覚えることと応用することの違い

2020-09-21 19:26:53 | 学習塾・勉強の仕方

昔、ある小学生の塾生のお母さんがやってきて「50分のうちに都道府県の名前と位置を全部暗記させてください。覚えさせると保証してください」と、やけに断定的な口調で命令もどき指示をされたことがあります。

普段の勉強の度合いやその子のレベルにもよりますし、50分で全て覚えられるかどうかをこちらが保証などできる筈もないですし、そんなことをすることに何の意味があるのだろうと思ったことがあります。

たまにそういう保護者の方がおられるのですが、学習塾をインスタントに何かを覚えさせるマジックを弄する場所とお考えの方の典型かもしれません。でも、そもそもそんなマジックはありません。

但し、(それすら毎回疑問に思いながらやっているのですが)覚えるべきことの理由や背景をじゅんじゅんと説明し、その子に合うと思われるやり方で、メリハリをつけた覚え方伝授は行っています。

機械的に覚えることは無機質であって、子どもたちにとって退屈に違いないので、ここではそうならないような工夫を様々凝らして極力無理なく覚えられるように持っていっています。

勉強は、このように「覚えなけれならないことを覚える」事と、「覚えたことを武器にして応用問題を解く」ことに大別できます。

塾での勉強時間は有限です。

ここはやはり自宅でどれだけ「覚える努力」を積めるかが大切で、塾ではこれを応用して実際に問題を解く力を養うことに重点をおきたいものです。


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