昨夜、今日の試験当日に予想されていた雪の際の細々とした注意を各受験生に与えました。
それに先立ち、ここまで我々がいかに中身の濃い受験勉強を積み重ねてきたかを思い出させ、それらを踏まえて、自信を持って明日の試験に臨みなさいと言って背中を押しました。
そして、案の定、今朝は雪。
窓から外の景色を眺め、今年の彼らの「15の春」に思いを馳せました。
試験後、受験生達の声は、「昨年までの試験とかなり傾向が変わったように感じた」という声がありましたが、傾向が変わるであろうことを念頭に勉強に仕方にさまざま工夫を加えてきたという自負がありますし、現に受験生達自身もそれに呼応した対応をしっかり取れていたようです。
学習塾によっては(それも正しいと思いはしますが)、「試験対策」が即ち勉強であるというようなスタンスのところもあるようで、そういう方式の下で長い間勉強していると、自然に過去問対策依存に傾いてしまうのではないかという気もします。
そのあたりは非常に難しく、過去問対策が必要であることは認識しつつも、別視点で子供達のフレッシュな頭に生きた勉強(とその仕方)を注ぎ込み、その中でそれ自身が飛躍していかれるような、そんな勉強が理想ではないかと思います。
この一年は、まさにそういうことを実践してきました。
勉強は面白くないし、こんなもの、何の意味があるんだ、などと公然と口にする生徒も、塾全体で取り組む様々な施策、手法、そしてなによりも情熱がもたらす感動のようなものによって、少しずつでも変わって来たことがはっきりと分かりました。
いろんなことが相乗効果をもたらして、彼らの姿勢に前向きな影響を与えてきた、そんな一年でした。
いつのころからか、彼らの多くが「もっと早くからここにくればよかった」と言ってくれました。
「これからは、一日一日をもっと大切にしていこうと思う」と言う生徒もいます。
コツコツと勉強するという行為の中で、子供達の仲で何かが明らかに良い方向に変化してきました。
そんなことを思いながら、休憩時間に彼らが机の上に広げたままの教材類をみていたら、なんだか感慨無量になりました。
明日も、また彼らはやってきます。
来週の面接試験の準備の為に、土曜の夜も最後の頑張りが熱気と共にここで行われます。