連休中に、神奈川県警察官採用試験〈第一次)が行われました。
在籍している高校3年生のA君がこれを受験しました。
彼は中学2年生のとき、母親に連れられて教室にやってきて、そのまま入会し、目指す県立高校受験に成功、そこでもかなりの好成績を挙げ(特定の複数科目で学年一位を維持)、現在は上に書いた警察官試験にトライしつつ、併せて来春の大学受験の準備も怠らないという頑張り屋です。
プロの目から見ると、順当に某公立大学の合格はゲットできるだけの力はあります。
こう書くと、なんだかいかにも彼が優れた生徒のように受け取られるかもしれませんが、そうではありません。むしろ叱責や叱咤激励の思い出の方がはるかに多い、そんな塾生でした。
でも、彼が本当に素晴らしいのは、波が大きかろうと、調子が乗ろうと乗るまいと、結果的にはその時々でやるべきことの最低80パーセントはいつも実行してきたということにあります。
どんなに不調の時でも、80パーセントの努力は怠らない。
なんで100パーセントじゃないの?と思うかもしれませんが、人間はそういつもいつも満額の力を発揮し続けられるものではありません。
そんな無理を、無理と知りながら押し通すことは何の合理的な意味もありません(←ごく少数、これをできる人はいるでしょう。ここではそういう天才をどうこう言うわけではありません、念のため)。
大事なことはもっと身近にあって、例えば彼のように、初め2と3しかなかった学力が、ならせば80パーセントの努力を傾け続けた結果、最低でもオール4の成績が必要な県立高校に合格し、そして進学したその高校では複数の科目で学年一位を維持し続けたこと。
その結果、大学受験でも相当レベルのところにほぼ合格できる位置に現在立ち、同時に正義感に満ちて警察官の最小試験に挑戦中という今の姿。
「中2の秋に2と3」でも、現実にここまで伸びることができるのだという事実の重みがここにあります。