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三権分立カレーで #検察庁法改正案に抗議します

2020年05月12日 11時41分49秒 | 新型コロナ・アベノマスク
 
安倍政権がコロナのどさくさに紛れて今週にも衆院通過を企んでいる検察庁法改正案。検察庁法で検察官は63歳で定年と決まっているのに、国家公務員法を無理やり適用して定年を65歳まで延長し、安倍言いなりの黒川弘務を、今年8月で退官する現検事総長の次の後釜に据えようと企んでいます。
 
この黒川という男、現在は63歳の東京高検検事長ですが、小渕優子が事務所のパソコンをドリルで壊して政治資金規正法違反の証拠隠滅を図った事件や、甘利明のUR(都市再生機構)への口利き疑惑など、政治家の贈収賄事件を全て不起訴にしたイエスマンです。どう見ても、法律の公平・中立な運用が出来る人物には見えません。
 
安倍はこういう人物を時期検事総長の座に据えるために、最初は特例の定年延長でしのごうとして来ました。ところが、そんな「えこひいき」ではとても対応できなくなり、検察官も他の国家公務員と同じ65歳定年にしようと企んでいるのです。それも、ただ一律65歳に延長するだけでなく、内閣が認めれば何歳でも定年延長できるように画策しているのです。
 
それに対して安倍は、「今回の法改正も、一億総活躍政策で高齢者の戦力化を図ろうとしているだけだ」と、盛んに言い訳しています。でも、今これだけコロナで政権が右往左往している時に、何故コロナ対策を脇に置いてまで、そんな不要不急の法改正を強行しなければならないのか?河井案里の選挙違反疑惑が公認権者の安倍政権にも飛び火しかねないので、それを抑え込もうとしているからに他なりません。
 
河井案里の選挙違反も、黒幕は安倍晋三だと言われています。先の参院選で、かつて安倍を皮肉った溝手顕正という広島の自民党現職候補を落選させようと、定数2の広島選挙区に2人目の自民党候補として河井案里をねじ込み、現職の溝手には1500万しか選挙資金を渡さなかったのに、河井にはその10倍の1億5千万もの選挙資金を渡したのです。それで案の定、自民党は溝手が落選し河井だけが当選。たとえ自民党候補でも気に入らない奴は落選させる。ここまで来たら究極の国政私物化です。これだけ露骨な事をやっていたら河井も捕まります。
 
安倍晋三は、二言目には「共産党は全体主義の暴力政党だ」と言いますが、自民党の方がよっぽど「暴力的」で「全体主義」じゃないですか。しかも、自民党総裁で日本国の総理大臣でありながら、身内からの批判も許さず、露骨に「えこひいき」。だから今回の件でも、コロナの陰に隠れて「火事場泥棒」みたいな真似が平気で出来るのです。その姑息な「火事場泥棒」ぶりや、国民の命と暮らしを支援するより自分達の保身を優先しようとするやり方に、小泉今日子や井浦新など、今まで政治的発言などして来なかった芸能人も、SNSで抗議の意思表示を始めています。
 
ツイッターで「検察庁法改正案に抗議します」とつぶやき、文頭にハッシュタグ(#)を付ければ、同じつぶやきのツイート(つぶやき)が全てタイムラインに表示されます。前述の芸能人のツイートも全て表示され、その数が何と昨日時点で600万を突破!NHKを始め各種メディアも相次いでニュースで報じるようになりました。

以下、日刊スポーツの記事より引用。

城田優(俳優)「大事なことは、ちゃんと国民に説明してから、順序に則って時間をかけて決めませんか? そんなに急ぐ必要があるんですかね」

井浦新(俳優)「もうこれ以上、保身のために都合良く法律も政治もねじ曲げないで下さい。この国を壊さないで下さい」

ラサール石井(タレント)「これはもうデモです。今叫ばなければいけないことは、自粛中でも届けることはできる」

西郷輝彦(歌手)「これはダメですよ」

水野良樹(ミュージシャン=いきものがかり)「どのような政党を支持するのか、どのような政策に賛同するのかという以前の問題で、根本のルールを揺るがしかねないアクションだと感じています」

