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2021.10.15 『右股奥』(435m)  原風景の中の最後の一座へ

 今日もマイナーな三角点へ。

それに点名がつまらない。

「右股」だとか「左股」だとか、

あるいは「二股」だとかって、

どこにでもあってまるで個性がない。

ところが今回の「右股奥」は、

私にとって大変重要な存在だ。

何故ならそれは、

私の原風景の中で、

最後に残された未踏の三角点ピークだからだ。

私が幼少期を過ごした栗山町南学田と、

湯地で眺め続けていた東側の山々は、

北の「本鳥遠別」(二等・443m)から、

南の「南高山」(四等・242m)に及ぶ。

その中には20座の三角点ピークがあった。

それらを60歳を過ぎて、

一つ一つ登り歩いてきた。

そして今日最後の一座に立つことができた。

また、「右股奥」と言うからには「右股」があるわけで、

それはこのピークの北3kmほどのところにあり、

昨秋登っている。

 昨日の夜になって降り出した雨が今朝になっても止まず、

またダラダラといつまでも降り続けるのだろうか?

と、いや~な気持ちになったが、

家を出る8時頃になってやっと上がってくれた。

 道々3号線を栗山町から夕張市に向かって走り、

栗山町富野地区で農道に入った。

そしてすぐに「富野川」を渡る。

狭いが舗装された農道が「一線の沢川」に沿って伸びて行く。

やがて舗装が砂利道に変わり、

道々から2km入った地点で施錠された林道ゲートが現れた。

ゲートのすぐ手前に駐車地があった。

 9時25分、ゲートを越えて「一線の沢林道」に入った。

路面は砂利が敷かれてしっかりている。

砂利がコツコツ当たるためスパイク長靴では少々歩きにくい。

辺りは紅葉が進んで美しい。

歩き始めて1kmほど行くと突然「立ち入り禁止」の立札だ。

その理由は積み上げられた木材を目にしてすぐに理解できた。

しかしそこで戻る気にもなれず現場に入っていって、

一人でいた年配の重機オペレーターに、

このまま進んでいってはまずいか? と、声をかけた。

すると「伐採作業は山側でやってるから林道は歩けるよ」とのこと。

ホッとして礼を言い先に進んだ。

すると木材を山積みしたキャタピラー式の運搬車がやってきた。

すぐに道路脇に避けて邪魔にならないようにする。

路面はそのキャタピラーの跡でガタガタだ。

おまけに泥が柔らかいので歩きにくいったらありゃしない。

苦労してえっちらおっちら歩いていると、

キャタピラーの運搬車が戻ってきた。

伐採地で積んだ木材を先ほどの集積場まで運んでいるのだ。

一日に何往復するのか?

 伐採地を左手に眺めて先を行くと、

どうやらその先は廃道状態だ。

少し行ったところには倒木も放置されていた。

 ゲートから2.5kmほど歩いた地点に、

「一線の沢林道5線作業道」が現れた。

ちょうどこの地点で尾根に取り付く予定だった。

10時20分、水量が極端に少なくなった「一線の沢川」を渡り、

尾根の末端に取り付いた。

取り付きは急だったがすぐに傾斜が落ちた。

そして広い伐採地に出た。

これを登って正面の顕著な尾根へ。

急登を過ぎると雰囲気の良い尾根が続いていく。

この辺りからの藪を心配していたのだがその薮がない!

足元はすっきりしていて歩きやすい。

この植生よどこまでも!

と、願わずにはいられない。

だが、それが裏切られることはなかった。

尾根筋は一貫して歩きやすく、

それゆえひじょうに楽しい歩行となった。

尾根は多少のアップダウンを繰り返し、

徐々に高度を上げて行く。

そして最後は薄い笹原となり、

11時30分、三等三角点「右股奥」

標石周りはすっきりしていた。

標石が地面までめり込んでいるので、

笹が濃かったなら見つけられなかったかもしれない。

いつも通りカップ麺に湯を注ぐと、

東側の谷からヒグマの大あくびが聞こえてきた。

そのヒグマはおしゃべりなのか、

その後何度となく様々な声を発して谷間に響かせていた。

エゾシカのご馳走でも獲得して喜んでいるのだろうか?

 下山は同ルートを下って「一線の沢林道」に下りた。

実は帰路で伐採地に寄るのを楽しみにしていた。

私は伐採地の風景が大好きで、

しかも今回はそこで実際に伐採作業が行われている。

それを少しでいいから目にしてみたいと思った。

作業員に気付かれないよう、

樹林の中から伐採現場を覗いてみた。

すると3台の大型重機がアームの先にそれぞれ、

用途の違うアタッチメントをつけて作業をしていた。

1台は先がチェーンソーになっていて、

トドマツの大木をバキバキ倒しており、

1台は切り倒された大木の枝を払って、

長さを揃えて切断している。

また1台は均等に切断された丸太を、

数本ワシヅカミにして運搬車に積み上げていた。

素晴らしい連携プレー!

それにしても機械のパワーの凄まじいこと!

今度生まれ変われるとしたら職業は林業だな!

ああして現場で働きたい。

そうすればいつも伐採地の中にいられる。

今日は本当にいいものを見ることができた。

 伐採地を離れて林道を歩いていると、

例の木材を山積みした運搬車がやってきた。

その運搬車も運転してみたいものだ。

伐採作業の見学は子供にかえったように楽しかった。

 楽しかった光景を思い浮かべながら林道を楽しく歩き、

13時25分、林道ゲート。

いやあ楽しかったなあ!

