雨宮智彦のブログ 2 宇宙・人間・古代・日記 

浜松市の1市民として、宇宙・古代・哲学から人間までを調べ考えるブログです。2020年10月より第Ⅱ期を始めました。

雨宮日記 9月7日(金) 今日は白露、今日も則子さんは忙しいです

2012年09月08日 05時14分52秒 | 雨宮日誌

雨宮日記 9月7日(金) 今日は白露、今日も則子さんは忙しいです

 今日は「二十四節気」の「白露」です。つまり、白い露が葉っぱに降りるように涼しくなる日ということですが、まだ昼間は暑いです。

 今日も、則子さんはおじいちゃん(ぼくの父)のために朝昼晩3食きちんと定時に作って、朝は父と佐藤町診療所へ診察のために生き返りタクシーで出かけて、父が「  のクスリがもうない」というので、  へクスリをもらいにでかけ、父が「   へ診察に行く日を予約してくれ」というので先生に相談したら「この前は7月だから、11月でいいよ」と言われて父に報告したら、病院が好きな父は「見放されたか」とがっかりした様子。風邪のはやる季節に病院に来なくてもいいように先生は調節してくれたようです。

 午後は、ぼくの兄への郵送物をコンビニに持って行ったり、ぼくのボランテイア活動に車でいっしょにきてくれたり、帰宅したのは午後5時前でした。夜も、駅南の方へ車でいっしょに医療生協のボランテイア活動の機関紙届けに行きました。

 いっしょに車に乗っていると、森羅万象、アゲハの幼虫の話から、「今日はのりぴー、げりぴー」という話まで、いろいろできてうれしいです。

  ☆

 今日は大発見があったので、則子さんに「この2冊を読んでくれる?」「読み終わったら、ぼくの大発見、話するから」と言って今読んでもらってます。

 


本と映像の森 223 F・ホイル&J・エリオット『アンドロメダのA』

2012年09月07日 05時42分52秒 | 本と映像の森

本と映像の森 223 F・ホイル&J・エリオット『アンドロメダのA』<ハヤカワSFシリーズ3171>、早川書房、1974年(昭和49年)6月30日4版、新書版、276ページ、定価570円

 「アンドロメダ…」というタイトルの文芸作品では、マイケル・クライトンさんの小説『アンドロメダ病原体』や、竹宮恵子さんのコミック『アンドロメダ・ストーリーズ』が傑作ですね。

 イギリスが1960年代に建設した巨大電波望遠鏡(つまり、巨大なお椀です)で、宇宙からの明らかな人工電波をとらえます。

 それがアンドロメダ星雲の付近から発していたというので、別にアンドロメダ星雲M31でなくてもいいのですが、やはり「アンドロメダ」って、素敵な名前なので、ホイルさんも使いたかったのでしょうね。

 ぼくだったら「白鳥のA」とか「琴座のA」にしますが。

 その宇宙文明からの電波を解析した科学者、ジョン・フレミングは、その電波が巨大なコンピュータの組み立て設計図であるとして、その建設を政府に提唱します。

 科学者や政府関係者などが、入り乱れているので、最初は軍人で「報道官」として電波天文台に赴任する若い女性ジュディが語り手なので、主人公かと思ったのですが、違っていて、実は、主人公は科学者のフレミングと、別の若い女性です。 

 建設されたコンピューターが主体性をもっていて、最初は生命体を、そして知性を持つ、あきらかに人類を模した若い女性が生まれたことで、その若い女性「アンドロメダ」=「アンドレ」が米ソ冷戦の課題を解決し始め、主体と客体が逆転し始めます。

 1960年代に創られた「アンドロメダのA」と、1990年代に創られた、カール・セーガンさんの「コンタクト」は、同じような宇宙文明からの電波を受けてその内容を解読して何かを創る話ですが、悪意の宇宙文明から善意の宇宙文明に変化しているのは、冷戦の終わりと関係しているかもしれませんね。

 イギリス首相は言います「美人と女性は第一だ」。アホですね。

 おもしろいのは、みんなが宇宙からの電波を解読して建設された巨大電子頭脳と、地球人そっくりの若い女性アンドロメダの一体性を信じているのに、ただ一人、フレミングだけは、その一体性を疑い、アンドロメダを独自の人間として、感性や心をもった個性として扱うことで、アンドロメダと意志を通じることです。

