升沢コース
先日の船形山は当初のあてがすっかり外れて地吹雪模様。船形山山頂には遥かに及ばず、蛇ヶ岳であっさり退却となってしまい、下りは深雪を漕ぐような激パウダーに難儀の連続。せっかくのファットスキーでもどうにもならない雪で、なんとなくくたびれ損と言う気もしないでもない。デレデレとした船形特有の尾根ではこれも仕方ない。しかし最後を決めるブナ林のパウダーランで全て帳消しとし、結構いい気分で1日を過ごすことが出来た。
この日、途中で行動を供にした単独の山スキーヤーがいたが、この方は実にシンプルなスタイルで山を楽しんでいる方だった。革靴にゲレンデスキー板に取り付けた初期型のジルベレッタで、もちろんゲレンデ用のポール。失礼ながらこれ以上無駄な装備は見当たらないと言う感じだった。
このスタイルと言うのは25年前の自分のスタイルと同じで、何か懐かしいと共に自分が気恥ずかしいような気がした。最近自分のスキー用具は大体整ったが、考えて見ると30年前の装備でも山スキーにはさほど支障になるような事はない。本当に技術の高い人は道具は選ばない様だし、例えばスキー1級、準指導員クラスの方でもこのスタイルで通している人さえいる。
最近の山スキー用具は急速に機能が向上し軽量化が進んでいるが、そのレベルアップだけスキーヤーのスキルが上がっているかと言うとそうではない。例えばかなりテクニカルなスキーヤーに30kgのキスリングを背負って滑れるかというと疑問だ。実際こんな事をして滑っている人はなくその必要もないが、肝心なのはそれだけバランス感覚を磨いている人は最近いるのかと言うことだ。
山スキーをやっているとどうしても転んでしまうが、転んだ時の体力消耗は大きく、行動のスピードにも大きな違いが出てくる。特に転び癖がついてしまうと緊張感が薄れ、なんでもない所でも転んでしまう。何度も転べば疲れるだけでなく、スキーがつまらなくなってきて得なことはない。確かに体力が低下すれば押さえが利かず転んでしまうが、実は集中力のほうが肝心でこれはその人のスキルに通じる。
今思えばかつては粗末でシンプルなスキー用具で歩いていたが、そのおかげでバランス感覚だけは少し磨かれて今でも役立っている。私の様な山スキーヤーは頂上に立ってから滑るという事が強く刷り込まれているため、荒れたシュカブラ、ガリガリのアイスバーン、手ごわいモナカ雪、膝までもぐる重い深雪など、多くの悪条件を乗り越えないと遊びは成り立たない。
そんな事やって何が面白かと思う人もいるかも知れないが、きれいなフォームを求めるよりはどんな雪質、どんな斜面、どんな傾斜でも滑れるという事に興味が湧く。その為には安全、確実、快適に、そして迅速にという点が重要になる。そんな訳で、自分ではやはり山頂から滑り降りる事に関心がある。自分でも滑りのフォームにまったく関心が無い訳ではないが、自己流を通してきたのでいまさらこだわりは無い。やはり山は基本的な技術が物を言う世界なのかもしれないし、しかしそこまで極めるまでは長年の修行が必要だろう。まあ、山の中で人に会うことも少ないので、あまり滑りのフォームを気にした事も有りませんが。
先日の船形山は当初のあてがすっかり外れて地吹雪模様。船形山山頂には遥かに及ばず、蛇ヶ岳であっさり退却となってしまい、下りは深雪を漕ぐような激パウダーに難儀の連続。せっかくのファットスキーでもどうにもならない雪で、なんとなくくたびれ損と言う気もしないでもない。デレデレとした船形特有の尾根ではこれも仕方ない。しかし最後を決めるブナ林のパウダーランで全て帳消しとし、結構いい気分で1日を過ごすことが出来た。
この日、途中で行動を供にした単独の山スキーヤーがいたが、この方は実にシンプルなスタイルで山を楽しんでいる方だった。革靴にゲレンデスキー板に取り付けた初期型のジルベレッタで、もちろんゲレンデ用のポール。失礼ながらこれ以上無駄な装備は見当たらないと言う感じだった。
このスタイルと言うのは25年前の自分のスタイルと同じで、何か懐かしいと共に自分が気恥ずかしいような気がした。最近自分のスキー用具は大体整ったが、考えて見ると30年前の装備でも山スキーにはさほど支障になるような事はない。本当に技術の高い人は道具は選ばない様だし、例えばスキー1級、準指導員クラスの方でもこのスタイルで通している人さえいる。
最近の山スキー用具は急速に機能が向上し軽量化が進んでいるが、そのレベルアップだけスキーヤーのスキルが上がっているかと言うとそうではない。例えばかなりテクニカルなスキーヤーに30kgのキスリングを背負って滑れるかというと疑問だ。実際こんな事をして滑っている人はなくその必要もないが、肝心なのはそれだけバランス感覚を磨いている人は最近いるのかと言うことだ。
山スキーをやっているとどうしても転んでしまうが、転んだ時の体力消耗は大きく、行動のスピードにも大きな違いが出てくる。特に転び癖がついてしまうと緊張感が薄れ、なんでもない所でも転んでしまう。何度も転べば疲れるだけでなく、スキーがつまらなくなってきて得なことはない。確かに体力が低下すれば押さえが利かず転んでしまうが、実は集中力のほうが肝心でこれはその人のスキルに通じる。
今思えばかつては粗末でシンプルなスキー用具で歩いていたが、そのおかげでバランス感覚だけは少し磨かれて今でも役立っている。私の様な山スキーヤーは頂上に立ってから滑るという事が強く刷り込まれているため、荒れたシュカブラ、ガリガリのアイスバーン、手ごわいモナカ雪、膝までもぐる重い深雪など、多くの悪条件を乗り越えないと遊びは成り立たない。
そんな事やって何が面白かと思う人もいるかも知れないが、きれいなフォームを求めるよりはどんな雪質、どんな斜面、どんな傾斜でも滑れるという事に興味が湧く。その為には安全、確実、快適に、そして迅速にという点が重要になる。そんな訳で、自分ではやはり山頂から滑り降りる事に関心がある。自分でも滑りのフォームにまったく関心が無い訳ではないが、自己流を通してきたのでいまさらこだわりは無い。やはり山は基本的な技術が物を言う世界なのかもしれないし、しかしそこまで極めるまでは長年の修行が必要だろう。まあ、山の中で人に会うことも少ないので、あまり滑りのフォームを気にした事も有りませんが。