第一章(自分の憤り)
別に異国の出来事ですし、トランプ氏を擁護する必要もありません。
が、どうしても自分の気持ちが収まりません。
他人がどのように考えるか関係なく、二点で民主主義の崩壊の前兆と感じるからトランプ氏の弾劾に大反対なんです。
世界的な影響も何も無い一個人の戯言ですから、何の意味もありません。
でも、何も言わずには気持ちが収まりません。
戦後に生まれ民主主義を信じて育って来た自分としては、憤懣やるかたない気持ちでいっぱいです。
日本に住んでいますし、今回のトランプ氏の弾劾について全ての情報をつぶさに観察している訳ではありませんので、誤解がある事は重々承知です。
誤解があっても、書かねば気が収まりません。
民主主義だ、人権だと標榜する似非信者達(アメリカ国民&議会上院と下院議員)が許せません。
と、書いても何の行動を起こす元気もありません。
文字にすれば、留飲を下げる事が出来ると言う程度のものですが。
でも、でも、強く強く似非民主主義者には、それで良いのかと心底から信念で言いたい。
「あなたたちの行為は自分の意に沿わない事を、否定し罰したいだけの只の違法行為ではありませんか。」
違法行為でないと言うなら、民主主義の壁に小さな穴を開ける崩壊の序章ではないですかと問いかけたい。
この事が許される事が民主主義の崩壊の序章と思わない、その考えは正しいですか。
老人の戯言ですが、一人でも今回の事が正しい民主主義の発展に寄与する行為なのか自問自答してくれる人がいればと願う次第です。
第二章(事実関係の確認)
BBCから一部の記事を引用します。
アメリカの連邦議会襲撃事件を扇動したとして弾劾訴追された、ドナルド・トランプ前大統領の弾劾裁判が9日、上院で始まった。初日は弾劾裁判の合憲性をめぐる採決があり、賛成多数で合憲とされた。10日に実質的な審理が開始される。
採決の結果は賛成56票、反対44票だった。トランプ政権で与党だった共和党の議員6人が、「反乱を扇動した」としてトランプ氏の弾劾を求める民主党に同調し、賛成票を投じた。
トランプ氏の弁護団は投票に先立ち、弾劾裁判は違憲だと主張。大統領を退任した人物を弾劾裁判にかけることはできず、手続きの適正さも欠いていると訴えた。
また、ジョー・バイデン政権で与党となった民主党について、政治的な動機に基づいて行動しており、悪意があると非難した。
襲撃や演説のビデオを上映
民主党はこの日の審理でまず、先月6日に連邦議会議事堂が襲われた様子や、その直前のトランプ氏の演説のビデオを上映。
「弾劾マネジャー」と呼ばれる検察官役の下院議員の1人、ジェイミー・ラスキン氏(メリーランド州)が、「ここに重罪や軽罪が映っている」、「これが弾劾に相当しないなら、相当するものは何もない」と訴えた。
また、襲撃当日は議会内に娘がいて、彼女が危険な目に遭っていないか心配したと、涙ながらに振り返った。
そして、「これがアメリカの未来であってはならない」、「憲法にのっとった民意を受け入れられないとして、政府と憲法に対して暴力を扇動する大統領を認めるわけにはいかない」と述べた。
さらに、退任する公職者を弾劾裁判の対象から外す「1月の例外」を認めれば、危険な前例をつくることになると主張した。
自分の検索努力が足りないのかもしれませんが、トランプ氏が具体的に議会内に乱入しろとの教唆する言動は見つける事ができませんでした。
前の文章の再掲ですが、「「弾劾マネジャー」と呼ばれる検察官役の下院議員の1人、ジェイミー・ラスキン氏(メリーランド州)が、「ここに重罪や軽罪が映っている」、「これが弾劾に相当しないなら、相当するものは何もない」と訴えた。 これが弾劾に相当すると考える貴方の頭がおかしいのです。これらの方の行動は誰の目から見ても犯罪です。ですが、弾劾されるトランプ氏と何ら関係ないのです。ジャンヌダルクの如くこの乱入した集団の先頭に立ち、南部連合国旗を掲げて、暴徒たちを議会に先導しましたか。
「襲撃当日は議会内に娘がいて、彼女が危険な目に遭っていないか心配したと、涙ながらに振り返った。」下院議員のこの言動も驚きます。親の気持ちは分かるとして、この事がお涙頂戴で、弾劾の事由になると考えるとは開いた口がふさがりません。何処の国にも程度の低い議員がいるものです。