そして私の原風景の中の三角点ピーク全てに立てたことに感謝!

今後何度となく繰り返し登ることになる三角点ピーク群だ。

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2021.10.14 『八木ノ沢』(208m)  素晴らしき「当望林道」!

 今週も火、水曜二日間の出勤だった。

このところは週に二日間の出勤ペースとなっているが、

もうそろそろ週三日の出勤となりそうだ。

また、今週末は雨の予報だが、

今日はとびきりの晴天だった。

 「当望林道」とは当別町と、

石狩市望来を結ぶ林道だ。

「望来」と言っても普通読めないよね?

これは「もうらい」と読みます。

今夏はこの「望来林道」に、

二度足を踏み入れている。

ただ林道を入っていくらも進まないうちに、

支線林道に入ったので、

いつか良い雰囲気が伝わる、

この林道を奥まで歩いてみたかった。

それで今回は「望来ダム」に近い、

「八木ノ沢」まで歩いてみることにした。

歩行距離は片道7kmといったところか。

 今朝家を出て当別町から、

道々11号線を走り「ふくろう湖」に向かった。

そして「ふくろう湖」を横断する、

「望郷橋」のすぐ手前で、

左の林道に入った。

これを1kmほど走ると、

左手に「当望林道」のゲートが現れる。

そばには広い駐車スペースがある。

 8時25分、ゲートを越えて林道に入った。

気温は10度を少し超えた程度だが、

歩くにはちょうど良い気温だ。

辺りの草木は紅葉が進んできている。

しかしまだ色付きが浅く、

このまま終わってしまうのでは・・・

 林道は二箇所の分岐を過ぎて、

「川崎」(四等三角点)の下を通り、

送電線をくぐって徐々に高度を上げて行く。

辺りの紅葉はいくらかでも高度が上がると、

色が鮮明になっていく。

そんな風景を楽しみながら歩くのは楽しい。

また、この林道はそれ自体が美しく、

ただ歩くだけでも楽しく感じる。

 ほぼ西向きに進んでいた林道が、

Co.220で新たな分岐に出合い、

直角に方向を南に変えた。

これは南北に連なる長い尾根筋に沿うもので、

その先には「東望来山」(三等・269m)がある。

林道はしばらく尾根筋に沿って南下する。

そしてこの辺りの眺めが素晴らしい!

北から東にかけては樺戸山地が、

西から北にかけては、

日本海と浜益の山々が晴天の下、

すっきりと見渡せる。

また、間近の日本海沿岸には、

風力発電の風車が見えている。

東と西を見渡せる新鮮な風景だ。

そんな風景を楽しみながら歩いて、

地形図上の「252m標高点」を通過する。

この標高点が今日の最高標高で、

この後は望来方面へと高度を下げていく。

その途中で樹木の切れ間から、

南の間近に航空自衛隊基地がある、

『阿蘇岩山』が姿を見せた。

その近い距離に一瞬驚いた次第だ。

 南北に走る尾根筋から西に向かって、

約3kmほどゆっくり下降しながら歩き、

10時30分、「八木ノ沢」ピークの基部に達した。

そして藪突入!

ピークまでの距離は短いのだが、

これはなかなか濃い藪の上、

山ぶどうのツルが這い回り、

なかなか前に進めない。

それでも清々しい青空の下、

上々の気分でツルを切りながら登り、

11時ちょうど、四等三角点「八木ノ沢」

人が訪れた痕跡はない。

こんなローカルでマイナー、

しかも四等なんて三角点には誰も来ないわなあ。

 ピークからは最短距離で林道に下った。

そしてまた紅葉を楽しみながら林道を戻って行く。

往路で美しかった風景が、

復路では午後の陽光を浴びて、

また違った美しさを見せてくれた。

往路では気付かなかったが、

途中の木の間越しに、

馴染みの「ふくろう山」(点名:十万坪)や、

「中小屋2」(三等三角点)が見えていた。

見る位置が変わると新鮮な風景だ。

また、これも馴染みの、

『神居尻山』から『ピンネシリ山』~『隈根尻山』~『三角山』、

にかけての山並みがくっきりと浮かび上がる。

まあ、全てが感動の中にあるのは、

天気がいいからなんだよねえ。

山は晴れりゃあ100倍楽しい!

 楽しく歩いて、

13時35分、駐車地。

「当望林道」は素晴らしい林道だった。

今後何度も足が向くことになるだろう。

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2021.10.11 『湯ノ沢』(264m)  雨の中で未知の林道歩き