 フレミングは自分を殺しに来たアンドロメダに言います。

 「君はたんなる思考器械じゃないはずだ。君は我々に似せて作ってあるのだから」「違うわ!」「君は感覚を持っている。感情もある。君は4分の3は人類そのものだ。ただ、人類の破滅をもくろんでいる何者かに、強制的に縛り付けられているだけだ」(p240~241)

 

 


雨宮日記 9月5日(水) わが家の鉢植えのミカン科の木に、青い虫が…

2012年09月06日 06時29分38秒 | 雨宮日誌

雨宮日記 9月5日(水) わが家の鉢植えのミカン科の木に、青い虫が…

 ねこのひたいのような、わが家の小さな植え込みと、少しのスペースに置いたいくつもの鉢植えには、時々、チョウチョや蛾が飛んできます。

 暑い夏には、毎日、鉢植えの草や花に水をやり、愛情込めて育てた「子どもたち」のような気分でいる則子さんは、その草の葉に「虫」がつくと、ジブんの娘が食われているような勢いで虫をむしり取って捨ててしまっていました。

 ぼくが、フッと「虫だって、同じ生きもので必死に子孫を残そうと生きているんだから、ちょっと目こぼしをして生かしてあげたら?もしかしてキレイな帳になるよ」と言ったら、少し、反省したのか、「智彦くん、ミカンの木に青い虫が2匹いるの」というので、図鑑『昆虫』小学館、ネオネオの蝶の幼虫と比べてみました。

 なんと、どう見ても、これはアゲハチョウの幼虫です。

 これは4回脱皮した最後の5齢の幼虫です。黒い目に見えるのは、たんなる模様です。ほんとうの目は、もっと下にあります。

 今日は9月5日なので、このサナギは今年、成蝶になるのでしょうか。秋になると、サナギになったまま冬を越して、来年春にチョウチョになるようです。

 則子さん「スミレに、もっと小さい虫がいるけど」

 ぼく「それは、もしかしてシジミチョウかな」

  ☆

 雨宮家の小さな、小さな庭、小さな生態系、小さな小宇宙ですが、アゲハチョウの幼虫が見れるとは感激です。

 今、ネットでしらべてみたら『万葉集』にはチョウチョの歌が1匹もないそうです。『古事記』、『日本書紀』にも、蝶々そのものはなさそうです。なせか不思議です。

 


日本の古代史 浜松でも出土している「琴」はどんな楽器?

2012年09月06日 06時02分37秒 | 古代史を考える

日本の古代史 浜松でも出土している「琴」はどんな楽器?

 「どんな楽器って、出土した琴を見ればわかるじゃん」と言う方もあると思いますが、ぼくの言う「どんな楽器」という意味は、どんな場合に、どんな人が演奏したのか、という意味です。

 琴が単なる楽器と言うだけではなく、重要な役割をしているのは、『日本書紀』でも『古事記』でも、仲哀天皇の北九州・香椎の宮での死と、その妻の神功皇后の物語です。

 まず『日本書紀』では「仲哀天皇記」では、神功皇后に神が宿り、西に新羅という金銀の国があり私(神さま)をまつれば自然に新羅が服属すると予言します。ところが仲哀天皇は西ノ海に何も見えないのでそれを信ぜず、熊襲と戦争をして勝てず、翌年2月に死亡します。神功皇后は自分が神主となって武内すくねを呼んで琴を弾かせ、琴の頭部と尾部に幣帛を多数おいて、神の名を聞いたとあります。

 『古事記』では、もっと劇的で、ここでは神功皇后が神がかりするのは同じですが、琴を弾くのは仲哀天皇です。妻が神がかりして、夫が琴を弾くというこの方が古式なような気がします。神功皇后が「西の方に金銀の国がある。神である私は天皇にこの国を帰属させよう」といいますが、天皇は「西は海しか見えない」、偽りの神だと思ってしまい、馬鹿馬鹿しくなって琴を弾くのをやめてしまいます。重臣の武内すくねが、必死で琴を弾くように進言したので、天皇はゆっくり生半可に琴を弾いていたら、琴の音が聞こえなくなって、火をかかげると、天皇が死んでいました。

