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2021.10.8 『人漁山』(にんりょうやま・487m)  宝探しゲーム的な・・・

 一昨日の夜YAMAPで“みなみんみん”を開いた。

何気なく開いてビックリ!

全く偶然開いてみただけなのに、

そこに私の名前が載っているではないか!

『人漁山』の記事の中にそれはあったのだが、

登路でストックの片方を落としたというのだ。

ただそれだけなら、

「大変だったねえ」で終わるところだが、

「これはAmigoさんに拾ってもらおう」

エエーッ!?

“みなみんみん”なんて、

藪女として噂に聞いたことはあるけれど、

会ったこともないしぃ・・・

しかしまあ、北海道藪山プリンセス」から、

こうしてご指名を受けたんじゃ、

何もしないわけにもいくまい。

それで昨日はストックを探しながら、

『人漁山』に登ってきた。

今の私には時間がある。

今週も火、水曜の二日間出勤で、

また昨日から休みだ。

来週も同じく火、水曜と、

二日間だけの出勤となる。

 昨日の朝家を出て夕張に向かった。

そして十三里(とみさと)で、

「十三里林道」入口に駐車。

8時55分、スタートした。

ここからの入山は初めてだ。

『人漁山』には5~6度登っているが、

別のところから入山し、

登路のルートも違う。

この日はみなみんみんの、

ストック探しがメインなので、

纸地図にみなみんみんが歩いた軌跡を、

ボールペンで記入してきた。

私はいまだ原始的方法だ。

 林道入口には立派なゲートがあり、

きっちり施錠されている。

そこに猟期が始まったという貼り紙だ。

ゲート横をすり抜けると、

道東自動車道の下をくぐるトンネルがある。

私がこの山に入るときは、

もう一つ北側のトンネルを抜ける。

林道はしっかりしていて、

いつでも車が走行できる状態だ。

そこでまず目に付いたのが、

昭和54年に植林された林だ。

昭和54年と言えば、

我々夫婦が結婚した年だ。

あの年に植林されたことを思うと、

感慨深いものがある。

しかしあれから40年、

いや42年、変わったのでございます。

あのときの可愛かった女房は・・・

 9時15分、林道から斜面に取り付いた。

ここでいきなり笹が深くなった。

夜露が残っているので衣服が濡れる。

纸地図と携帯地形図を使い、

極力みなみんみんの軌跡をたどるが、

これは容易ではない。

深い笹の中では一歩分の幅でずれても、

全く何も見えずに通り過ぎてしまう。

結局何も見えぬまま笹原を抜けた。

しばらくは薮が薄いので、

そう目を凝らさなくても、

下に落ちたものは発見できる。

そして第二の笹原へ。

しかしここは何も見えないとは言えず、

足元が確認できる程度の笹だ。

その後作業道を少し利用したあと、

地形図上の「446m標高点」と、

『人漁山』とを結ぶ稜線に上がるのだが、

ここの笹が濃く進むのも容易ではない。

ピッケルで笹を倒して、

ピンテ付きのストックを探すのだが、

広い笹の海でもし見つかったなら、

それは奇跡に等しい。

それでも人のいいじいさんは、

一生懸命探したさあ。

そして見つけることができず稜線上へ。

稜線の上は風景がいい。

そんな風景と足元の両方に目を配りながら歩き、

11時ちょうど、四等三角点「人漁山」

そこからは日高山脈の、

『幌尻岳』~『戸蔦別岳』~『北戸蔦別岳』の稜線が見えていた。

早めの簡単な昼食を済ませ下山だが、

下山もストックを探しながら下る。

最初はなんとか見つけてやらねば、

と思って取り組んだことではあったが、

そのうち「宝探しゲーム」みたいな感覚に変わっており、

落とし主には申し訳ないが、

なんかウキウキした気分!

しかし結果はやはり見つけられずに終わった。

笹の中を行ったり来たりしてみたけどねえ。

残念でした。

 12時30分、駐車地。

ストック探しに夢中で気付くのが遅れたが、

この山の紅葉はあまり綺麗ではないなあ。

また、今日のルートは笹がうるさい。

私のルートの方がもう少し快適に登れる。

それにしても、

トドマツの幹の至るところに、

ヒグマの爪痕が残る藪山に、

単身分け入るとは、

さすが、北海道藪山プリンセス!

       

 

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