 日曜の夕方から降り出した雨は、

月曜の朝になっても降り続いていた。

このところ仕事に追われ、

時間的余裕が全くないHiromiが、

まともに用事も足せないでいたので、

この日は別行動として一人で出かけた。

 天気予報では午前9時までに、

雨が上がることになっていた。

それでゆっくり家を出て、

当別町青山から道々11号線を厚田方面に走り、

境界線を越えて石狩市厚田に入ったあたりで、

左手の「古澤越林道」入口に到着。

この時点で10時を過ぎているのに、

雨は降り止まぬどころか、

その気配さえ全くない状態で降り続いていた。

仕方がないので意を決して外に出て、

速やかに雨具を着用。

 10時25分、林道ゲートの前をスタート。

先日デジカメを雨で濡らし、

新しいものを購入したので、

その後乾燥して復活した旧デジカメを、

雨降り用として使用。

それでも極力濡らさないように、

と必死に雨を避ける小市民。

林道はしっかりしていて、

ある程度車が出入りしているようだ。

それにしても降りやまぬ雨はうっとうしい。

ただ、歩く道筋で紅葉が見られるのは楽しい。

木々の葉の色付きはいまだ浅いが、

林道脇の雑草も色付いてきれいだ。

 歩き出して1kmほどで、

雨が小降りとなって一旦止みかけた。

しかし長くはもたずにまた雨足が強くなる。

ただ、ゲートから2kmちょっと歩いた、

林道分岐点に達すると、

急に雨が止んで日が差してきた。

はっきりしない天気だ。

と、その分岐点で予想もしない光景が、

目に飛び込んできた。

伐採された木材の集積場だ。

同寸法にカットされたれた木材が、

何ブロックにも分けられて、

山のように積み上げられている。

実に見事な光景だ。

そしてそこに作業員が一人もいないのは、

雨模様だからだろうか?

いや、木材の集積状況を見ると、

既に伐採作業を終え、

それに関わった重機や機材等は、

山を下りたものと思われる。

あとは積み上げられた木材が、

運び出されるのを待つだけだと感じた。

私は伐採地の広々とした風景が大好きだが、

この木材の集積風景も好きだ。

そしてこの日別行動としたHiromiは、

木材の切断面から発せられる、

自然豊かな木の香りを好む。

これだけの木材が切り出されたのであれば、

近くに伐採地が広がったはずだ。

その風景を眺めてみたいが、

この日は「湯ノ沢」まで行って帰ることにした。

 木材の集積場を過ぎると、

路面には砂利が敷かれておらず、

粘性を帯びた粘土が長靴のソールに、

ダンゴのようにつく。

ひじょうに歩きにくい1kmほどを終え、  

                                  

藪に入ってピークを目指した。

とは言ってもこのピークは、

林道のすぐ上にある。

わずかな藪漕ぎと急登を経て、

11時50分、二等三角点「湯ノ沢」

樹木が多くて展望はないが、

西側を覆う紅葉した山ぶどうの葉がきれいだ。

この後林道に戻り、

伐採地が見たくて先に進んでみたが、

簡単には行けそうもないので、

Uターンして復路についた。

もう雨が降る気配はなく、

また紅葉を楽しみながら淡々と歩き、3時15分、ゲート。

 

歩き始めの雨はうっとうしかったが、

初めて歩く林道は興味深く、

また楽しい思いができた。

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2021.10.10 『滝ノ上』(751m)  空知の片隅で長い林道歩き

 樺戸山地から東の方向に目をやると、

空知平野を挟んで『美唄山』を主峰とした、

南北に走る一連の山並みが目に付く。

そして更に目を凝らすと、

その山並みの手前にうっすらと見える影、

それが「滝ノ上」だ。

奥の山々の陰に隠れ、

ひっそりとたたずむこの山が、

ずいぶん前から気になっていた。

そしてその登路について調べてみると、

長い林道を利用することによって、

ピークのそばまで行けることがわかった。

そんな地形図も以前から用意していた。

それで今回思い切って、

長い林道を歩いてみることにした。

 土曜の『鳥越山』敗退後、

最寄りの「つるぬま温泉」で汗を流し、

奈井江町に移動して車中泊とした。

もう夜は寒いくらいになり、

車中泊もしやすくなった。

今夏はエンジンを切り網戸を4枚にしても、

夜も暑くて眠れず車中泊の回数が減ったものだ。

そんな暑さが今は懐かしい。

 日曜日の朝、道々「奈井江~上砂川線」の、

「上砂川トンメル」奈井江側手前で、

右手の「奈江川林道」に入った。

そして1kmほど走った地点の、

広い土場を駐車地とした。

ここには先月も訪れており、

この土場を駐車地として、

「中ノ峯」(三等・386m)に登っている。

 6時05分、駐車地をスタート。

すぐに「奈江川林道」のチェーンゲートが現れる。

ここには車両での侵入は禁止とあるが、

徒歩での入山を妨げる文面はない。

それどころか「入林名簿」が備えられている。

山菜やきのこ採りが多く訪れるのだろう。

当別町の林道に「人の歩行も禁止」、

とあったことを思い出し、

なんだかこっけいに思える。

 ゲートを越えて歩いて行くと、

左手に広い伐採地が現れる。

伐採地の風景は何度見ても飽きない。

長い林道のこの部分は約1kmに渡ってほぼ直線が続く。

そして直線が曲がり出す頃「奈江沢川」に架かる、

林道唯一の「紅葉橋」を渡る。

すると間もなく広い土場が現れ、

その先が伐採した木材の集積場となっていた。

そこには「危険なため立ち入り禁止」、

の立札があったが幸いこの日は日曜日で、

全ての作業が休止して重機も眠っていた。

この木材集積場はどういうわけか、

木を切った時に発生する、

独特の香りがしない。

その匂いはHiromiが大好きなので、

すぐそのことに気がついた。

 その後も林道はほぼ「奈江沢川」に沿って奥へと伸びて行く。

紅葉が徐々に進んできており、

美しい風景も多くなった。

そんな風景を眺めるのにこの林道は広くていい。

それに林道が美しく感じられる。

と、突然「奈江沢川」の中に、

レンガ造りの人工建造物が現れた。

何かと思い目を凝らすと、

それは炭鉱の塞がれた坑口だった。

明らかにコンクリートで塞がれている。

思えばここは美唄市(三菱)と、

上砂川町(三井)という旧産炭地に挟まれたところで、

確かにこの奈井江町でも石炭の採掘が盛んであった。

思いがけないところで、

懐かしいものを目にしたものだ。

 地形図の「304m標高点」で林道は「奈江沢川」から離れ、

山側に高度を上げて行く。

すると突然「バーン!!」

銃声だ!