 つまり夜、真っ暗闇のなかで、琴を弾き、神託がなされるということでしょうね。

 浜松で出土した琴は、どういう場で演奏されたのでしょうか。

 遠州の遺跡・寺社・地名 87 浜松市北区都田町の郷ヶ平3号墳から馬や琴の埴輪出土 2012年08月16日


浜岡原発ニュース 9月4日(火) 『中日新聞』が「核燃料プール 数年で満杯」スクープ

2012年09月05日 06時28分20秒 | 浜岡原発ニュース

浜岡原発ニュース 9月4日(火) 『中日新聞』が「核燃料プール 数年で満杯」スクープ

 昨年から今年、原発問題で日刊新聞でもっとも信頼できるのは『しんぶん赤旗』と『中日新聞(東京では『東京新聞』)』だと確信します。

 その『中日新聞』がやってくれました。

 「核燃料プール 数年で満杯」「原発33基 稼働不能に」「浜岡三号機は一年半」だそうです。

 浜岡は、以下の通りです

         貯蔵容量   空き容量   残り年数

  3号機   2370本   310本    1.6年 

  4号機   2356本   379本    2.0年

  5号機   2824本  1385本    6.4年

  3~5号機共用とすると

        7550本   2074本   3.5年

  つまり、燃料プールを共用にしても、浜岡は再稼働から3年半しか持たないということです。

  3年半で稼働停止なら、もう再稼働せず、このまま永久停止にしたほうがいいですね。

 


遠州の遺跡・寺社・地名 91 東区の安間川(あんまがわ)・安間町は「海人」か

2012年09月04日 14時11分47秒 | 遠州古代史

遠州の遺跡・寺社・地名 91 東区の安間川(あんまがわ)・安間町は「海人」か

 安間川は天竜川の支流で、笠井の豊町を源流に南へ流れて、南区東町で天竜川に合流します。全長約11km。

 この「安間」という名前は、南北朝の頃に南朝方としてこの地に土着した安間了願(あんまりょうがん)とその子孫が切り開いたのが「安間町」の付近です。

 『東区の文化誌 東方見聞録』には「安間郷は、江戸初期以前に、安間・安間新田・薬師・薬師新田・北島の五か村に分離した。安間氏の祖先は海人(あま)族と見られる。海人が阿間に変わり、安間になったとわれる。」(p108)、

 証拠があるのかどうかは書いてありません。

 


本と映像の森 222 小松左京さん著『復活の日』角川文庫、1975年(単行本1964年)

2012年09月04日 05時47分53秒 | 本と映像の森

本と映像の森 222 小松左京さん著『復活の日』角川文庫、1975年(単行本1964年)

 小松左京さんは、地球人類を何回、滅ぼしたんでしょうかね。もっとも、この著作は「滅亡の日」ではなくて「復活の日」です。もちろん、滅亡しかけるのですが。

 196×年冬、イタリアから奇妙な心臓死が流行し始めます。物語の設定では、某国の開発した細菌兵器を盗み出そうとして失敗した飛行機が冬のアルプスの氷河に墜落、致死性の細菌がばらまかれ、それが雪どけとともに…。

 そして全世界で、新種の家畜伝染病や人間のインフルエンザがはやりはじめる…。その流行に隠れて秘かに広がっている「致死性ウイルス」は、なかなか気づかれず…。

 ウイルスに翻弄される一般市民や政治家と、ウイルスが生存できないという設定の南極観測隊と、致死性ウイルスを科学的に追い続ける科学者たち。3つの流れの一つ一つを詳しく追いながら、3つの流れがないまぜになって物語は進行していきます。

 破局的な報復核戦争の仕掛けもあって、人類は生き延びられるか?何回かの危機を迎えます。

  ☆

 面白いのは、南極で生き延びる吉住さんは、地震学者で、「日本沈没」に酷似して、北米東岸で起きる巨大地震を予知することです。ところが、その巨大地震が、報復核戦争の仕掛けをオンにすることがわかって…。

