東北アルパインスキー日誌 ブログ

東北南部の山での山スキー、山歩き、山釣りなどと共に、田舎暮らしなどの話を交えながら綴っています。

仙台釜房ダムの藤の花  2013.05.30

2013年05月30日 | 林業
毎週末の様に仙台と南陽を往復していて気が付かなかったが、笹谷街道に至る釜房ダム周辺の道路の周りには藤の花が咲き誇り、この界隈はどこを見ても山々は藤の花が咲き誇る。

まるで藤の花ロードとも言いたくなるく位の見事な光景で、今まで殆ど夜間とか夕方の通行ばかりで気が付か無かったが、思わず見とれてカメラを取り出して何枚か収めた。

藤の花はツル科の植物で、樹の幹から枝にかけて成長して花を咲かせるが、寄生した樹木と共に共存して生きているのが素晴らしい。普通、ツル科の植物は成長するに従って寄生した樹木を締め付け、根本の養分を奪うばかりか樹木を痛めつけ、放っておくとボンレスハムの様になって成長を止めさせてしまう。

杉の植林地では見つけたツルは必ずナタで切り落とし、植え付けてから20年位は人間の手で守らないと杉の木の価値は無くなってしまう。林家にとっては迷惑な敵だ。

しかし、藤のツルは何か優しく樹木を包み込み、6月になると山全体で一斉に花を咲かせてその姿を競い合う。桜ほどの華やかさや明るさはないが、近くで見ると鈴なり咲き誇った壮麗な花はなにか静かで控えめな感がする。

人間の手で作り変えられた温室育ちの花とは異なり、決して派手ではないが生命の息吹を感じさせる様で好きになった。











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