過去現在未来のメモリーノート 15 セクシャル・ハラスメントについて、再論 20180515
「過去現在未来のメモリーノート 12 セクシャル・ハラスメントについて」で書いた。あれでいいようなものだが、いくつか考えが前進したので、ちょっとだけ書く。
1つは、ようするに「セクシャル・ハラスメントは犯罪か」である。いまのところ「セクシャル・ハラスメントは犯罪ではない」。
それは麻生大臣の言うとおりである。これを混同することで、一部のかさにかかったような単純論調も出てくると感じる。
しかし、「財務省の福田淳一元事務次官は罪は侵していない」からといって「福田淳一元事務次官は正しい」ことにはならない。
「合法非合法」と「正しい正しくない」のあいだには道德とモラルの広い領域が存在するから。
福田淳一元事務次官は、女性の「おっぱい」がエロ的に好きなようだが、どう考えても正しい人にはならない。
それだけです。
2つめに、犯罪の範囲と社会の対応は時代によって動く。セクシャル・ハラスメントも含めてハラスメントが犯罪とされる時代がくるかも知れない。
だが「わたしのモラル」は、それによって揺らぐことがないように、しっかりと自己形成を60代の今もしたいと思う。
3つめ、ハラスメントは広く言えば「精神に対する罪」である。これは、もちろん刑法上の「犯罪」には当たらない。しかし「魂の罪」なのだ。
罰するのは自分の良心だけである。
これは別の機会に考察すること。
以下は再録。
「過去現在未来のメモリーノート 12 セクシャル・ハラスメントについて
いま話題になっている福田淳一前財務次官の「セクハラ」問題について考えました。
1 これは、「福田淳一前財務次官の「セクハラ」問題について」であって、一般的な「セクシャル・ハラスメント」問題についてでは、ありません。
2 福田淳一前財務次官がテレに朝日の女性記者にした行為は基本的にセクハラにあたるとボクは考える。
3 しかし、福田淳一前財務次官の言うことや弁解がすべて100%間違っていると考えることも正しくないとボクは思う。もちおん福田淳一前財務次官の言うことや弁解が正しいと言うことではない。
4 テレに朝日の女性記者がされたことはセクシャル・ハラスメントだとボクは思う。
5 ただしテレに朝日の女性記者がその後言ったことについて、すべて正しいとはボクは言わない。
あとフェミニズムがどうかとかいろいろあげられている問題は多いが、基本点はそんなところかな。
「盗人(ぬすっと)にも三分の里」というぐらいだから。
どちらも、「自分は100%正しい」とか「相手が100%間違っている」のゴリゴリ主義は卒業したほうがいいいと思う。」