ハンターが入っている。

我々が歩く林道からではない、

山を南側に一つ越えた辺りから入ったのだろう。

ハンターの入林を想定して、

この日は赤いシャツを着て入山した。

しかし怖い!

鈴をたからかに鳴らし、時々大声を出して進む。

まあま、落ち着かないわぁ~

銃声は一発だけでその後耳にすることはなかった。

おそらくエゾシカを一発で仕留めて、

解体作業に入ったのだろう。

 その後林道は蛇行を続け奥へ奥へと入って行く。

途中で「あれが目指す峰か?」、

と思ったピークなぞどんどん後ろに下がっていく。

Hiromiは前日の沢登りで筋肉痛だとか言っていたが、

歩けばやはり速くて着いて行くのが辛い。

途中610で突然西側の樹木が切れ、

空知平野とその向こうに樺戸山地の風景が広がった。

これには感動し、二人して感嘆の声を上げた。

そんな感動をあとにしばらく進むと、

ようやく目指すピークが姿を現した。

しかしまだけっこう距離があり、

先を急ぐことに。

そしてCo.600でピークの直下に達した。

これを直登すればピークだが、

標高差150mの植生が読めない。

薮が濃ければきついアルバイトとなる。

そこでそのまま林道を進み、

逆の東側に回り込んで高度を稼ぐことにした。

林道はだんだん荒れだし、

前を行くHiromiの姿が見えなくなることも。

そして700まで高度を上げて最後の藪に突入した。

笹はうるさいが茎が細い。

途中北側の風景がまるごと望めるポイントがあった。

見事な眺めを楽しみ、

更に笹を漕いで、

9時30分、三等三角点「滝ノ上」

「滝ノ上」とはこの南側を流れる、

「奈井江川」の名所「不老の滝」の、

地形図上では上にあることから付けられた点名か?

「不老の滝」とは直線距離で1.5kmしか離れていない。

また、HiromiのGPSによると、

駐車地よりこのピークまでは9.5kmだった。

ずいぶん山奥まで歩いたものだ。

バウムの儀式を済ませて下山開始。

ピークから林道へは西側に下ったが、

やはりこれを登路で利用しなくてよかった。

けっこう薮が濃かった。

 林道に下るとまた長い歩行だ。

ただ、おおよそ下る一方なので楽チン!

また紅葉を楽しみながらスタスタ下る。

楽しく下って、

11時55分、駐車地。

久しぶりに長い距離を歩きHiromiも満足そうだ。

予定ではもう一泊するところだったが、

この後雨が降り出す予報なので、

ここで切り上げて帰宅することにした。

そして締めくくりはもちろん「反省会」。

あっ、今年ヘビを目にしたのはこれで12度目だ。

 

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2021.10.9 『鳥越山』(とりごえやま・669m)  530でタイムアウト!

