北海道の山野でとことん遊ぶ!!
I am Amigo!
2023.3.12 「ハイエース」 100,000kmになっちまった!
今朝山に向かう途中で、
ハイエースの走行距離が100,000kmとなった。
来月末で初度登録から4年となる。
4年を待たずして10万キロに達してしまった。
この結果から燃料費を割り出すと、
年間35万円をつぎ込んできた。
単価の安い軽油でこの金額だ。
ここ3年は新型コロナウィルスの影響で、
休日が大幅に増えたこともあるが、
燃料費を節約するため、
遠出を控えて極力近場の山で楽しむようにしてきた。
それでも人とは登行回数が桁違いに多いため、
どうしてもこういう結果になってしまう。
走るために買った車だから、
走行距離がかさむのは仕方ないが、
いつまでもこんなにつぎ込んではいられない。
まあ、やれるところまでだな。
Hiromi、割り勘頼むぞ~
2023.3.10 『要六沢』(129m) 雨にもめげず・・・
昨日の明け方から降り出した雨は、
午前中いっぱい降り続いた。
それで完全休養とすることにしたのだが、
昼近くになって雨が止みそうな気配となったので、
重い腰を上げて出かけた。
この日の夜も前夜に続き、
WBCの試合を健やかに飲みながらテレビ観戦するためには、
やはり運動が必要で、
天候が良くない日にうってつけである、
初登の三角点ピークを目指すことにした。
当別町弁華別で、
「パンケチュウベシナイ川」に沿って伸びる農道に入った。
この農道が道々より1.5kmほど先の、
「グランド札幌CC」正門前で除雪終点となり、
そこに広いスペースが空けられていることを知っていた。
またこの農道の沿線にある農家2軒は、
既に離農して廃屋となっている。
「グランド札幌CC」の正門前には、
どういう理由か知らないが、
タイヤショベルで雪を押してできた、
広い駐車スペースがある。
ここを駐車地としてスタート。
その時点で雨は上がっていたが、
雨水を含んだ雪が腐り、
スノーシューを飲み込む。
ただスノーモビルがやたらと走り回った跡を残し、
その上はかなり楽に歩ける。
そんなスノーモビルのキャタピラ痕が、
ルート中のほとんどの部分で利用できた。
歩き始めてキャタピラ痕の上に、
スノーシューの跡が目についた。
「ええっ、こんなところを歩く人いるの?」、
と言う思いでそれに着いて行くと、
前方に木を伐りだそうとしている場面に出くわした。
スノーシューの跡は、
ここで途切れていたので、
伐りだし作業の人のものだということが分かった。
農道を離れて林道に入った。
この林道を無積雪期に目にしたことがあるが、
完全に廃道で雑草が生い茂っていた。
また林道ははっきりせず、
確かにその上を歩いている、
と感じたのは上部に上がってからだった。
林道は送電線の下へと続き、
それをくぐって樹林帯に入った。
地形図ではゴルフ場を縦断すると、
大きくショートカットすることになるのだが、
もう場内の連絡路が除雪されて、
車が入った様子だったので遠慮した。
ズブズブと歩きにくい林道は時間がかかり、
スタートが昼を過ぎていたため、
だんだん時間が押してきた。
林道は一旦最高標高まで上げた後、
下りだしたので楽になる。
そしてようやく目指す三角点ピークが近くなり、
樹林の尾根筋を詰めて、
三等三角点「要六沢」。
さりげないピークだし、
下りの途中でそこに立つというのも感動がない。
それにここに立つ前より、
また雨が降り出して不快だ。
雨は降るし時間はないしで、
この後はゴルフ場に下り、
場内を縦断して駐車地へ。
雨は嫌いだ~
2023.3.9 『中ノ山』(466m) あこがれ続けた山並みへ!
今週は月~水曜日の3日間出勤だった。
そして来週は月~木曜日の4日間出勤予定。
正直なところいいペースだ。
ただのアルバイトの身としては、
この程度の出勤日数がちょうどよい。
今日は石狩市厚田区に出かけてみた。
厚田区厚田地区で、
「厚田川」に沿って北上する農道に入った。
この農道奥から西側に続く山並みに、
ずいぶん昔から興味があったのだが、
除雪の状況がわからず、
長い年月手をこまねいてきた。
そこで今日はダメもとで出かけみることに!
するとちゃんと除雪されているじゃないの!
