北海道の山野でとことん遊ぶ!!
I am Amigo!
2022.4.9 『一本松』(600m) 三笠の片隅でひっそりとたたずむ静峰へ
「一本松」とは三笠市の「桂沢ダム」西に位置する、
ニ等等三角点を有する山。
昨年の同時期に単独で登った。
土曜日はこの面白い点名の山に、
Hiromiを登らせる計画。
アプローチは「桂沢スキー場」になる。
土曜の朝「桂沢スキー場」に着いてみると、
スキー少年団が結構な人数で、
まだ豊富に雪が残る斜面で練習をしていた。
その脇を登って行くのは、
どうにも気が引けるので、
北側の公園に移動して、
林道に入ることにした。
7時55分、公園の駐車地をスタート。
ツボ足ですぐ林道に入った。
雪は固まりきっておらず、
若干足を取られる。
直線的な林道を歩いて行くと、
カーブを描き出すので、
Co.200辺りで尾根に取り付いた。
それを忠実に登って行くと、
スキー場の上部に続く尾根に上がる。
広い尾根で樹木はまばら。
しばらくは歩きやすい平坦な尾根を行く。
すると450で目の前に急斜面が現れる。
これを登るのが結構なアルバイトだ。
Hiromiはこの日も元気いっぱいで、
どんどん先を行く。
この日は曇りの予報だったが、
上空は美しい青空が広がって、
気持ちの良い登行が続く。
高度を上げるほど、
背後には北の風景が広がって行く。
急登に耐えて登って行くと、
傾斜が落ちて楽になった。
そして前方の小ピークに上がる。
9時15分、地形図上の「515m標高点」。
小休止とした。
ここからは三笠市幾春別の市街地が一望できる。
「515m標高点」からは、
おおよそ100mほど下り、
南向きの細尾根に乗り替えて、
200m近くの登り返しとなる。
これが大変なのだが、
この尾根からの眺めが素晴らしい。
ところどころ雪が融けて、
笹がむき出しとなっている。
時には笹の茎を握りしめて登る、
急な個所もある。
そしてCo.590で東西に走る稜線に上がった。
これを東方向に進むと、
最後は「桂沢ダム」に至る。
「一本松」へは西方向に進む。
細尾根が若干広くなると、
どんどん下って行き、
下りきると突然前方の樹木がなくなり、
「一本松」の東斜面が眼前に現れる。
美しい光景だ。
Hiromiも大変お気に入りだ。
最後の登りは白一色の斜面。
これを登って行くと、
背後に北の山々の大パノラマが広がって行く。
そしてピークの針葉樹の中に三角点がある。
今年は積雪が多く、
三角点標石は目にできないが、
昨年は融けていたので、
それを確認している。
10時15分、ニ等三角点「一本松」。
風が強かったので長居はせず、
下山を開始した。
下山は登路のルートをそのまま辿る。
一旦深く下って稜線を登り返し、
北に向かう急な尾根を下る。
途中風のこないところで昼食とした。
そして下りきった後は、
「515m標高点」への登り返しだ。
大した登りでもないんだが、
アップダウンを越えてここまでくると、
この登り返しがきつくてねえ・・・
Hiromiなんかシャンシャンと登ってしまった。
その後を追いつくこともできずに登り、
あとは下降と平坦な尾根歩きで楽なもの。
もう少年団の練習も終わっているであろうと、
スキー場を目指した。
予想通りスキー場には誰もおらず、
快適に下って、
12時15分、駐車地。
Hiromiが、
「今日も楽しかったなあ。
ありがとうございました!」。
苦しゅうない・・・
帰路でHiromiのところに寄り、
愛車ハリアーのタイヤ交換をしてやった。
2022.4.8 『524m峰』 夕張で未踏の無名峰に登る
今週は予定通り月~木曜日の、
4日間の出勤だった。
少し仕事は増えたが、
注文が細かい。
そりゃそうだ、
下火になったコロナ新規感染者がまた増えだした。
観光地も余分な在庫は抱えられない。
今日は夕張市の山の中で、
随分前から気になっていた、
山名も点名もない、
無名の一座を目指すことにした。
「524m峰」は夕張市の西端に位置し、
夕張市と栗山町の境界線上に位置する山だ。
その姿は栗山町継立方面から確認することができる。
一昨年Hiromiと藪で挑んだが、
手前の「447m標高点」を過ぎた辺りで、
猛烈な笹薮となり敗退した。
それで積雪期でなければ無理、
と判断してチャンスを伺っていた。
しかし積雪期は道々沿いに駐車スペースを確保できず、
幅の広い歩道の雪が除かれたこの時期、
ようやく狙うことができた。
今朝家を出て夕張に向かった。
そして道々3号線の錦沢地区で、
駐車スペースを探した。
林道の入口があるので、
そこが開けられていることを期待したがダメだった。
ただそれは想定内で、
ダメであれば広い歩道の上に駐車することを決めていた。
8時15分、ツボ足でスタート。
もうすっかり雪が締まっている。
ここには「大蛇の沢川」に沿って、
サイクリングロードが伸びている。
但し舗装されたサイクリングロードは、
利用されなくなって長い時が過ぎ、
無積雪期は雑草に覆われている。
しかし積雪期はきれいな道路に見える。
これをしばらく歩いて行く。
脇を流れる「大蛇の沢川」は、
その名称とは裏腹に、
水量の少ないおとなしい沢だ。
サイクリングロードから、
適当なところで斜面を登り、
上のサイクリングロードに上がる。
このサイクリングロードには、
当時かなり力が入っていたようで、
ただの一本道ではないようだ。
いつのころに造成されたものかはわからないが、
まだサイクリングを趣味とする人は、
少なかったのだろう。
これが今の時代ならどうだったのだろう?
