三重県にあるモクモクファームと同じようにソーセージ作りが楽しめた、
蘇州の牧谷農場がとても残念な姿に変わっていました。
蘇州市街地からは結構離れていて、車がないと行き難いこともあって、
以前、いつ行ったのかもう思い出せないほどだったのですが、
先月、抖音(Tiktok)に宣伝動画が出ているのを見て、久しぶりに行ってみることにしました。
昔は公共バスを乗り継いで行きましたが今回は車で。
車で行ってもやっぱり遠い。。入り口も以前とはかなり雰囲気が変わっていて、
本当にここだったのかと思うほどでした。
でも、以前と違って多くの人達で賑わっています。
みなさんも同様に抖音(Tiktok)の動画を見て来たのかもしれません。
駐車場にまで露店が出ているし、客層も昔とはずいぶん違う気が。
昔は無料で入れたのに入場料(20元)が必要になっていました。
中に入ってみて、何となく以前の景色を思い出しましたが、
子供向けの遊具などが並んでいて、別の場所に来た感じ。
案内図は昔のまま何も変わっていないようで、
ここは間違いなくモクモクファームだということを確認。
昔はソーセージなどの加工食品やお菓子などが扱っていた土産物屋さんは閉まっていました。
また、焼肉を食べたレストランと思われる建物は中華食堂になっています。
中に入っていくと、何となく見覚えのある景色なのですが、
以前のような清潔な感じは全くなく、ゴミも散らかっていて田舎の公園のようです。
ソーセージ工房やレストラン、ファストフード店など、建物だけが残っています。
モクモクファームらしいものは何もないようです。
以前はコテージや研修宿泊施設だった場所も来園者用に使われている気配はありません。
ミニ遊園地といかにも中国らしい屋台が並んでいるただの広場になっていました。
手作りパン工房の建物は扉が開いていたのでもしかしてと思ったら、
こちらもがらくた置き場と化していました。
抖音の動画の中で、イベントの目玉のように紹介されていた傘のオブジェとその周辺は、
あまり人気がないようで露店の人達も暇そうです。
確かに外から見るとなんじゃこりゃ。。なのですが、
中で写真を撮るとなかなか綺麗になるのが不思議。
馬やラマはまだいました。昔もこんな感じだったと思います。
が。。もうここは農場ではなくなりました。。
たぶんここに来ている人達の中で、
牧谷農場が日本のモクモクファームと同じような体験ができたことを知っている人は、
少ないのか、もういないのでしょうね。
在りし日の牧谷農場(モクモクファーム)の記事はこちら。
いつからこんな場所になったのでしょう、全く知りませんでした。
確認していないので、あくまでも想像ですが、牧谷農場を始めた時の経営者はもう撤退して、
おそらく名前だけが今でも使われていているのかもしれません。
昔は指導や応援に来ている日本人の姿も見たのですが、
中国で事業継続するのはなかなか難しいことを実感します。
しかし、こんな所にこれだけ集客できる抖音(Tiktok)の力には感心します。
もし、もっと以前から抖音があって、それをうまく活用できていたとしたら。。
昔のままの牧谷農場(モクモクファーム)が今でも楽しめていたかも。
残念ながら今はもう時間と金を使って行くような場所ではなくなりました。
しかし、抖音には何度も騙されていますが、今回もなかなかの騙しっぷりでした。