道々11号線から農道を4.2km走ると、
最終人家の前で除雪終点となっていた。
ただこの人家は既に廃屋で、
人は住んでいない。
それでも家屋が雪の重さで倒壊しないよう、
家主が除雪には訪れているようだ。
またその廃屋の前には、
「藤本前」という、
旧厚田村村営バスの停留所があった。
ここまでバスが入ってくるんだねえ。
どうりで除雪終点まで舗装されているわけだ。
この山並みに興味をもったきっかけは、
毎年のように登っている、
南の『別狩岳』頂上から眺めて、
ひじょうに魅力を感じたからだった。
標高がそう高いわけではないが、
いつも稜線が陽光に照らされて光り輝いていた。
私が初めて南の『別狩岳』の頂上に立ったのが、
記録を調べてみると、
2002年3月24日だった。
と言うことは21年も前から、
この山並みにあこがれていたわけだ。
もっと早くに挑んでみるとよかったねえ。
今回の「中ノ山」に登るにあたり、
除雪終点は尾根への取り付き点の、
約1kmほど手前と言うことで、
ひじょうに良い位置に駐車できた。
駐車地をスタートして、
農道と言うか林道と言うか、
わからない道を北に向かって進む。
この道の上にはスノーモビルのキャタピラ痕が残っており、
良く締まって歩きやすいので、
スノーシューを背負ってツボ足だ。
そして1kmほど歩いて、
畑の跡と思われる広い雪原を横切り、
針葉樹林の尾根に取り付いた。
尾根は斜度があるので、
雪が締まらずズボッと足を取られる。
決して速くは歩けず、
ゆっくり登って行くと、
針葉樹林を抜けて日当たりがよくなった。
すると太陽光に雪面が緩み、
足下の雪が腐りだした。
そうなると辛く、
一歩一歩這うように登って行く。
そんな苦労に耐えて登ると、
400で突然前方の視界が開け、
純白の大地が現れた。
そして背後には遮るもののない風景が広がる。
傾斜の緩い純白の広い尾根を詰め、
三等三角点「中ノ山」。
東の眼前には『別狩岳』の西面が広がり、
西には未踏の名もない山々が連なる。
ここでまさかこんな風景を望めるとは思っていなかった。
その後ほぼ平坦な広い尾根を、
北に向かって歩いた。
この尾根歩きが21年間あこがれていたものだ。
そこには前方の増毛山地をはじめ、
あこがれ続け、
期待し続けた風景が澄んだ空気の中に広がっていた。
尾根上を北へ700mほど歩いて引き返した。
再び三角点に戻って簡単な昼食。
雄大な風景の中に立ち、
手にカップ麺と魚肉ソーセージを持つ、
チマチマとした自分が笑えた。
そして素晴らしい風景に納得して下山開始。
下山は下降尾根を一本南にとった。
これは傾斜がきつく、
腐った雪にスノーシューを取られてズボリまくり!
最後は締まった林道を歩いて駐車地へ。
また素晴らしい山に出会えたことに感謝し、
豊かな気持ちで帰途に着いた。
2023.3.5 『望来山』(もうらいやま・327m)~『桂沢』(470m) 素晴らしい尾根歩き!
日曜日は全道的に晴天という予報で、
とっておきの風景を楽しみに出かけた。
日曜日の朝Hiromiの車を我が家に置き、
当別町青山に向かった。
そして青山地区から道々を厚田方面へ。
すると峠状の地形となり、
そのピークから厚田側に下って行くと、
左手に広い駐車帯が現れる。
ここは冬季間も常に広く空けられている。
今回はこの駐車帯を起点に活動した。
準備を整えてスタートしようとすると、
駐車帯のすぐ上の高みから、
3人の男性がスノーシューで下りてきた。
中の一人は袋のようなものを引きずっている。
どうやら山登りではないようだ。
近くまで下りてきたので尋ねてみた。
「猟かい?」と。
すると先頭の男性が、
「いやいや・・・」、
とだけ言ってあとを濁したのでそのまま立ち去った。
彼らはいったい何をしていたのか?
