3日 上巳、桃の節供。
堂号に桃里院(とうりいん) といただいてから五節供の
なかの上巳、桃の節供がより好きになりました。
雅号は霞秀(かしゅう)。
ちょうど今ごろの霞みです。
大地から立ち上った水蒸気が山野を包んで、景色が
ぼんやりと霞んで見える。
夕の太陽の光で霞がうっすら赤く染まる風景に
「桃里院 霞秀の名だ」とウキっとします。
ジャスト桃の節供の頃に、この霞が見れたので
良いことが待っている気がします。
たなびく霞は、万葉の昔から人の心をとらえ、また
美しい女性の帯にも例えられたそうです。
ともあれ、今の時代にも息づいているなんて。
それだけでもすごーい!
ルン♪ として節供のお料理など。
節供とは、節目の日。ハレの日。
神や食べ物に感謝する日。
節供は年5回。
旧暦の節目を意識して、その時期に体が必要とする
ものを食べて、美味しく心と体が整うよう、
'16年はわが家の定番の献立(お料理歳時記) を完成
させようと思っています。
菜の花のセルクルサラダ。
節供の頃は季節の変わり目。体調を壊しやすい時期
なので免疫力を高めて体を守りたいところ。
旬の菜の花は、春の五臓の「肝」機能とともに、
免疫力を高めるので風邪予防に。鉄分も豊富。
ちらし寿司に蛤のお吸い物。
寿司酢の配合は、春の五味「酸」と相剋の「甘」の
組み合わせ。
はまぐりは、毒素出し(解毒)。
体にたまった毒素を排出するので、むくみ、のぼせ
などを緩和します。
はまぐりの2枚の殻の組み合わせは唯一無二。
他の殻とは合わないので夫婦和合の象徴。
となりの男雛も食欲全開(笑)。
室礼の先生がご紹介くださった「博多練酒(ねりざけ)」。
室町中期(1400年代中ごろ) に名を残しているそうです。
アルコール度3%、とても美味しい!
白酒も定番に加えることにしました。
オットのお弁当もひなまつり。
文字で訴えてみました。
そぼろと菜の花のポテトサラダ。
目玉焼きはお花型(笑)。