はうるさかった。

12時05分、駐車地。

そして車で少し下り、

次の三角点へ。

地形図の林道脇に、

四等三角点が見受けられたので、

寄ってみることにした。

林道脇からほぼピークが見えている。

ゆっくり登ってもすぐ着いて、

四等三角点「湯沢」

ピークから『潮鼈』が見えていた。

そしてピークから少し下ると、

伐採他の広大な風景が見事だ。

 車に戻って林道を下っていくが、

やはりここでも他の車を目にすることはなかった。

さて、もう一座!

 

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2020.12.5 『敏技沢』(ぴんぎざわ・271m)  美しく広大な笹原を行く!

 5日(土)の朝はむかわ町有明地区の、

「有明林道」入り口付近の、

広い空き地で目覚めた。

いや、目覚めたと言うより、

朝4時頃に目覚めてから眠れなかった。

理由はハンターの入山が気になって、

その車が通過する音を聞き逃すまいと、

無意識のうちに神経質になっていたためだ。

ハンターが先に入る山には足を踏み入れたくない。

おかげで起床時は少々不快だった。

そしてしばらく車中でウダウダとしていた。

その後林道を車で走行し、

2kmほどで予定の駐車地に到着。

林道内に車が入った痕跡は見られなかった。

これで安心して登れる。

この山の位置は「平取湖」の北側に当たる。

 8時20分、広い駐車地をスタート。

駐車地から目指す尾根に沿って、

古い作業道が伸びていたので、

早速それにのった。

素晴らしい晴天で気持ちがいい。

作業道を登っていくと、

突然前方の視界が開け、

広々とした笹原の風景が広がった。

まさかこの日こんな素晴らしい風景に出会えるとは!

好きなんだよねえ、

この広い風景が!

日に照らされて輝く笹原。

うっとりする風景の中を登るのが楽しい。

そして背後にも雄大な風景が広がる。

何度も振り返りながら歩を進め、

9時ちょうど、Co.210で笹原の中のピークに立った。

南に平取方面の「沙流川」が見えている。

しばし雄大な風景を楽しんで、

東方向の尾根にのった。

木の間越しに目指すピークが見えている。

楽しい細尾根歩きだ。

多少のアップダウンを繰り返し、

9時10分、四等三角点「敏技沢」

このピークは細尾根の一点に過ぎず、

東西がスッパリと切れ落ちている。

風が強かったなら、

危なくて落ち着いてはいられないだろう。

細尾根はまるで登山道のように、

まだまだ延々と続いていく。

そのままどこまでも歩いていきたいようだ。

 下山は登路のルートをそのままたどる。

9時30分、再び「210P」。

ここで目の前の地面に、

ライフルの薬きょうが落ちているのを目にした。

ハンターって、

こんなところまで上がってくるの~?

ここでエゾシカを仕留めたとして、

いったいどうやって下まで運ぶ?

200kgはあるであろう巨体を・・・

雄大な風景を楽しみながら、

広い笹原を下っていく。

9時50分、駐車地。

結局心配したハンターどころか、

車は一台も目にすることがなかった。

そして次の山へ!

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2020.12.4 『沙流山』(さりゅうやま・213m)  意外な展望が得られた!