見当もつかない。
道々を反対側に渡ってスノーシューを装着し、
北側の山へと入って行った。
無積雪期だと既に廃道の、
古い林道が続いている。
少々の登りを経て樹林に入るが、
すぐに抜けて前方の視界が開ける。
そして広い頂上部の中に、
三等三角点「望来山」。
東側に樹木がないので、
樺戸山地の風景が丸ごと見渡せる。
久しぶりにここからの風景を楽しみ、
進路を北に向けて歩き出す。
長い尾根歩きの始まりだ。
「望来山」から北に向かう尾根は、
右手(東側)に一貫して樹木がなく、
常に樺戸山地の風景を眺めながら歩くことになる。
アップダウンを繰り返し、
徐々に高度を上げて行く。
東側が崖状となった部分は、
笹やその他のブッシュが顔を出している。
いよいよ春に突入と言った感じだ。
そんな中で一ヶ所Hiromiが、
クレバスに足を取られた。
しかし浅いので問題はない。
この辺りもこの冬は積雪が少なかったようだ。
尾根ははっきりとした3つ目の急登を経ると、
それまでも広がっていた風景が、
更に一段と広がり、
東側の風景だけではなく、
背後に南の風景も広がった。
このルートを歩いたのは、
昨冬が初めてだったが、
そんな風景に一気に引き込まれ、
毎シーズンここを歩きたくなる。
そして背後の風景が広がったと思ったら、
今度は前方に純白の斜面が広がる。
前日新たな降雪があったので、
山肌は「白」そのものだ。
この純白の尾根にトレースを刻み、
登りきった先のピークに立ち、
四等三角点「桂沢」。
このピークからは、
『神居尻山』(947m)~『ピンネシリ山』(1,100m)~『隈根尻山』(971m)の眺めが、
特に素晴らしい!
ただこの日は空気全体にモヤがかかったようで、
スッキリとはいかなかった。
それでもいい眺めだ。
そんな雄大な風景を眺めながら、
いつもの簡単な昼食とした。
バウムの儀式も行ったが、
初登ではないので本来は儀式外だ。
ただ単に在庫のバウムの賞味期限が、
もうじき切れそうだったので食べただけ。
下山は同ルートを引き返す。
今度は南に向かって、
尾根上をゆっくり高度を下げながら歩き、
雄大な風景を楽しむ。
こんなにルート中のほとんどの部分で、
遮るもののない風景を楽しみながら歩けるところは、
そうそうありはしない。
心より満足して駐車地へ。
Hiromiもこの日ここを歩けたことを喜んだ。
帰途でまだ全面結氷が続く「ふくろう湖」を眺め、
帰って「反省会」!
2023.3.4 『清光山』(せいこうざん・301m)~『松倉沢』(231m) 変化のある周遊ルート
この週末土曜日は、
三笠市で未踏の三角点ピークに登る予定で、
朝Hiromiを迎えに行き、
三笠市に向かった。
ところがあいにく天気が悪く雪が降り出して、
目指す山はガスの中にあって見えない。
そうなると無理にそこに登る気にはなれず、
変更して三笠市幌内地区に方向を変えた。
そして「奔幌内川」そばの除雪終点まで入ると、
何の目的かは不明だが、
広く空けられていたのでそこを駐車地とした。
それを起点に「奔幌内川」に沿って伸びる林道に入り、
途中で林道を離れ沢沿いを進んだのち、
尾根に取り付いて「清光山」を目指すこととした。
この山には無積雪期に二度登っているが、
林道と藪を利用している。
林道だとかなり遠回りとなるので、
沢沿いを進むことにした。
駐車地から「奔幌内川」沿いの林道に下りて歩く。
雪面が締まって歩きやすい。
しかし湿った雪が地味に降り続き、
時折首筋に入るので不快だ。
無積雪期には雑草に覆われている林道を行くと、
1kmほどで分岐が現れるので、
これを左に入る。
相変わらず歩行が快適な林道をしばらく歩いて、
林道が高度を上げだしたところで沢に下りた。
「奔幌内川」の枝沢だ。
スノーブリッジを利用しながら、
次々と渡渉を繰り返して進む。
そして沢筋を700mほど歩いた地点で、
目の前に現れた尾根に取り付いた。
これがなかなか斜度があり、
登るのが大変だった。
西向きの尾根は太陽光を受けて、
固く締まっているので、
スノーシューのアイゼンを効かせて登る。
Hiromiなんか両手両足で登る場面もあった。
しかしこの取り付きを登り切ってしまえば、
もう楽なもので、
現れた作業道を快適に進み、
最後は尾根筋に上がって詰め、
四等三角点「清光山」。
三度目のピークだが、
積雪期は初めてなのでバウム儀式。
初夏のころこのピークが、
ワラビでいっぱいだったことを思い出す。
「清光山」からは北西に伸びる、
地形図上の破線林道を歩き、
途中尾根を利用して別の林道につないでみることにした。
その林道の先には「松倉沢」(三等三角点)がある。
地形図上の破線林道は無積雪期だと、
その状況や状態が不安だが、
積雪期ならそれがダメだとしてもどうにでもなる。
しかしこの破線林道はしっかりしていた。
まあ無積雪期は雑草に覆われているのだろうが。
破線林道は地形図によると、
途中で切れることになっていたが、
そこには新たな林道が造成されていて、
二つの林道を容易につなぐことができた。
そして林道にのって進み、
「松倉沢」の基部で尾根に取り付いた。
急登を経て、三等三角点「松倉沢」。
私は三度目だがHiromiは初めてのピークだ。
そこでバウム儀式とし、
合わせて昼食にした。
「松倉沢」からは尾根筋を更に進む。
おおよそ西向きの尾根にのり、
枝尾根に気を付けながら、
アップダウンを繰り返していく。
この尾根筋からも「清光山」が確認できた。
白く見える山なので「清光」と言うのかねえ?
