いまどきそんな愚かな言い方をする人もいないと思いますが、10年くらい前までは、不真面目(に見える)な勉強態度の子供のやる気を喚起するつもりからか「やる気がないなら(塾を)やめなさい」などと言ってのける保護者がいました。 なんだかなあ、と思ったものです。
やる気があるかないかをそんな言葉づかいで判断したり云々したりすることは大きな間違いですし、そもそもそんなものは家庭の中の子育ての問題であって、家庭外に原因を求めるのはいかにも無責任ではないでしょうか。
やる気がないならまずは家庭内でこれをどうするかを話し合い、行動するのが先であって(いや、全てといっても構いません)、家庭外、たとえば教師や友達にその原因を求めるのは根本的にお門違いだと、私はそう思います。
勿論、学校や塾でも子供たちのやる気を喚起すべく、あれやこれや手は打ちますが(そして、それに比例して少なくとも受講科目の成績や点数は一定以上のものを確保しているのが常)、仮にその限られた時間の中で首尾よくことが運べても、そこで過ごす時間の何倍もの時間を過ごすのか家庭です。そのことを十分に踏まえることが肝要なんです。