 今回の週末はHiromiも三連休となったので、

当初は土曜日を移動日として、

午後遠路を出かけることにしていた。

ところがコロコロ変わる天気予報。

日増しに悪くなって行き、

金曜夜の予報では遂に土曜日だけ晴れで、

あとは雨ということになってしまった。

であるならば、

土曜日も活動しなくては、

ということで遠出をやめて、

急きょ樺戸山地で活動することにした。

そして選んだ山が悪かった。

 『鳥越山』にはずいぶん回を重ねて登ってきたが、

それは全て積雪期のこと。

それで無積雪期に登ってみたいと思っていた。

 土曜日の朝Hiromiを迎えに行き、

浦臼町に向かって車を走らせた。

そして「札的沢」に沿って伸びる林道に入り、

砂防ダムの先で駐車地を確保した。

予定はそこから林道を詰め、

「札的沢」の支流に入って高度を稼ぐ。

その後藪漕ぎで『鳥越山』の、

すぐ北側に上がるというもの。

 9時40分、駐車地をスタート。

そもそもこのスタート時刻が誤りだった。

林道を取り囲む風景は、

紅葉の深まりが遅く今一だ。

歩き慣れた林道だが、

無積雪期に歩くのは久しぶりだ。

林道はしばらく進むと、

チェーンゲートが現れる。

しかし、ゲートの必要がない。

その先は車なぞ走れるわけがないほど荒れている。

それでも入林届けが用意されているので、

記入してゲートを越えた。

この林道はかつて、

このはるか先まで車を入れることができた。

ゲートもなかったので、

春になると山菜採りがやって来て、

最奥まで車を入れ、

ゴミを散らかしていた。

それを目にする度に、

腹を立てていたことを思い出す。

荒れて獣道だけが、

うっすらとわかる林道を歩いていくと、

渡渉地点に突き当たるが、

水量が少ない「札的沢」は、

問題なく渡れる。

渡渉を終えると、

林道はその痕跡が益々薄くなった。

雑草が生い茂り、

何度も歩いてきた私も、

林道跡を離脱する場面も多々生じた。

従って思いの外時間を要した。

 11時、「札的沢支流」出合い。

ようやくここまで来た。

ここからははじめ、

砂防ダムを4基越え、

その後小沢を辿ることになる。

その砂防ダムのプレートを目にして驚いた。

「昭和54年竣工」だ。

この年は我々夫婦が結婚した年であり、

あれから42年、

可愛かった女房は・・・

変わったのでございます・・・

 数年前のGWにこの沢地形を登って、

『鳥越山』の脇に出たことがある。

まだ雪渓が多く残っていたので、

全体が広々としていた。

しかし今は雑草に埋め尽くされている。

水量の少ない小沢を、

一歩一歩登っていく。

石がツルツルと滑るので、

慎重に歩を出す。

徐々に高度を上げ、

背後に黄金色に輝く樺戸の山風景が広がる。

小沢を500まで詰めると殆どが水がなくなり、

垂直の一枚岩となったので、

脇の斜面に逃げた。

しかし斜度がきついので大変だ。

草につかまりながら登り、

尾根上に上がると、

背後の風景が更に広がって、

なかなかいい眺めだ。

ところが尾根上は笹だけではなく、

ツル科植物が十重二十重とツルを巡らせていた。

それをタチバサミで切って進むが、

全然前に進んでいかない。

そして12時45分、

Co.530でタイムリミット。

リタイア決めた。

当初より13時を前進の、

タイムリミットと決めていた。

このルートは時間がかかりすぎる。

次回は別ルートを登ってみよう。

遅くなったが簡単な昼食を摂り、

小沢を下り出した。

よく滑る石に注意しながら、

慎重に下っていく。

そして微かに残る林道の面影を辿り、

ゲートまで戻って「ホッ・・・」。

あとは林道をトボトボ歩き、

15時ちょうど、駐車地。

目標のピークに立てなかったことに、

どうにも重いものを背負ったような私に対し、

Hiromiは「なかなか面白かったなあ!」

この日も前向きなHiromiだ。

しかしお前は気楽でいいなあ~

                            

 

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2021.10.8 『人漁山』(にんりょうやま・487m)  宝探しゲーム的な・・・

 一昨日の夜YAMAPで“みなみんみん”を開いた。

何気なく開いてビックリ!

全く偶然開いてみただけなのに、

そこに私の名前が載っているではないか!

『人漁山』の記事の中にそれはあったのだが、

登路でストックの片方を落としたというのだ。

ただそれだけなら、

「大変だったねえ」で終わるところだが、

「これはAmigoさんに拾ってもらおう」

エエーッ!?

“みなみんみん”なんて、

藪女として噂に聞いたことはあるけれど、

会ったこともないしぃ・・・

しかしまあ、北海道藪山プリンセス」から、

こうしてご指名を受けたんじゃ、

何もしないわけにもいくまい。

それで昨日はストックを探しながら、

『人漁山』に登ってきた。

今の私には時間がある。

今週も火、水曜の二日間出勤で、

また昨日から休みだ。

来週も同じく火、水曜と、

二日間だけの出勤となる。

 昨日の朝家を出て夕張に向かった。

そして十三里(とみさと)で、

「十三里林道」入口に駐車。

8時55分、スタートした。

ここからの入山は初めてだ。

『人漁山』には5~6度登っているが、

別のところから入山し、

登路のルートも違う。

この日はみなみんみんの、

ストック探しがメインなので、

纸地図にみなみんみんが歩いた軌跡を、

ボールペンで記入してきた。

私はいまだ原始的方法だ。

 林道入口には立派なゲートがあり、

きっちり施錠されている。

そこに猟期が始まったという貼り紙だ。

ゲート横をすり抜けると、

道東自動車道の下をくぐるトンネルがある。

私がこの山に入るときは、

もう一つ北側のトンネルを抜ける。

林道はしっかりしていて、

いつでも車が走行できる状態だ。

そこでまず目に付いたのが、

昭和54年に植林された林だ。

昭和54年と言えば、

我々夫婦が結婚した年だ。

あの年に植林されたことを思うと、

感慨深いものがある。

しかしあれから40年、

いや42年、変わったのでございます。

あのときの可愛かった女房は・・・

 9時15分、林道から斜面に取り付いた。

ここでいきなり笹が深くなった。

夜露が残っているので衣服が濡れる。

纸地図と携帯地形図を使い、

極力みなみんみんの軌跡をたどるが、

これは容易ではない。

深い笹の中では一歩分の幅でずれても、

全く何も見えずに通り過ぎてしまう。

結局何も見えぬまま笹原を抜けた。

しばらくは薮が薄いので、

そう目を凝らさなくても、

下に落ちたものは発見できる。

そして第二の笹原へ。

しかしここは何も見えないとは言えず、

足元が確認できる程度の笹だ。

その後作業道を少し利用したあと、

地形図上の「446m標高点」と、

『人漁山』とを結ぶ稜線に上がるのだが、

ここの笹が濃く進むのも容易ではない。

ピッケルで笹を倒して、

ピンテ付きのストックを探すのだが、

広い笹の海でもし見つかったなら、

それは奇跡に等しい。

それでも人のいいじいさんは、

一生懸命探したさあ。

そして見つけることができず稜線上へ。

稜線の上は風景がいい。

そんな風景と足元の両方に目を配りながら歩き、

11時ちょうど、四等三角点「人漁山」

そこからは日高山脈の、

『幌尻岳』~『戸蔦別岳』~『北戸蔦別岳』の稜線が見えていた。

早めの簡単な昼食を済ませ下山だが、

下山もストックを探しながら下る。

最初はなんとか見つけてやらねば、

と思って取り組んだことではあったが、

そのうち「宝探しゲーム」みたいな感覚に変わっており、

落とし主には申し訳ないが、

なんかウキウキした気分!

