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2021.10.9 『鳥越山』(とりごえやま・669m)  530でタイムアウト!

 今回の週末はHiromiも三連休となったので、

当初は土曜日を移動日として、

午後遠路を出かけることにしていた。

ところがコロコロ変わる天気予報。

日増しに悪くなって行き、

金曜夜の予報では遂に土曜日だけ晴れで、

あとは雨ということになってしまった。

であるならば、

土曜日も活動しなくては、

ということで遠出をやめて、

急きょ樺戸山地で活動することにした。

そして選んだ山が悪かった。

 『鳥越山』にはずいぶん回を重ねて登ってきたが、

それは全て積雪期のこと。

それで無積雪期に登ってみたいと思っていた。

 土曜日の朝Hiromiを迎えに行き、

浦臼町に向かって車を走らせた。

そして「札的沢」に沿って伸びる林道に入り、

砂防ダムの先で駐車地を確保した。

予定はそこから林道を詰め、

「札的沢」の支流に入って高度を稼ぐ。

その後藪漕ぎで『鳥越山』の、

すぐ北側に上がるというもの。

 9時40分、駐車地をスタート。

そもそもこのスタート時刻が誤りだった。

林道を取り囲む風景は、

紅葉の深まりが遅く今一だ。

歩き慣れた林道だが、

無積雪期に歩くのは久しぶりだ。

林道はしばらく進むと、

チェーンゲートが現れる。

しかし、ゲートの必要がない。

その先は車なぞ走れるわけがないほど荒れている。

それでも入林届けが用意されているので、

記入してゲートを越えた。

この林道はかつて、

このはるか先まで車を入れることができた。

ゲートもなかったので、

春になると山菜採りがやって来て、

最奥まで車を入れ、

ゴミを散らかしていた。

それを目にする度に、

腹を立てていたことを思い出す。

荒れて獣道だけが、

うっすらとわかる林道を歩いていくと、

渡渉地点に突き当たるが、

水量が少ない「札的沢」は、

問題なく渡れる。

渡渉を終えると、

林道はその痕跡が益々薄くなった。

雑草が生い茂り、

何度も歩いてきた私も、

林道跡を離脱する場面も多々生じた。

従って思いの外時間を要した。

 11時、「札的沢支流」出合い。

ようやくここまで来た。

ここからははじめ、

砂防ダムを4基越え、

その後小沢を辿ることになる。

その砂防ダムのプレートを目にして驚いた。

「昭和54年竣工」だ。

この年は我々夫婦が結婚した年であり、

あれから42年、

可愛かった女房は・・・

変わったのでございます・・・

 数年前のGWにこの沢地形を登って、

『鳥越山』の脇に出たことがある。

まだ雪渓が多く残っていたので、

全体が広々としていた。

しかし今は雑草に埋め尽くされている。

水量の少ない小沢を、

一歩一歩登っていく。

石がツルツルと滑るので、

慎重に歩を出す。

徐々に高度を上げ、

背後に黄金色に輝く樺戸の山風景が広がる。

小沢を500まで詰めると殆どが水がなくなり、

垂直の一枚岩となったので、

脇の斜面に逃げた。

しかし斜度がきついので大変だ。

草につかまりながら登り、

尾根上に上がると、

背後の風景が更に広がって、

なかなかいい眺めだ。

ところが尾根上は笹だけではなく、

ツル科植物が十重二十重とツルを巡らせていた。

それをタチバサミで切って進むが、

全然前に進んでいかない。

そして12時45分、

Co.530でタイムリミット。

リタイア決めた。

当初より13時を前進の、

タイムリミットと決めていた。

このルートは時間がかかりすぎる。

次回は別ルートを登ってみよう。

遅くなったが簡単な昼食を摂り、

小沢を下り出した。

よく滑る石に注意しながら、

慎重に下っていく。

そして微かに残る林道の面影を辿り、

ゲートまで戻って「ホッ・・・」。

あとは林道をトボトボ歩き、

15時ちょうど、駐車地。

目標のピークに立てなかったことに、

どうにも重いものを背負ったような私に対し、

Hiromiは「なかなか面白かったなあ!」

この日も前向きなHiromiだ。

しかしお前は気楽でいいなあ~

                            

 

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