今自転車の人気は全盛期のような気がするのだが・・・
上の段のサイクリングロードは、
スタート地点から1.5kmほどで、
災害が襲った沢に飲まれる。
そこで沢筋を登り、
上部を走る林道に上がる。
そしてしばらくは広い林道を歩く。
ただ、これも長くは続かず、
500mほどで大きくヘアピンカーブを描き出すので、
ここで右手の沢筋に入った。
そしてすぐ目の前に現れる、
急な尾根の突端に取り付いた。
急な尾根はやがて細尾根となり、
グイグイ高度を稼ぐ。
すると広尾根となり、
そこに無積雪期は笹に覆われて、
判別がつかなかった作業道が現れた。
作業道は尾根筋に沿って続く。
作業道が下降を始めると、
尾根筋にのって登り、
9時40分、地形図上の「447m標高点」。
「447m標高点」から先は、
一旦高度を下げて「524m峰」とのコルに下るが、
ここでようやく目指すピークを目視できた。
この尾根は大変快適で、
針葉樹の並木道を歩いているようだった。
そして10時20分、「524m峰」。
わりと面積の広いピークの山だった。
下降は登路の尾根は利用せず、
登路の一本北側の尾根を下ることにした。
こちらも快適な尾根で、
木の間越しに周囲の風景を眺めながら、
楽しく下って行く。
ふと気付いたのだが、
この辺りはエゾシカが少ないようで、
糞尿の跡があまり見られない。
いい環境だ。
多少のアップダウンを繰り返し、
10時55分、「447m標高点」。
こちらの尾根にも登路の尾根で踏んだのと、
同じ高さの標高点が地形図に記されている。
そこで早めの簡単な昼食とした。
またここからは『冷水山』(702m)が、
くっきりと見えていた。
昼食後は尾根の延長線上をどんどん下る。
そして林道に当て、
そのまま林道をまたいでサイクリングロードまで下った。
サイクリングロードの休憩所に寄ってみた。
今ではウソのように立派な、
案内板が立てられている。
しばしそれに見入って、
またサイクリングロードを歩き出し、
12時10分、駐車地。
また夕張市の未踏峰の風景を眺められたことに満足し、
早々と帰途に着いた。
2022.4.3 『十万坪』(291m) 北の尾根からピークを目指す
日曜日も新型コロナワクチン3回目接種二日後、
ということで様子見登山。
Hiromiが接種後運動をして、
血栓で突然死した人がいる、
などと言うものだから慎重になる。
そこで選んだのが、
当別町の三等三角点「十万坪」。
この山は当別ダムに隣接し、
通称「ふくろう山」と呼ばれている。
昨春藪と雪渓で登っている。
ヤマッパーの聖地のような山で、
いつもヤマッパーがあふれている気がし、
当別ダムから登る気にはなれない。
それで今回は先日『東望来山』に登った際に利用した林道に入り、
途中で林道を離れて尾根筋を登ることにした。
この度は林道手前、
「小松の沢橋」そばの歩道に駐車した。
歩道上ではあるが、
人が歩くことはまず考えられない。
8時30分、スノーシューを手に持ち、
「小松の沢橋」を渡って林道に入った。
そこでスノーシューを装着することにしていたのだが、
あれっ!?
雪が締まってツボ足で歩ける!