第三章(小生の考え、副題として危惧する民主主義の崩壊の序章)
この第三章では、自分の考えを忌憚なくの述べたいですが、問題が生じてもいけませんので、少しトーンを下げて述べたいと思っています。
その分、汚い言葉で罵りたいと思っています。
A. トランプ氏は大統領に在任の時に、米議事堂に侵入し暴力で破壊などを扇動したかです。(扇動、教唆したのか)
私の知る限りでは、トランプ大統領(在任時)はツイッターでホワイトハウス前に集まった支持者に対し、「大統領選の結果に抗議するため議事堂まで行進しようと呼びかけた。」
この表現を受けた一部のデモ隊が議事堂に侵入して犯罪を犯したのであって、何らトランプ氏のツイッターに犯罪を犯せとの扇動はないのである。
ペンス副大統領がツイッターで述べていることからも明らかである。それは、「平和的な抗議はすべてのアメリカ人の権利だが、この国の議事堂へのこのような攻撃は、容認しない。関係者は法の限りにおいて起訴する」と警告した。 ここで述べられている事は民主主義の根幹であり、原則であると考えます。如何に自分の考えと異なる集団で有っても、適法になされるならば弾圧も規制も加える事はすべきではありません。ペンス氏のツイッターを追加で述べますが、「連邦議会で起きている暴力と破壊を中止しなさい。ただちに中止しなくてはならない。関係する人は誰も、警官を尊重し、直ちに議事堂を退去しなくてはならない」と呼びかけた。 ここで誤って貰いたくないのはペンス氏がこのように言っているから、トランプ氏に責任が無い傍証ですと言っているのではありません。
弾劾を受けるのであれば、こんの傍証など関係ありません。トランプ氏が大統領として、犯罪集団に変貌すべきと扇動したか否かの一点です。影響を与えたかもなどの言動では教唆にあたらないのです。自分の意思を表す平和的なデモ活動が、禁止されては民主主義の崩壊なのです。弾劾は刑罰と同じ法律観念に立たねばなりません。具体的に扇動した確固たる証拠が無ければ、弾劾すべきではないのです。
トランプ氏を政権の座から引きずり下ろしたいとの一点だけでは民主主義は崩壊するのです。共和党より民主党の方が民主主義に則っているとの幻想もくずれおちました。(でも、民主党よりですが。)
最後にもう一言、民主主義が聞いてあきれるは。お前たちのやって居る事が民主主義を破壊している事そのものだ。恥をしれ。
B. トランプ氏が大統領を退き一民間人となった人間を弾劾訴追する。
党利党略で物事の本質を理解せずに、「憎いものは袈裟までも」では物事の本質から逸脱するのである。A.ではトランプ氏が弾劾に値する要件を備えているのかを述べたが、今回は民間人たるトランプ氏が弾劾される対象になるのかとの問いかけです。
アメリカの法体系は良く分かりませんから、自分の勘違いかもしれません。一般的に在職中でもない一般民間人が訴追される要件も備えていない罪状です。在任していることが弾劾の要件であると思われるのに。政敵であれば民主主義も何のそのでは民主主義は成立しません。
文大統領と変わる事のない、「法治国家」ではなく「情治国家」と同じに成ってしまいます。渦の中心に居れば自分が法治ではなく、規則も何のその、情治国家であることに気が付かなくなるでは情けない。民主主義の頭首であるアメリカがこれほどまでに、物事の本質を観ずに党略に落ちてしまうのが悲しい。
アメリカの知識人を自認する人たちはこれほどまでに、おバカさんなのかと。以前にもアメリカの知識人の気になる行動で、スレッドを立てる積りでいた問題をおもいだす。
南北戦争時代の南部連合の将軍の銅像が撤去された。今の価値観や理念に合わないから撤去せよ。では、良し悪しは別にして歴史の一ページを撤去する事の本質を理解していない。今は悪で有っても、その時は適法で有り良かった事である。韓国の破墓法と変わる事のない、自称知識人たちである。
法規上、下院議会が弾劾訴追する制度であることは理解する。でも、訴追する事が法規範に反するとして東京裁判の時のパール判事の如き筋を通す民主党下院議員が存在しなかった事が残念でならない。
今回はアメリカのトランプ氏の弾劾について述べたが、自称知識人たちの悪行は日本でも変わらないと思っている。