谷山浩子(シンガー・ソングライター)「右とか左とか、どの政党を支持してるとかしてないとか、政治に関心があるとかないとかも関係なく、さすがにこれはどこから見てもダメでしょう」

能町みね子(エッセイスト)「今まで晋三がやったことのなかでこの件がいちばん悪辣だからな…。自民党の中にだって、これだけはダメでしょって人たくさんいるはず、絶対とめてほしい」

鴻上尚史(劇作家)「国民が感染症に苦しんでいる時に、内閣や法相が認めれば、検察庁幹部の定年を例外的に延長できる法律を通すなんてストーリーを書いたら、プロデューサーから間違いなく“ありえないです。リアリティがなさすぎ”と突っ込まれると思う」

近藤史恵(作家)「三権分立が破壊される改悪です。火事場泥棒のようなことはやめろ」

村山由佳(作家)「猫と美味しいもののことだけ呟いていたかったけど、これは駄目だ。これだけは駄目だ。日本の最高権力者が、自分を守ってくれる人間を検察のトップに据えようとしてる。国民をナメとんのんか、ワレ。ハッシュタグで声をあげよう。数で動かせるものがまだあると信じて」

入江悠(映画監督)「うそついて退学させられそうなので担任の先生を買収する、みたいな」

白石和弥(映画監督)「本当にこの国が壊れていく」

末次由紀(漫画家)「この国の話で、人ごとじゃない」

ヤマザキマリ(漫画家)「三権分立崩壊の危機に冷や汗が滲み出てきたので護符としてモンテスキューの肖像を貼る」

DaiGo(メンタリスト)「意味があるかはさておきの布マスクは届かないにもかかわらず、権力闘争は抜かりない総理」

宮本亜門(演出家)「このコロナ禍の混乱の中、集中すべきは人の命。どうみても民主主義とはかけ離れた法案を強引に決めることは、日本にとって悲劇です」

ハマカーン神田(芸人)「政治と宗教についてはツイートしないのだけど、これはさすがにルール違反だからね」

吉田戦車(漫画家)「得意技の“ある組織の人事を自分の都合のいいものにする”をいつまでも使わせてちゃいかん」

他にも、以下の人々がツイッターで「検察庁法改正案に反対」のつぶやきを行っています。

 #小泉今日子#きゃりーぱみゅぱみゅ#浅野忠信#須藤元気#角田光代#島田雅彦#野木亜紀子#綾辻行人#大極宮(大沢在昌/宮部みゆき/京極夏彦)#白石晃士#町山智浩#塚本晋也#江口寿史#海野つなみ#津田大介#せやろがいおじさん#片淵須直#伊藤和典#小玉ユキ#美内すずえ#しりあがり寿#小島慶子#岩井俊二#秋元才加#村本大輔#島崎譲#松田洋子#SKY-HI(AAA日高光啓)#椎名純平#UNA#俵万智#いとうせいこう#宍戸開#相原コージ#手塚るみ子#大久保佳代子#ヤマシタトモコ#島本理生#羽海野チカ#原泰久#おかざき真里#伊藤潤二#山下和美#香山リカ#篠原千絵#想田和弘#ケラリーノ・サンドロヴィッチ#絲山秋子#柴崎友香#室井佑月#米山隆一#湯川れい子#中沢けい#井上荒野#三角みづ紀#平野啓一郎#立川談四楼#乃南アサ#糸井重里#裕木奈江#あたしンち/けらえいこ#松本隆#高田延彦#豊原功補