この一週間で寒暖を繰り返し、
足下の雪が程よく締まっていた。
ただ、ルート上で雪が腐った場面も考えられるので、
スノーシューをザックに固定して進むことにした。
感触の良い雪面をツボ足で歩くのは気持ちがいい。
つい足が速くなるのだが、
「様子見登山」と自らに言い聞かせて、
極力心拍数を上げぬようゆっくり歩く。
しかしHiromiは私をいたわってくれたことなぞ忘れ、
スタスタとどんどん先を行く。
林道は入り口から約1kmほど歩いた地点で、
「小松の沢川」に架かる、
これもまた「小松の沢橋」を渡る。
この後少し進んだ地点で、
目の前の尾根に取り付くと早いのだが、
せっかく初めて足を踏み入れる林道なので、
その先へと林道を進むことにした。
林道は大きく蛇行し、
120で送電線の下に出た。
前方の『阿蘇岩山』方面が、
広く刈り払われている。
林道はしばらく送電線に沿って伸びる。
そしてそこからは一週間前に登った、
『東望来山』の山並みがすっきりと見えていた。
林道が送電線から離れるころ、
尾根の頭に上がって地形図上の「200m標高点」を踏んだ。
そこからは南に伸びる広い尾根を忠実に辿る。
そして210で東に伸びる尾根に乗りかえる。
ほぼ90度左に曲がる形だ。
一旦少し下った地点にピンテが付けられていた。
それに黒マジックで「2022.3.18」と書かれていた。
迷う心配のない一本尾根。
何の目的かはわからないが、
付けたら回収して下りなきゃ!
残置するということは「ゴミを残す」ということだ。
やがて傾斜が出てきて、
北側の樹木の切れ間から「ふくろう湖」が見渡せる。
更に若干高度を稼ぎ、
10時30分、三等三角点「十万坪」(ふくろう山)。
そこには3名の女性登山者が先着していた。
人のいない山ばかり登っているので、
山で人に出会うのは、
いったいいつ以来だろう?
女性たちとしばし談笑。
するとやはり3人ともヤマッパーだった。
中には「私も連れてって下さい!」、
と言う積極的な女性もおり・・・
下山は登路で踏んだ「200m標高点」まで戻り、
そこから駐車地に向けて下降尾根を下った。
これもまたなかなかいい尾根で、
直前に登った「十万坪」のピークが見えたり、
「ふくろう湖」を見渡せたりして飽きない。
そして12時10分、駐車地。
天気予報で「晴れ」と言っていたが、
結果は一貫して「曇り」。
楽しい行程だつたが暗かった。
ワクチン接種後の「様子見登山」ではあったが、
二日間十分楽しめたと、
帰ってHiromiと「反省会」!
2022.4.2 『芽奈野』(めなの・237m) ワクチン接種後様子見山行
金曜日の午後新型コロナワクチンの、
三回目接種を受けた。
それで翌土曜日は、
時間がかからない山を選定し、
極力心拍数を上げぬよう、
ゆっくり登ることにした。
そもそも金曜日に接種、
と言うことが間違いだったが、
予約したクリニックの指定日だったので仕方がない。
しかし「登らない」という選択肢はない。
ただ、ワクチン接種後に、
突然亡くなる人がいるという現実がある。
私に副反応があったわけではないが、
もし何かがあった場合、
同行のHiromiにも迷惑をかけることになるので、
一応様子見登山とした。
ただ、Hiromiにとって、
つまらない山行となってはいけないので、
展望がすこぶる良い山に登ることにした。
土曜の朝Hiromiを迎えに行き、
厚真町に向かって車を走らせた。
途中渡り鳥が羽を休める沼を眺め、
サラブレッドが雪の下から草を探し出す様子を目にし、
春だなあと感じる。
そして厚真町高丘地区に入って行くと、
面白い標識がいくつも出てくる。
「ぶつかるぞ!
お願いだから徐行して!!」。
こんな標識はここでしか見られない。
今回目指した「芽奈野」には、
「幌内高丘林道」を利用する。
林道入り口に適当な駐車地があったので、
そこから徒歩でスタートした。
もうこの辺りは残雪が少なく、
締まってツボ足で歩ける。
歩き出すとすぐエゾシカ防護柵のゲートに出合う。
その扉が開けっ放しだ。
ハンターの仕業だろう。
積雪期にこの扉の向こうに行くのは、
ハンターしかいない。
莫大な費用をつぎ込んで巡らせた防護柵が、
この所業で意味のないものになってしまっている。
しかしそのハンターも、
3月いっぱいで猟期を終え、
山に入ることはなくなった。
林道は周囲が開けて明るい。
そんな中を歩いて行くと、
やがて「胆振東部地震」の爪痕が見えてくる。
崩落した山肌と地面ごと流された樹木群。
そういう風景を随分目にしてきたが、
何度見ても凄まじさを感ずる。
ゲートから2kmちょっと歩いて、
目の前の斜面に取り付いた。
それを登って行くと尾根筋に上がり、
そこを作業道が通っている。
その作業道上は雪がしっかりと積もりやすいので、
まだ十分残っていて歩きやすい。
また作業道は幾重にも分かれて走っているので、
目標を見失わぬよう、
うまくつなぎ合わせて進む。
作業道を歩き始めると、
間もなく前方に送電線の鉄塔が建つ、
「芽奈野」のピークが見えてくる。
それを目にしたHiromi、
「あれかあ! いいねえ!」。
そして歩を進めるほどに、
周囲の風景が広がりだして、
「うわーっ! すごい景色~っ!!」。
実際崩壊した斜面が無数に広がる風景を、
雪の白さで染め上げると、
それはもう迫力ある絶景となって感動させてくれる。
最後は頭が飛び出たピークに登る。
そして背後は絶景だ!