 以下は、過去の「本と映像の森」で紹介した記録です。ということは最高傑作の『果てしなき流れの果てに』が、まだ紹介してないと言うことですね。

本と映像の森2 小松左京原作・一色登希彦『日本沈没 1』小学館 2010年01月13日 04時23分54秒

本と映像の森96 小松左京さん『継ぐのは誰か?』ハヤカワ文庫JA 2010年10月30日 05時16分05秒

本と映像の森 152 小松左京さん「こういう宇宙」(『小松左京コレクション3』) 2011年05月22日 21時26分42秒

本と映像の森 訃報(ふほう)「小松左京さん」7月26日 2011年08月10日 05時59分28秒 


雨宮日記 9月2日(日)夜 秋の夜、則子さんと「イタチごっこ」「ムクドリごっこ」問答

2012年09月03日 06時05分03秒 | 雨宮日誌

雨宮日記 9月2日(日)夜 秋の夜、則子さんと「イタチごっこ」「ムクドリごっこ」問答

 秋が始まり、昼間はまだ暑いので、則子さんが「暑いから、そんなにそばにこないで」と言いますが、夜は涼しくなったので「第4種接近遭遇」も許可されます。「最低接近許可距離」も0センチに近くなります。

 則子さんとこの前、早朝の浜松市中心部を車で走ったら、市役所前のムクドリがねぐらにしていた街路樹のケヤキは葉を落とされて、ムクドリはいませんでしたが、そこからすぐ南の連尺町を南北に走る道路のイチョウの木や、広小路辺りのプラタナスに、たくさんムクドリがぎゃーぎゃー啼いていました。

 むかしは、こういうのを「イタチゴッコ」「モグラたたき」と言いましたが、最近では、都市民は「イタチ」も「モグラ」も見たことはないので、「たらい回し」という言葉と同じで、イメージがわかないと思います。

 そこでぼくは「ムクドリごっこ」という言葉がいいのではないかと。

  ☆

 「ムクドリ」問題を解決するには、ムクドリが増えて、街路樹をねぐらにする原因をきちんと解明しないと、どんなに「街路樹の葉っぱを墜とす予算」をかけても解決しないと思います。

 そのためには、① 餌場、② 繁殖場、③ ねぐら、のそれぞれを解明して、ムクドリが増える原因を押さえないと。

 市役所前の街路樹の葉を切っても、浜松城の森にムクドリがいかない原因は、やはり、ムクドリの安全が深い森では、何か、ムクドリを補食する肉食動物(肉食の爬虫類か、ほ乳類か、鳥類)がいるのではないでyしょうか。蛇?

 もしそういう、捕食者がいないか、減っているなら、やはり都市の街路樹のような、異常な生態系を創ってしまった人間が責任を負って、ムクドリの捕食者になって、ムクドリを減らすのが筋でしょう。

 つまり、ムクドリを猟銃で撃ち落として、焼き鳥にして食べることで、ムクドリを減らすのが責任ということでしょう。

 残酷?街路樹のような異常な生態系を創ることこそ、最大の残酷ではないでしょうか。

 浜松市の職員のみなさんは、市民の「ムクドリの声がうるさい」「ムクドリの糞が汚い」という苦情で大変だと思いますが「当面」の解決だけではなく、根本的な解決案を市民とともに追求して欲しいと思います。

 


本と映像の森 221 アニメ「超時空要塞マクロス 1」を初めて見ました

2012年09月01日 06時14分53秒 | 本と映像の森

本と映像の森 221 アニメ「超時空要塞マクロス 1」を初めて見ました

 1999年に(あの「空から」のノストラダムス年です)宇宙から地球に不時着した、異星人の巨大宇宙船(長さ1200m)を地球人が修復し、その起動式がおこなわれる、太平洋の孤島から物語は始まります。

 この宇宙船の修理のための科学基地というだけでなく、関係住民などで一つの都市ができています。

 この巨大宇宙船の起動に、気がついた「異星人」の攻撃があり、いわゆる「ワープ」(瞬間移動)のときに、島の都市の住民達までいっしょに、冥王星付近に飛ばされてしまいます。艦長は住民を救助して、この巨大宇宙船のなかに都市までつくってしまいます。