いくつもの小さなアップダウンを繰り返しながら、
徐々に高度を下げて、
最後はスタートして最初に渡った橋のところに下った。
ここでちょうど一周したことになる。
そして駐車地へ。
総歩行距離が8kmちょっと。
なかなか面白い周遊ルートだった。
このルートを今度は無積雪期に歩いてみよう。
2023.3.3 『三ノ沢』(186m) ちょっとついでの里山へ
昨日「野の沢」下山後、
すぐ近くの「三ノ沢」(三等三角点)麓に移動した。
「三ノ沢」は岩見沢市の「萩の山市民スキー場」東側にある里山。
これも無積雪期に林道と藪漕ぎで登ってきたが、
積雪期に登るのは初めて。
道々30号線沿いに何の施設かはわからないが、
小さな建物があり、
その前が除雪されている。
このスペースは以前から目をつけていた。
そしてここを駐車地とした。
交通量の多い道々脇は、
騒音が激しくて落ち着かないが、
積雪期この山に登るためには、
ここしか駐車場所が見つからない。
またこのスペースは、
「三ノ沢」へ最短距離で登れる、
絶妙な位置にあった。
駐車地からそのまま樹林に入った。
樹林は長く続かず畑に出た。
すると前方に「三ノ沢」の西端が見えた。
この後畑の端まで行くと川が現れるが、
これは地形図にないものだ。
一旦川床まで下りて、
少し進んで川床を離れた。
川から大地に上がると、
傾斜の緩い斜面が続く。
これを登って行くと、
小さな建物が現れた。
小さいが人家のようだ。
但し現在はだれも住んでいない様子。
なんでこんなところに?
と、首をかしげてしまう。
緩やかだった傾斜は徐々に斜度を増していく。
ただ雪面は締まっているので、
スノーシューのアイゼンがよく効いて快適だ。
辺りにはタラの木がたくさんあるが、
みな芽を摘まれて枯れている。
その後樹林に入るとそれまで小降りだった雪が激しくなった。
いやぁな雪の中を詰めて行くと、
登りきって平たんとなる。
すると前方に目指すピークが見えた。
三等三角点「三ノ沢」。
ここで昼食とする予定だったが、
雪が激しく降って落ち着かず、
すぐ下山を開始。
はじめは割と乾いていた雪だが、
だんだん湿ってきて、
ズボンの膝上を濡らす。
ひじょうに不快だ。
それが川に下って登り返したところで、
急に小降りとなったので、
ようやく昼食とした。
その後駐車地に下って、
濡れた衣服を着替えて帰途に着いた。
短時間の登下降ではあったが、
これも積雪期初ということで、
良い里山でしたぁ・・・
2023.3.3 『野々沢』(249m) 積雪期は短縮ルートで
今週は月~木曜日と、
4日間出勤して今日から三連休。
ただ春先の注文がけっこう多くなってきているので、
その状況によっては平常勤務に戻るかもしれない。
そうなると山に通う回数も減ってしまうねえ。
積雪期の山は無積雪期とは趣が全く異なる。
無積雪期に藪を漕いで歩いた山々は、
それらが皆雪の下となり、
スッキリした尾根や斜面を歩けるようになる。
するとまるで違う山であるかのような錯覚を覚える。
そんなギャップを楽しみながら、
最近は里山を歩いている。
今日は岩見沢市と三笠市の境界線が走る、
「市来知川」(いちきしりがわ)に沿って伸びる農道に入り、
除雪終点を駐車地とした。
この農道奥には農家が一軒だけあり、
そのための除雪なものだから、
適当な感じで少々の降雪なら除雪されない。
以前もここに入ろうとしたことがあったのだが、
降雪の後の除雪がなされておらず、
スタックしそうな気配となり、
途中で引き返したものだ。
除雪終点は林道の入口に当たるところ。
その先にもわだちは見られるが、
実際に車で入るのは無理だ。
このところの暖気で雪面が締まったので、
小型のスノーシューを装着してスタート。
農道を水源池に向かって歩いた。
500mほど歩くと「一の沢水源池」へ。
この先は「野の沢林道」が続いており、
無積雪期には「野の沢林道」から支線林道に入って、
「野の沢」(三等三角点)の基部まで進む。
そして今回は積雪期である故、
距離を短縮する。