 『池売山』下山後、

一旦「池売橋」まで戻り、

橋を渡らず直進した。

沙流川に沿って走るこの道々は、

やがて支流の「オコチナイ川」に沿うように、

方向を変えて登って行く。

そして上空に送電線が走る地点で車を止めた。

ちょうどそこには林道の入口があり、

駐車スペースを確保できた。

『沙流山』に登るためには、

送電線の下を登ることを、

あらかじめ地形図に書き込んでおいた。

 駐車地をスタートして、

すぐ路外に出て急斜面を下った。

一旦「オコチナイ川」に下り、

対岸の尾根を登り返すのだ。

静かで優しい小沢に下る。

そして対岸に目をやるとピンテだ。

今まで気付かずに来たが、

北電のピンテには「巡」の文字が入っていた。

予想通りそこから北海道電力の、

送電線保守管理用苅り分け道ができていた。

ただこの辺りの植生は、

背の低いミヤコ笹ばかりなので、

実際にはどこでも歩ける状態だ。

しかし、北電の苅り分け道は、

未知の登山道を歩くようで楽しいものだ。

斜度のある尾根道を、

グイグイ高度を上げていく。

そしてCo.190で一旦ピークに立ち、

そこには送電線の鉄塔が建っていた。

展望が開けたいいピークだ。

そこから西に目指すピークが見えている。

一旦下って急斜面を登り返すと、

うひょ~っ!

素晴らしい眺めだ。

送電線に沿って西と東の眺めがいい。

『幌尻岳』は真っ白だ。

目指すピークは目の前。

ちょこっと下って登り返し、

四等三角点「沙流山」(さりゅうやま)

『沙流岳』、「沙流川」は、

いずれも「さる」と読むのに、

この三角点名だけが「さりゅう」となっている

何故なんだろうね・・・

 下山は斜度があるので慎重に!

スリップでバランスを崩す場面が、

多々生じるものの、

愛用のピッケルがその機能を十分発揮してくれる。

「オコチナイ川」の沢床まで下り、

道々へ登り返して駐車地へ。

しかしこの登りで不法投棄を目にした。

テレビ、冷蔵庫、冷凍ボックスなどが、

斜面に散らばっていた。

上の道々から投げ捨てられたものだろう。

「自分さえよければ」、

という迷惑にしかならない存在というものは、

どこにでもいるものだ。

しかし、この山はなかなか楽しい山だった。

 

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2020.12.4 『池売山』(いけうりやま・262m)~『池売』(いけうれり・204m)  静かな里山を周遊する

 今回の週末も前週に続き、

金~日曜の三連休。

そこで金曜から二泊三日の、

里山を巡る山旅に出かけた。

まずは金曜の朝MTBを積んで平取町に向かった。

そして途中の穂別で、

尾根の取り付き点まで、

MTBを利用しようと思った山の近くに寄ってみだが、

バリケードが置かれ、

警備員がいて通行止めだと言う。

理由を尋ねてみると、

奥で災害復旧工事が行われているとのこと。

もう二年を過ぎた「胆振東部地震」の復旧工事が、

いまだに続けられているのだ。

また、別の山へのアプローチ地点も確認し、

『池売山』への林道入り口に着いたのは、

もう正午近くになっていた。

 平取町振内から「池売橋」を渡り、

「シュッタ川」東側の林道入り口から入山した。

この林道は既に廃道となっており、

入り口にはエゾシカの防護柵が巡らされ、

最初はどうやって入ろうかと迷った。

ところがそこに小沢が流れており、

その下に網の隙間があったので、

そこから身をかがめて中に入った。

古い林道を登っていくと、

作業道跡が次々に現れる。

それが尾根筋に続くので、

こちらとしては大変都合よく、

苦労することなく、

四等三角点「池売山」

小粒ではあるが、

なかなか存在感のあるピークだ。

そしてここからは登路の一本西側の尾根を進む。

それを利用して下山することで、

周遊ルートが組める。

尾根はどんどん下降し、

一旦小沢の沢床まで下った。

そこから尾根筋まで登り返すが、

さほどのノルマではない。

尾根の頭まで上がってみると、

なんとまた作業道だ。

しっかりした作業道を利用して歩き、

四等三角点「池売」(いけうれり)

あとは北側に下降する尾根を下り、

田園地帯に出た。

するとそこにヒグマ捕獲用の、

箱罠が設置されていた。

中にヒグマが入っていたらどうしよう、

と思ったが何事もなくて、ホッ・・・

最後は小沢より防護柵の下をくぐって駐車地へ。

まだ日が落ちるまで時間があるので、

直近のもう一座へ!

 

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