 主人公の「ひかる」と、その恋人になる?中国人少女「リン・ミンメイ」も巨大な船の無人区画で、餓死しそうになります。

  ☆

 ここまで書くと、似たような物語があるのに気づきます。「ガンダム」では、軍事輸送船「ホワイト・ベース」に、難民たちや少年少女が乗り込んで、素人のパイロット「アムロ」がガンダムを操縦するのですが、マクロスの「ひかる」も本職のパイロットではなく、偶然、起動式の日に空港に来てジェット機(ガンダム的なロボットにも変身する)を操縦するはめになるのも同じです。

 違うのは、ひかるの彼女役が、まったくの民間人「リン・ミンメイ」であることでしょうか。このことは「ガンダム」と「マクロス」の違いに大きな意味を持っているようです、たぶんね。

 もう一つ違うのは、かなりまなじりを決した真面目いっぺんとうの「ガンダム」に比べると、艦長のタバコ好きのグローバル司令官や、「動く自動販売機」や、窓の外を浮遊する「マグロ」などなど、過剰なまでのブラックユーモアに満ちていることです。

 「1」の内容は「第1話 ブービートラップ、第2話 カウント・ダウン、第3話 スペース・フィールド、第4話 リン・ミンメイ」


雨宮日記 9月1日(土)朝 夜は涼しくなりました。ムクドリたちは駅前へ移住しました

2012年09月01日 06時03分54秒 | 雨宮日誌

雨宮日記 9月1日(土)朝 夜は涼しくなりました。ムクドリたちは駅前へ移住しました

 今日から9月。長月です。昼間は依然として暑くて眠れないのですが、夜は涼しくなったので、ぼくも深夜勤務に出かける時は、長袖シャツを着ていきます。

 街路樹のケヤキを切られて、少しづつ移動して、ついに、浜松市役所前の街路樹に住み着いたムクドリたちは、その葉を落とされてしまい、ついに元の浜松駅前に戻りました。

 いっぺんに全部切らなければ、順繰りに移住していくだけですね。予算の無駄遣いではないでしょうか?

 だいたい、景観として、中心部の街路樹は、片っ端から葉を切っていくので、すかすかの幹に、申し訳程度の葉っぱがついていて、なんとも情けない街路樹です。

 


浜岡原発ニュース 8月31日(金) 南海トラフ巨大地震の予測で震度7、津波は19m

2012年09月01日 05時46分24秒 | 浜岡原発ニュース

浜岡原発ニュース 8月31日(金) 南海トラフ巨大地震の予測で震度7、津波は19m

 政府の検討で、南海トラフ巨大地震(M9)の予測が公表されました。静岡県内は、ほとんど震度7です。震度7は今の基準では最大震度で、400ガルを越えたら全部「震度7」ですから、正確にはガルで示すべきですが、まだ詳細なデータを見ていないので見たら報告します。

 それで浜岡原発付近の津波は高さ19mとなりました。依然として、中電が建設している防波堤の18mの高さを超えています。

 実際に津波が来たらどうなるかというと、常識的な知識ですが、津波は、上陸してから陸が盛り上がっていると、その陸地に沿ってかけのぼります。浜岡の場合は、原発の前に「砂丘」があるので、高さ8mの砂丘があれば、ほとんど「19m」の高さを保ってかけのぼります。つまり、海抜で言うと、砂丘の高さ8m+津波の高さ19m=27mになります。

 建設している「防波堤」の高さ18mは、砂丘からの高さではなくて、海面からの高さですから、砂丘からは18m-8m=10mの高さしかありません。

 よって、防潮堤を津波は簡単に越えていきます。

 なお、津波はいきなり一番高い波がくるのではなくて、何回か来る波がだんだん高くなっていきます。数分で津波が来ても、それは、まだ低い第1波ですから、まだ逃げる余地はあります。絶対にあきらめずに、自分だけでも必死に逃げましょう。

 名大の科学者さんの予測では、津波は浜松市南区で東海道線の南は、ほとんど津波が来る予測でしたが、政府の予測では南区の半分くらいで、浸水範囲が狭くなっています。なぜでしょうか?

  ☆

 浜岡裁判の事務局会議で「津波という言葉は、その凄いエネルギーと量を表現するには適切じゃないね」と合意しました。ぼくは「暴走海水」とでも名付けたらいいと思いますが。

 「風の谷のナウシカ」で「大海嘯(だいかいしょう)」と言ってますね。