四等三角点「芽奈野」。
ここには昨秋一人で立っているが、
笹が濃く三角点標石を確認できていない。
この日も雪の下だったので、
今年また登って探してみよう。
下山は作業道を別の枝に入って下る。
これも複雑に入り組むので、
勘を働かせてつないで行く。
崩壊地の風景を見ながら下り、
林道に下り立って「ホッ・・・」。
また淡々と林道を歩いて駐車地へ。
ワクチン接種後の「様子見登山」には、
ちょうど良い行程だったと自負。
2022.4.1 『竹ノ子山』(156m)~『最上山』(163m) 雪雲から逃げきれず・・・
今週は月~木曜の4日間出勤した。
週に4日も出勤したのは、
いったいいつ以来だろう?
12月以来だろうか?
久しぶりに4日連続で仕事に出ると、
途中で曜日が分からなくなった。
来週も月~木曜の4日間出勤の予定だ。
そのペースが4月末まで続くかな・・・
今日は新型コロナウィルスワクチンの、
3回目接種日のため、
昼までに帰宅しなければならなかった。
それでパッと登って帰宅しようと、
当別の山に向かって家を出た。
ところが当別町に入ると、
急に雪が降り出し、
あっと言う間に前方の視界がひどく悪くなった。
それでUターンし、
栗沢町に向かった。
以前にもこんなことがあり、
やはり栗沢町に向かったものだ。
そして栗沢町に入ると、
こちらもワッサワッサと雪が降り出した。
どうも雪雲に追いかけられた感じだ。
栗沢町の市街地から、
栗沢町茂世丑地区に向かって道々を走ると、
ちょうど峠の頂上付近に、
「最上林道」の入口がある。
これに入ると、
今冬林業の木材搬出作業がなされていたため、
駐車スペースが空けられていた。
そこを起点にまず北側の「竹ノ子山」を目指す。
そして戻って逆側の、
「最上林道」を伝って「最上山」まで歩くことにした。
いずれにしてもたいした距離ではないが、
とにかく雪がひどい。
駐車地から林道を出て、
少し道々を歩くので、
スノーシューは手に持ってスタートした。
そして道々を渡り、
伐採地に続く林道に入った。
すると雪が固い!
すでによく締まって、
ツボ足で歩ける状態になっていた。
スノーシューを林道脇にデポして歩き出す。
こりゃ快適だ!
しかし、とにかく雪がひどい!
カメラは雨の日用のものを使用するが、
それでも湿ったひどい雪に濡らすのはためらう。
周囲には晴れていたなら美しいであろう、
伐採地の風景が広がる。
ここは無積雪期に歩いているが、
積雪期の風景は見ていない。
雪が降りしきる林道から、
トドマツの林に入ると、
樹木のおかげで降雪は少なくなった。
そして小山に上がると、
三等三角点「竹ノ子山」。
東側の樹木が切れているので、
晴れていたなら良い風景が楽しめる。
ここから林道に戻らず、
樹林の中を歩いて伐採地に出た。
すると雪が小降りとなり、
麓の田園風景を眺めることができた。
また伐採地からは、
次に目指す「最上山」が見えていた。
「最上山」のピークには、
巨大アンテナが建つのですぐわかる。
林道に下りスノーシューを回収して駐車地へ。
そしてそのまま「最上林道」を進んだ。
するとまた雪が降り出し、
今度は瞬く間に吹雪となってしまった。
もう嫌!
引き返そうかと思ったが、
また止みそうな気がして、
そのまま歩き続けた。
ただ黙々と歩いて行くと、
前方に巨大アンテナが見えてくる。
そしてそれに近付くほど雪が小降りとなり、
ピークに立つとほぼ止んだ。
四等三角点「最上山」。
この時点で11時を回ったところだったので、
早めの昼食とした。
昼食を終えて林道を引き返して行くと、
またまた雪が降り出し、
結局降ったり止んだりを繰り返しているだけだった。
駐車地に着いても降り続いていたので、
かたずけが落ち着かない。
ようやく終えて帰途に着く。
すると近い距離の栗沢市街地まで走ると、
上空は青空だ。
更に市街地を抜けると、
道路が乾いたままだ。
雪が降ったのは山間だけだったのだ。
高い山でもないのに、
随分違うものだこと。
帰宅後女房と予約していたクリニックへ、
ワクチン接種に向かった。
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