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2021.10.3 『幌内丸山』(985m)  美しい林道から笹の海へ

 『幌内丸山』は地理院地図で、

日高町の南東方向に大きくその山名が記されている。

この山については、

今年6月にその奥の「幌内」(二等・1,095m)まで、

長い林道を歩いた折、

頂上部基部の植生を確認している。

それで藪漕ぎで登れると確信した。

 この週末はHiromiが土曜出勤で、

月曜が代休となるため、

日~月曜の山行となった。

 日曜の朝Hiromiを迎えに行き、

「石勝樹海ロード」を走り日高町に向かった。

『幌内丸山』へのルートは、

林道を利用して頂上基部まで登るが、

その林道は二本あり、

一本は日高町千栄で「沙流川」に架かる、

「岩石橋」を渡って「沙流川左岸1号林道」を利用するもの。

もう一本は「日高国際スキー場」奥の、

「日高青少年自然の家」向かいの、

「ホロナイ林道」を利用するもの。

前者は二度歩いたことがあるので、

今回は初めての後者を利用してみることにした。

 8時15分、林道入口の少し手前の、

「渓流橋」たもとを駐車地とてスタート。

入口にはゲートがあり、

きっちり施錠されている。

この林道を利用するのは初めて、としたが、

実は途中まで『北日高岳』に登るために、

何度か利用したことがある。

「三号の沢川」に沿って伸びる林道は、

美しく雰囲気の良い林道だ。

ゲートを越えて歩き出すと、

秋色に染まってきた木々が美しい。

実に素晴らしい景観だ。

歩いていて飽きない林道の一つと言える。

ゲートから約1.5kmほどで、

右手に『北日高岳』への登山道が現れる。

この登山道は何度か利用しているので、

ここまでは歩いた経験がある。

そしてここからが未知の林道を歩くこととなり、

目にする風景がひじょうに楽しみなところだ。

 ゲートから2kmほどで、

「サンゴの滝」入り口となるが、

滝を見物するのは下山時ということにして先へ進んでいく。

すると間もなく「第一山小屋」なる建物が現れた。

これは麓の「日高青少年自然の家」の関連施設らしい。

更に歩を進めていくと、

細かい蛇行を繰り返していき、

Co.670で突然前方が開け、

目指すピークが目に飛び込んできた。

紅葉に彩られた美しい山並みの奥に、

『幌内丸山』が見えている。

Co.690で「第二山小屋」が現れると、

斜面への取り付き点が近くなった。

そして9時55分、ゲートから5.5km歩き、

Co.700で林道を離れて藪に入り斜面に取り付いた。

ここからは樹林が濃く藪は薄いと予想していたが、

それはほんの一部で殆どが笹に覆われていた。

また、斜面は広いのでピンテを付けて進む。

かなりきつい傾斜で200mの標高を稼ぎ、

900まで標高を上げると、

ストンと傾斜が落ちてなだらかな笹の海となった。

それに相変わらず樹林が薄いので、

笹が密度と丈を増す。

ただ茎が細いので漕いで進むのは問題ない。

笹の海は小さなアップダウンを繰り返し、

最後は少々の傾斜を登り、

11時25分、『幌内丸山』

このピークに三角点は設置されていない。

樹林の中のピークなので展望は全く利かない。

下山はピンテを回収しながら、

同ルートを下る。

Hiromiに「回収しながら下れ」

と言うと「無理無理・・・」

初っぱなから白旗をあげる。

その後見失ったり方向が違ったりという場面も多々あり、

やはり難しかったようだ。

 12時45分、再び「ホロナイ林道」。

気持ちのよい林道をのんびり下っていく。

紅葉が午前中とは違った、

午後の日差しを浴びての、

美しさを見せてくれる。

そして下山時に立ち寄ることにしていた、

「サンゴの滝」に行ってみた。

すると小規模だろうと勝手に決めつけていた滝が、

予想をはるかに超える落差と水量に、

たまげてしまった私。

これは観光資源になるでしょう!

良いものを見せて頂いた。

意外な感動を得た後はまた紅葉を楽しみながら下り、

14時25分、駐車地。

ああ、楽しかったねえ!

 簡単にかたずけを済ませ、

500mほど離れた「日高高原荘」で汗を流した。

そして石勝樹海ロードを走り、

道東道「武川穂別インター」近くで車中泊とした。

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