しかし結果はやはり見つけられずに終わった。

笹の中を行ったり来たりしてみたけどねえ。

残念でした。

 12時30分、駐車地。

ストック探しに夢中で気付くのが遅れたが、

この山の紅葉はあまり綺麗ではないなあ。

また、今日のルートは笹がうるさい。

私のルートの方がもう少し快適に登れる。

それにしても、

トドマツの幹の至るところに、

ヒグマの爪痕が残る藪山に、

単身分け入るとは、

さすが、北海道藪山プリンセス!

       

 

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2021.10.7 『雨霧山』(あまぎりやま・509m)  紅葉狙いもちょっと早かった~

 夕張市は紅葉が素晴らしいところだ。

それは広葉樹が多いためだ。

夕張市全体が山の中にあるようなものだが、

炭都として栄えし歴史を持つこの町は、

基幹産業が石炭の採掘だったため、

林業がそれほど発展することなく、

広葉樹が広く伐採されて、

針葉樹にかわるところが少なかったのではなかろうか、

と勝手に推察している。

今日はそんな夕張の紅葉を楽しむべく、

『雨霧山』に向かった。

『雨霧山』の頂上に立つのは、

今回で10回目になると思われる。

従って夕張側の紅葉が美しいのも知っている。

 『雨霧山』に登るには、

大きく分けて二つのルートが考えられる。

一つは夕張市南清水沢から、

「雨霧林道」を利用するもの。

そしてもう一つは、

栗山町東山から同じく、

「雨霧林道」を利用するものだ。

つまり「雨霧林道」を利用すると、

夕張市から栗山町に抜けられるわけだ。

但し、どちらの入口にも、

ゲートが設けられて施錠されている。

またどちらも奥に入ると、

落石で車両の走行は不可能だ。

 このところこの山へは、

栗山町から登ることが多かったのだが、

今回は紅葉目的なので、

久しぶりに夕張側から登ることにした。

 今朝家を出て夕張市に向かい、

南清水沢地区から、

「熊の沢川」に沿って西に伸びる道々に入った。

この舗装された道々は、

2kmほど走ると終点となる。

そこに最終人家があるのだが、

昨年まで住んでいたと思われる家主が、

今はもう転居されたようだ。

そしてこの道々終点から先は林道となり、

入口がチェーンゲートで閉ざされている。

 9時05分、道々終点を駐車地とし、

チェーンゲートを越えて林道に入った。

それを少し行くと分岐が現れ、

右方向に伸びるのが、

「南清水沢林道」で、

今回は直進して「雨霧林道」に入る。

すぐにゲートが現れる。

もう狩猟シーズンに入ったので、

禁猟区域が示された紙が貼られているが、

はたしてハンターはこれを守るのだろうか?

当然守るハンターはいるだろうが、

必ず守らない者もいる。

それが誤射事故を引き起こすのでは、

と常々怖い思いをしている。

ただ今日は一台の車も見なかったし、

林道の路面にも最近車両が走行した痕跡は、

一貫して見られなかった。

 さて、肝心の紅葉だが、

ゲートから先はほとんどが、

いまだ色をつけていない。

ちょっとがっかりしたが、

先を行くと素晴らしいポイントが待っている。

それはほぼ直線的に伸びる林道が、

沢地形に従って大きく蛇行する辺りからだ。

そこに差し掛かると、

急に様々な色が目に飛び込んでくる。

まだ色付きは浅いが、

それでも十分美しい!

そしてこの辺りから路面が荒れだし、

上部から大きな石が落下して、

路面のあちこちに転がっている。

重機のキャタピラ痕が残っているところを見ると、

一旦は落石を片付けたのだろうが、

キリがなく落ちてくるようだ。

前回ここを訪れた時も落石がひどく、

車両の走行が不可能だっところだ。

その後林道は大きく蛇行を始め、

グイグイ高度を上げる。

そしてCo.430で木々の間から、

名峰『夕張岳』(1,668m)が見えた。

何ともいい風景だ。

このポイントより少し先に進むと林道分岐となり、

右を取れば栗山側に下降して行く。

それを左手の「雨霧支線林道」に入ると、

200mほどで『雨霧山』の基部に到達する。

あとはわずかな藪漕ぎで、

と言いたいところだが、

もう藪漕ぎはなくなってしまった。

登山者が増えているようで、

登山道を歩いているような感覚で、

11時ちょうど、『雨霧山』(二等三角点:鬼奥峠)

点名の「鬼奥峠」は、

夕張側から見ると『鬼首山』の、

西奥にこの山が位置するためか?

