おはようございます
今日は式場見学目的でお休みをいただきました。冠婚葬祭関係ではしっかり休みをいただけて、ありがたい限りです。
昨日、一昨日と僕の中にはなかった知識をいろいろ教えていただいきました。医療に応用できそうだと思ったので、僕なりに医療に応用するとどうなるのかを考え、アンフェタミン式チーム医療戦術という形で書いてみようと思います。
あくまで個人の考えであり、僕が自分の理解を深めるために書いているだけですのであしからずw
まぁ、あえて書かなくても多くの医師は頭の中でやっているのですが…チーム医療をするならばチーム全員がその患者さんに対して気持ちを一つに、そして方向性を見定めて治療は行うと思うので。
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1、この患者は何を目的として入院(外来)してきたのか(例:胃癌の手術、骨髄移植、腹腔鏡下手術・・・)
2、状況は(治療に関係しない純粋な状況)?
(1)患者の背景、家族、経済的背景
(2)治療施設の背景、スタッフ(自分たちのこの患者の治療をする上での背景、再生不良性貧血の免疫抑制療法で入院の患者と骨髄移植の患者では状況は異なると思います)
(3)患者さんの身体の問題(既往歴などもあるが、既往はなくとも問題があるところ、実は治療前にBNPが上昇しており・・とか)
(4)一般的な治療経過とその際に起きる対応(例:急性白血病の地固め療法、治療スケジュールだけでなく、何日ころに白血球が低下し、このくらいで輸血が始まり、このくらいの時期に感染症の可能性があり・・・と全員が確認し、その際の対応も確認する)、起きてほしくないけど・・・こういうことも起きるかもということの重要なところ(転倒リスクのある人の転倒、感染制御できなかった場合の敗血症性ショック、消化管悪性リンパ腫などで初回治療で穿孔するなど)
3、治療に関すること
(1)今回の治療に関して(例:何月何日をDay0として血縁間同種骨髄移植を実施)
(2)治療が終了して無事に退院するまでに行うことリスト(例:前処置、輸注、免疫抑制剤を安定させる、感染制御、疼痛管理、消化管障害の管理、生着後の対応(GVHD含む)・・・など、細かくするとさらにこまかくなっていきます)
(3)そのなかでも重要な本質はなにか(前処置、骨髄採取と輸注、免疫抑制剤の適切な投与、感染予防と対応、生着するかしないか、GVHD・・・)
(4)この患者で特に重要なことは(心臓が弱い人の輸注+その後の心機能とか、ハプロ移植なら免疫抑制剤+GVHDとか)
4、治療達成のために必要なことは?(3を考慮して)その処置はやらなくてはならないのか、やったほうが良いのか
5、制限事項は?(医師に対して要求すること、禁止すること、看護師さんに対して要求すること、禁止すること)
6、現時点で分かっていることの確認(事実として~~、おそらく~~であり、確認を要する)
7、上記を認識したうえで、現時点で行うべき物事のリスト(現在持っている情報と知っておきたい情報の差を確認)
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ですかね。
とりあえずチーム医療をやるうえで、上記を主治医(チームリーダーの医師)、研修医など(チームに所属する医師)、看護師、薬剤師・・・などなどが治療開始前に確認していればチームとして成立するだろうな~と。
逆にそのくらいできていなくてはチーム医療ではないなぁ
こんなことをやっている暇はないといわれそうですが(一人一人の患者さんに関してチームとして当たるためには作成時点で、みんながいる必要があります)、全員が一人の患者さんに対して同じ認識をしているからチームなんだと思います。そのために全員が共通して上記の情報は最低限必要かな…と思います。
こんな話だったような~ではなくて、事実とその可能性がある…という問題点をすべて共有し、目指す目的地に向けて全員が歩いていける。
このポイントは「どうやって行うか」は書かないところ。
最初のイメージと目指す最終のイメージを共有する。そこに向かうやり方に関しては無数にある。状況によっては自分が判断しなくてはならないこともある
その判断のためには全員が最低限知っておかなくてはならない情報は…これだろうな~というところです。
実際にはおそらく主治医に関してはこの程度のことはやっていると思います。ただ、全員が同じ認識をしてなくてはチーム医療ではないし、チーム医療でなくても治療にかかわる人はやはり最低限の情報というのが必要なのではないかと思ったりしています。
あくまで私見ですのであしからず~w
いつも読んでいただいてありがとうございます。今後もよろしくお願いいたします。
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それでは、また。