水源池の氷の上を歩き、
対岸に渡って尾根に取り付くことにした。
ここまでは三笠市側を歩いてきたが、
この水源池に下り立った時点で、
岩見沢市に足を踏み入れたことになる。
その後は目指すピークまで、
岩見沢市の領域だ。
取り付く尾根はどれでもよいのだが、
なるべく斜度が緩い尾根を選ぶ。
ただ足下の雪が締まっているので、
少々斜度がきつくても楽に登って行ける。
尾根筋をたどって行くと、
予期せぬ作業道が現れて、
これを利用すると更に楽に歩ける。
作業道はやがて地形図上の、
破線林道に吸収された。
この破線林道はこうして見ると立派だが、
無積雪期は雑草に覆われているものと思われる。
この破線林道の更に上部では、
実際にそういうことになっている。
林道を歩いていると、
突然小規模な伐採地が現れた。
伐採地の風景は規模が小さくてもいいものだ。
そんな風景の中で、
数の少ないエゾマツが目に入った。
針葉樹林のほとんどがトドマツなので、
エゾマツはそうそう目にしない。
この両者は樹皮が全く違う。
トドマツはあっさりした感じなのに対し、
エゾマツの樹皮はウロコのような感じだ。
そのウロコ状の樹皮がなんだか気持ち悪くて、
どうにも好きになれない。
森林のほとんどがトドマツでよかった。
「野の沢」の基部に達して林道を離れた。
急な尾根を登りきると斜度が落ち、
平たんな地形となる。
それを進んで行くと一旦下がって、
目指すピークへと登り返す。
そして三等三角点「野の沢」。
ここに立つのは何度目か?
ただ積雪期に立ったのは初めてだ。
周囲を樹木が覆っているため視界は効かない。
すぐにピークをあとにした。
そして一旦林道に下って、
目の前の尾根を登り返す。
するとそこに伐採地が現れ、
東から南にかけての展望が広がる。
ここがこの山に登るにあたって最も良い地点となる。
しばし風景を眺めて下山開始。
登路のルートが最短と思われるので、
それをたどって下った。
林道から作業道、
そして水源池へと下り、
氷の上を歩いて農道に戻った。
駐車地に戻ると雲行きがあやしくなってきた。
時間が早いのでもう一座。
雪よ降らないでくれ~
2023.2.26 「210mP」 瑞穂ダムで地震崩壊地を巡る
先日の日曜日はまたまた除雪を済ませて家を出た。
そうたくさん降るわけではないが、
まあよく毎日降り続くものだ。
そんな新雪が私の住むところから、
南幌町~長沼町と走って行くとだんだん多くなり、
どこも除雪されていない。
そしてこの朝の目的地だった、
栗山町東山地区の「雨霧林道」入口に至る農道には、
車一台のタイヤ痕しかなかった。
まあ田舎道だから当然と言えば当然だが。
しかし「雨霧林道」にはわだちができており、
奥で林業が活動していると思われた。
わだちが深かったため、
車で入ることは止めて、
町道脇にスコップで駐車スペースをつくった。
そして準備していると車が1台やってきて、
そのまま林道に入って行った。
ハンターの車だった。
「参ったな」と思っていたら、
また1台やってきて林道に入って行った。
こうなってはもうそこに入る気にはなれず、
すぐに移動した。
どこも除雪されていない中を南に向かって走り、
アプローチ地点を見てまわるが、
とにかく除雪されていないのだから、
必ず除雪車が来るわけで、
そこに車を置いてはおけない。
結局安平町まで走り、
「瑞穂ダム」に向かった。
ところが「瑞穂ダム」周辺は、
この時期になっても積雪が中途半端で、
山肌は笹がむき出しになっており、
とても入る状況ではない。
そんな状況の中で活動することはただ一つ。
「胆振東部地震」によって崩れた、
崩壊地を見て歩くことだ。
これは以前からやってみようと思っていたことだったので、
まあ、よいタイミングだった。
「瑞穂ダム」で冬季通行止めのゲートそばに駐車。
一旦ダム湖に下って結氷した湖面を眺めた。
そして通行止めではあるが、
除雪された林道に戻り、
南側の沢形に入った。
するとすぐ崩壊地の風景が目に入る。
地震直後は崩れた土砂と倒木が、