このピークはエゾシカのフンが全くなくきれいだ。

今時なかなかないんだよね、

そういうピークが。

カップ麺一個の質素な昼食を済ませた。

そして南に伸びる尾根を確認するため、

そちらに向かって少々下ってみた。

植生の確認だった。

近々この南尾根を伝って、

このピークに登ってみたい。

 下山は上空の雲が晴れて、

日差しが強くなった。

しかし気温は上がらないので快適だ。

午後の日差しを浴びた紅葉を、

また眺めて歩きながら、

別のピークへの取り付き点を確認。

思いは膨らむ。

そして12時40分、駐車地。

夕張の山は何度登っても飽きないわぁ~

 

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2021.10.4 『新登川』(465m)  短いが変化に富んだルート

 毎年この季節になると、

決まって話題になるのが「雪虫」のことだ。

「雪虫を見ると一週間で雪が降る」、

という言い伝えみたいなものを、

毎年必ず耳にする。

その雪虫がたくさん飛び回るのを目にした。

場所は道東自動車道の、

「むかわ穂別インター」奥、

JR「東長和信号場」辺りだ。

本当に近々雪が降るのだろうか?

昨日はそんなことを、

全く想像できない暖かさだった。

 昨日の朝はJR石勝線、

「東長和信号場」近くで目覚めた。

前夜の天気予報では、

朝から雨模様とのことだったが、

幸いまだ降り出してはいなかった。

いずれ必ず降り出すであろう前に、

山行を終えてしまいたい。

それで短い行程の山を選択。

ところが前夜18時には眠ってしまったHiromiが、

朝6時になっても起きようとしない。

その時点で12時間眠り続けたことになる。

そのまま放っておくと、

この後何時間眠り続けるのか、

逆に興味がわいてくる。

それであえて起こしはせずに、

自分だけ準備を始めた。

するとどうにかこうにか起きだしたHiromiだ。

そんなことで出遅れ、

7時20分、「東長和信号場」の、

線路の下となるトンネルをスタートした。

線路の下をくぐり抜けると、

すぐ目の前に今度は、

道東自動車道が現れるので、

これもくぐって先に進む。

そして左手の道東自動車道下り方向に続く、

「銀蝶林道」に入った。

するといきなり崩落箇所だ。

林道の大部分が崩れ落ち、

ガードレールが支柱ごと宙に浮いていた。

当然車での走行は不可能だ。

そんな現場を目にした後ゲートが現れた。

ゲートから1kmほど、

道東自動車道に沿って林道が続く。

高速自動車道と並行して歩くのもなんだが、

広々とした風景を眺めながら歩けるのはいい。

そして1kmほど歩くと、

林道は直角に曲がり、

樹林帯に入って行く。

紅葉はまだ色付きが浅いものの、

そこそこきれいな風景が続く。

いつ雨が降り出すかわからず、

また林道がブッシュに覆われていることを想定し、

スタート時から雨具着用としたが、

暑くて途中上だけ脱ぐことになった。

 林道が直角に曲がった地点から、

これも1kmほど歩くと、

分岐が現れるので、

これは「銀蝶支線林道」に入る。

そして500m弱で、

「新登川」への取り付き点となる。

尾根に取り付くまで、

わずかな距離だがすごい笹だ。

Hiromiがスッポリと隠れてしまう。

これを抜けて小尾根に取り付いたが、

これが急で両手で木や笹に、

つかまりながら登る。

それがないところは四つん這いだ。

急な小尾根をなんとか登りきると、

北側の奥にピークが見えた。

そのまま移動して三角点を探すのだが、

ピーク周囲には見つからない。

それもそのはず、

一段下がったところで標石を発見した。

何故ピークを外したんだろうね?

標石周りをきれいにしてやって、

8時40分、四等三角点「新登川」

この明瞭なピークは樹木に覆われているので、

なかなか遠くの景色を望めないが、

木の間越しに見える風景は、

どうしてなかなかのものだ。

 バウムの儀式を済ませ下山開始だが、

急な小尾根を下るのは、

長靴では危険なため、

東に伸びる緩やかな尾根を伝って林道に下りた。

そしてまた紅葉を楽しみながら歩き、

広い高速自動車道沿線の風景を楽しみ、

9時40分、駐車地。

短い行程だがなかなか面白い山だった。

この山には別の林道も利用できるようなので、

次回はルートを変えて歩いてみよう。

また、降る降ると言っていた雨には、

とうとう当たることなく終われたことに感謝!

 

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2021.10.3 『幌内丸山』(985m)  美しい林道から笹の海へ

