新・本と映像の森 132 横井久美子『戦車は動けない』うた、1972年
ボクも大好きな音楽家の1人、横井久美子さんの持ち歌の一つ。ボクの記憶違いで長い間、、自作自演だと思いこんでました。
『戦車は動けない』は門倉訣(さとし)さん作詞で、青山義久さん作曲。2人のこと、門倉訣さんと青山義久さんのことは長くなるので、別に触れることにする。
ボクが最初に横井久美子さんの歌を生で触れたのは、1974年~1975年頃(?)、たぶん名古屋市大高緑地で開かれた「愛知赤旗まつり」の時だ。それからずっと「横井久美子ファン」になった。
この『戦車は動けない』は周知のように1972年の相模原戦車阻止闘争をうたった歌です。
つい最近、神奈川に住むリラン・バクレーさんのドキュメンタリー映画『ザ・思いやりパート 2 希望と行動編』のなかで、バクレーさんのインタビューを長時間放映していました。
だいたい、映画のとおりだと思いますが、同じ時期、神奈川県だけでなく、すくなくとも静岡県でも今沢・東富士で同じような行動があったこと、それは忘れてはならないと思います。
1番は「戦車は動けない
このまちの橋をわたって
銃口をベトナムに
子どもらをねらいうつ
戦争は通さない
戦車は動けない」
2番では
「このまちの夜をゆさぶり
血のにおいをキャタピラに
ベトナムをねらいうつ」と歌う
門倉さんの詩は単なるイメージではなく、当時、相模原補給敞に運び込まれる戦車のキャタピラーには肉片や血がへばりついていたという、労働者のリアルな体験が反映されていると思います。
(3番略)
横井久美子さんのことは、また触れなければならない。