沢地形全体を埋め尽くしていたのだろうが、
それは既にかたずけられている。
沢形から崩壊した急斜面を登って、
縦横に走る作業道に上がった。
この辺りは伐採地で広い風景が広がる。
この風景を見たくて、
この辺りを歩いてみようと思っていた。
胆振東部地震による崩壊地は、
ずいぶん目にしてきたが、
やはりここも想像通りの風景が広がる。
崩れやすい砂状の地質が、
とにかく広範囲に存在しているのだ。
この日は冷たい風がけっこう強かったので、
風を避けて簡単な昼食を摂り、
南に向かっていた進路を、
「210mP」の基部で西向きに変えて下降した。
そして作業道が消失したところで藪に入り、
尾根を下って行くとシカ柵だ。
柵の内側を下ると藪が濃いので柵の外を下りたい。
するとすぐそばに柵をまたいで越せる高さまで下がった部分があり、
そこから外に出て下った。
最後は駐車地のすぐそばに出て終了。
歩いてみたかったところを、
思いがけなく歩けたことに満足。
ゆったりとした気分で帰途に着いた。
この日で11連休が終わった。
11連休中山に向かわなかったのは、
朝から吹雪いていた20日だけ。
その他の10日間は全て山に登った。
但し、燃料費と相談しながら近場の山を走り回った。
私にいくら時間を頂きましても、
決して無駄には致しません。
金はないけれど「山」、そして人生は楽しいねえ~
2023.2.25 幌内「ボタ山」(230m) こんなところに純白の世界が!
先週の土曜日「幌内」(三等三角点)から眺めた、
純白のボタ山が印象深く、
下山後登ってみることにした。
この三笠市幌内のボタ山には、
数回登って風景を楽しんできたが、
いずれも無積雪期で、
積雪期に登るのは初めてだった。
この日の「幌内」登行中には、
ここに登ることは考えていなかった。
それが伐採地を通してこれを見た時に、
登らないで帰るわけにはいかなくなった。
「幌内」に登った際に駐車地とした除雪終点から、
ほんの少し市街地寄りに下ると、
ボタ山への作業道入口があり、
その前が広く空けられていた。
これも林業関係の都合で空けられたものだろう。
広い作業道を登って行くと、
すぐ右下に「鉄道記念館」の敷地全体が見渡せる。
そこにはブルーシートに覆われて、
静かに春が来るのを待つ車両が眠っていた。
蛇行する広い作業道を500mほど登ると、
突然前方に純白の高みが現れる。
ボタ山の一部だが、
やはり冬は美しい。
そしてその奥の高みに登るべく、
歩を進めて行くと、
突然見たくないものが現れた。
エゾシカの白骨化した死骸だ。
ダメなんだよねえ、
こういうの。
気持ち悪くて目を背けてしまう。
無積雪期にここに登るのに、
生い茂る植物の中で、
トゲのある植物がずいぶん邪魔をしたが、
今はその植物だけが雪面に目立っている。
驚いたことにそのトゲだらけの樹皮を、
エゾシカがはがして食べた跡が残り、
うまく食べたものだと感心するばかりか、
そんなものを食べても生きて行けるのだから、
生息数がどんどん増えるはずだと納得する。
急斜面を登りきると、
一気に視界が開けた。
そして360度の展望が広がる。
ボタ山ならではの眺めだ。
南には直前に登った「幌内」が鎮座する。
やはり積雪期は美しいねえ。
360度遮るもののない風景を楽しみながら、
西側の最高標高点に向かって歩く。
樹木がないのでなんだか高所を歩いているような錯覚を覚える。
また下界に目をやると、
麓の幌内地区がよく見え、
その先には三笠の市街が眺められる。
また北に目をやると、
『三笠山』や露頭炭採掘現場の雄大な風景がいい。
晴天の下で素晴らしい風景を堪能し、
下山は同ルートをたどった。
そしてエゾシカの死骸は見ないようにし、
作業道はショートカットで下って駐車地へ。
いやあ、いいニ山だったねえ!
それも晴天に恵まれたからであり、
思いがけない青空に感謝して帰途に着いた。
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