 『幌内丸山』は地理院地図で、

日高町の南東方向に大きくその山名が記されている。

この山については、

今年6月にその奥の「幌内」(二等・1,095m)まで、

長い林道を歩いた折、

頂上部基部の植生を確認している。

それで藪漕ぎで登れると確信した。

 この週末はHiromiが土曜出勤で、

月曜が代休となるため、

日~月曜の山行となった。

 日曜の朝Hiromiを迎えに行き、

「石勝樹海ロード」を走り日高町に向かった。

『幌内丸山』へのルートは、

林道を利用して頂上基部まで登るが、

その林道は二本あり、

一本は日高町千栄で「沙流川」に架かる、

「岩石橋」を渡って「沙流川左岸1号林道」を利用するもの。

もう一本は「日高国際スキー場」奥の、

「日高青少年自然の家」向かいの、

「ホロナイ林道」を利用するもの。

前者は二度歩いたことがあるので、

今回は初めての後者を利用してみることにした。

 8時15分、林道入口の少し手前の、

「渓流橋」たもとを駐車地とてスタート。

入口にはゲートがあり、

きっちり施錠されている。

この林道を利用するのは初めて、としたが、

実は途中まで『北日高岳』に登るために、

何度か利用したことがある。

「三号の沢川」に沿って伸びる林道は、

美しく雰囲気の良い林道だ。

ゲートを越えて歩き出すと、

秋色に染まってきた木々が美しい。

実に素晴らしい景観だ。

歩いていて飽きない林道の一つと言える。

ゲートから約1.5kmほどで、

右手に『北日高岳』への登山道が現れる。

この登山道は何度か利用しているので、

ここまでは歩いた経験がある。

そしてここからが未知の林道を歩くこととなり、

目にする風景がひじょうに楽しみなところだ。

 ゲートから2kmほどで、

「サンゴの滝」入り口となるが、

滝を見物するのは下山時ということにして先へ進んでいく。

すると間もなく「第一山小屋」なる建物が現れた。

これは麓の「日高青少年自然の家」の関連施設らしい。

更に歩を進めていくと、

細かい蛇行を繰り返していき、

Co.670で突然前方が開け、

目指すピークが目に飛び込んできた。

紅葉に彩られた美しい山並みの奥に、

『幌内丸山』が見えている。

Co.690で「第二山小屋」が現れると、

斜面への取り付き点が近くなった。

そして9時55分、ゲートから5.5km歩き、

Co.700で林道を離れて藪に入り斜面に取り付いた。

ここからは樹林が濃く藪は薄いと予想していたが、

それはほんの一部で殆どが笹に覆われていた。

また、斜面は広いのでピンテを付けて進む。

かなりきつい傾斜で200mの標高を稼ぎ、

900まで標高を上げると、

ストンと傾斜が落ちてなだらかな笹の海となった。

それに相変わらず樹林が薄いので、

笹が密度と丈を増す。

ただ茎が細いので漕いで進むのは問題ない。

笹の海は小さなアップダウンを繰り返し、

最後は少々の傾斜を登り、

11時25分、『幌内丸山』

このピークに三角点は設置されていない。

樹林の中のピークなので展望は全く利かない。

下山はピンテを回収しながら、

同ルートを下る。

Hiromiに「回収しながら下れ」

と言うと「無理無理・・・」

初っぱなから白旗をあげる。

その後見失ったり方向が違ったりという場面も多々あり、

やはり難しかったようだ。

 12時45分、再び「ホロナイ林道」。

気持ちのよい林道をのんびり下っていく。

紅葉が午前中とは違った、

午後の日差しを浴びての、

美しさを見せてくれる。

そして下山時に立ち寄ることにしていた、

「サンゴの滝」に行ってみた。

すると小規模だろうと勝手に決めつけていた滝が、

予想をはるかに超える落差と水量に、

たまげてしまった私。

これは観光資源になるでしょう!

良いものを見せて頂いた。

意外な感動を得た後はまた紅葉を楽しみながら下り、

14時25分、駐車地。

ああ、楽しかったねえ!

 簡単にかたずけを済ませ、

500mほど離れた「日高高原荘」で汗を流した。

そして石勝樹海ロードを走り、

道東道「武川穂別インター」近くで車中泊とした。

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2021.10.1 『石油沢』(171m)  短時間で三等三角点へ

 昨日の午前中、デジカメを買ってきた。

デジカメを初めて手にしたのが、

2000年の初冬だった。

あれからもう21年だ。

その間に使用したのが8台。

いずれも山で壊したことが原因で買い換えてきた。

そして今回が9台目。

その9台目も昨日まで使用していた、

ソニーのコンパクトカメラと同じものを購入した。

まだ同モデルが継続販売されていてよかった。

カメラはHiromiと同じものを使用している。

そうすると二人が別々に撮った写真の処理が楽だからだ。

そんなデジカメも、

購入した店の方の話しによると、

スマホのカメラ機能が良くなり、

コンパクトデジカメの売れ行きが、

極端に減少しているそうだ。

 カメラだけではなく、

女房のパソコンを入れ替える話しもあり、

家に帰ったのが昼だった。

時間がないので、

樺戸山地の南端へでかけた。

そして当別町金沢から林道に入り、

適当なところに駐車して歩き出した。

この林道は前日NTTの、

中小屋中継所巨大アンテナに続いている。

つまり前日とは逆の、

南側から北上することになる。

 平坦で広い林道は、

伐採地の中を進んで行く。

伐採地越しに東の空知平野を見下ろせるのがいい。

昨日は暑くて半袖シャツでも、

汗をぐっしょりかいてしまった。

そんな気温が続くので、

木々の紅葉がなかなか進まない。

山ぶどうの葉も、

前日歩いた北側より色付きが浅い。

 林道を約1.5kmほど歩いて藪に入った。

笹や倒木が少々うるさいが、

林道からの距離が短いので、

たいしたノルマではない。

樹間からNTTの巨大アンテナが見えていた。

そして三等三角点「石油沢」

この「石油沢」という点名もありがちで、

認識しているだけでも、

栗沢町美流渡とむかわ町穂別に存在する。

また、この「石油沢」から、

更に林道を北上すると、

1kmほどで一昨日登った、

「茂平沢」下を通ることになる。

 復路に入ったところで、

デジカメの電池が切れた。

直前に買ってきたばかりで、

充電する時間がなかったためだ。

金はかかったが、

やはり新しいものは安心して使える。

大事にしなくちゃね!

そう言えば、

雨に濡れて作動しなくなったカメラだが、

二晩放置して電源を入れてみると、

ぎこちない動きではあるが、

レンズが出てきた。

試しに撮ってみると写る。

カメラの内部が乾いたから、

復活したのだろうか?

まあいい。

これは雨の日専用としよう。

それはそれでよかった。

 

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