このように、緊急事態宣言発令中で、集会やデモも自粛せざるを得ない中でも、ネットのつぶやきを束ねる事で、集会やデモと同じアピール効果を発揮する事ができるようになりました。しかも、わずか140字で済むツイートなら、ブログとは違い気軽に投稿出来ます。これはもう「ネットデモ」と言うべき事態です。政府は、不要不急で有害無益の言論弾圧法案を、コロナの陰に隠れてこっそり通そうとしていましたが、そうは問屋が卸しませんでした。この国の主人公である「国民」と言う名の「お天道様」が、ちゃんと見ていてくれていました。

 
そのツイートの中に、カレーの具材を立法・行政・司法の3権に見立てて、三権分立が侵されないようにとの願いを込めて、カレーを作った方のツイートが表示されていました。それを見て、「カレーを作って、ツイッターに写真を載せるだけなら、私でも出来る。コロナ感染予防の外出自粛で、今までのような集会やデモが出来なくても、これぐらいならすぐにでも出来る」と思いました。幸い、カレーを作るつもりで、玉葱とじゃが芋を買っていました。カレーのルーもまだ箱に半分ぐらい残っています。カレーなら、料理初心者の私でもすぐに作れます。そこで、私もこの三権分立カレーを作る事にしました。
 
これが、そのカレーライスです。左のカレーを行政府(内閣)、真ん中のご飯を立法府(国会)、右の胡瓜を司法府(裁判所)に見立て、国権の最高機関である国会をお皿の中央に据えました。本当はもっと色鮮やかに仕上げたかったのですが、カレーを掛ける時にご飯に少し垂らしてしまいました。更にカレーがご飯周りに流れ込み、ご飯を取り込もうとしています。まるで公文書やデータ改ざんで国会を愚弄する安倍政権を暗示するかのように。
 
具材は他にカレー・酢豚用の豚肉を使いました。その他に、3日前に消費期限の切れた卵も、まだ3個冷蔵庫に残っています。最初はこの卵をカレーの付け合わせに使おうと思っていました。しかし、胡瓜の方が写真映えするだろうと思い、急きょ胡瓜に変えました。卵は明日、明後日の付け合わせに使おうと思います。今日の胡瓜に替えて、ゆで卵で新・三権分立セットにして食べます。
 
今まで安倍は、報道番組に圧力をかけて、自分の意に添わぬキャスターやコメンテーターを辞めさせ、自分の息のかかった人物をNHKの会長に送り込むなどの情報統制をして来ました。そして、政権の不祥事で窮地に立たされるたびに、北朝鮮ミサイルの脅威や消費税増税延期のマッチポンプで、選挙のたびに虚構の多数議席をかすめ取って来ました。その下で、多くの国民は、安倍政権に色々不満はあっても、強い野党が存在しないので、政治変革を諦めてしまっていました。「物言えば唇寒し秋の風」です。だから、政府の個々の政策には反対の世論も決して少なくはないのに、今まではそれが選挙の票に結びつかずに、自民党が金に物を言わせて選挙に勝って来たのです。
 
今回の新型コロナ感染拡大でも、政府は最初、危機感を煽る事で支持率浮揚を図ろうとしていました。ところが、北朝鮮のミサイルとは違い、このコロナウイルスには、「仮想敵を作って危機感を煽る」これまでのやり方が通用しません。まさか感染者を「国民の敵」呼ばわりする訳には行かないでしょう。それどころか、目には見えないウイルスに、次第に翻弄されるようになって行きました。ウイルスには「お友達優遇」も情報操作も通用しません。ここに来て、国民もようやく、この政権が、国民の命や暮らしの事なぞ二の次、三の次で、自分たちの延命しか考えていない事に気が付き始めたのです。「今までみたいに黙っていたのでは、最後には本当にマジでこの政権に殺されてしまう」と。
 
私はコロナにも安倍政権にも殺されたくはありません。だから、緊急事態宣言で外出自粛が言われる中でも、今後も出来る形で意思表示を続けたいと思います。

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