新・眠らない医者の人生探求劇場・・・夢果たすまで

血液専門医・総合内科専門医の17年目医師が、日常生活や医療制度、趣味などに関して記載します。現在、コメント承認制です。

MRIC記事:最終的医師不足議論(医学部新設について)

2012-01-15 20:18:15 | 医療

さて、続けます

 

今日が医学部新設のパブリックコメント募集最終日です。その問題に関してMRICでのこちらの記事を紹介します。

Vol.363 最終的医師不足議論(医学部新設について)

http://medg.jp/mt/2012/01/vol363.html

 

全文ではなくて、いくつか気になったところを抜粋していきます。抜粋しているので、どうしてもマスコミ同様、僕の目線で見られたものです。ぜひとも本文もご覧ください。

「だから私の意見は、「私は、私との協働者と、私の医療を実践するだけだから、はっきり言ってどちらでもいいが、これからの時代を考えれば、少ないより多いくらいの方が、世の中にとってはいいのではないか」という、その程度である。それは、「医者が多くて困る人は誰もいない」という、極めてシンプルな理由である。仮に困る人がごくごく僅かにいたとしても、「国会における大切な法案でさえ、過半数を少しでも上回れば決まるわけだし、圧倒的多数の人々が喜ぶのなら、それをしない手はない」という単純な理屈」

技術的に有能な医師が、軽症患者の診療までカバーしているから現在の医療が破綻しているわけで、"数"が充足されれば、相当な部分で"質"も保証されるということである。「医師を増やすか増やさないか」、「医学部を新設するかしないか」などの議論は、その程度の認識で構わない」

「医学部新設に対して、「きちんとした医学教育が提供できないために、底辺私大と同程度の学力になってしまい、将来、医師の品格の低下を懸念する」という理由で反対しているのならば、少し異論を唱える。どの業種でも言えことだと思うが、"人数"に対して"質"は概ね正規分布する。医学部を増やせば、なぜ低質な医師(だけ)が増えると言えるのだろうか。逆に、少数であれば精鋭と、誰が保証できるのであろうか。」

良質な医学教育というのは、教員の頭数だけで達成できるものではけっしてないと感じているし、要は教員の熱意以外にないと思っている

「新設医大で働くことになった教員は、自分の持てる最大の能力を持ってして、診察や教育にあたるのではないか。むしろ、新設医大は、これからの大学のあり方のロールモデルになるような気がする。
それでもなお、財政的な問題や手続きの問題を指摘する向きもあると思うが、ここではっきりさせなければならないことは、要するに医学部新設は、「医科大学、あるいは大学医学部を創り変える」ということを目指さなければ意味がない。さらに、それを契機に「医療の仕組み自体も大きく変換させる」という意図を含ませなければならない

「医学部の新設は、医療サービスを向上させるだけでなく、金と人との流れをより活発化して、経済成長も促す投資効果のきわめて高い産業である。しがらみのない新設医学部の方が、画期的な人材育成システムも構築しやすい。大胆な発想を有する教員を集めて、ゼロから医学部を創った方が、これからの社会ニーズに呼応する医師を育てられるかもしれない

「医療ニーズには際限がないので、そうしたことは杞憂に過ぎないと思われるが、百歩譲って、確かに将来医師が余った場合に、私たちはどうするであろうか?答えは明白である。仕事のある場所を求めるか、医療職としての範囲を広げるか、そのどちらかである。しかし、それが、医師の将来に陰を落とすことになるのか。私は、そうは思わない」

「これまで日本の大学病院医師は、大学運営に関する業務に対して、もの凄くたくさんの時間と労力とをかけてきた。臨床と研究と教育との3つの業務をこなし、それを美徳と捉えてきた。しかし、現在それらすべてを遅滞なくこなせる医師が、はたしてどれくらいいるであろうか。診療に追われ、学会に追われ、講義の準備に追われているのではないだろうか。余裕というものが微塵もない。われわれは、もっと多くの活動に目を向けなければならない」

-------------------------------------

僕は医学部新設ではなくて、最初に医学部の教育システムを再度作り直し、待遇を改善させることを最初とし、ある程度医師数が増えてから医学部新設に入るという考え方である。

ただ、ママサンさんがコメントに書いてくださったが「医師は不足しており、医師を大々的に増やさなくてはならない」という考えは持っており、最終的に医学部新設を行う必要があると思っています

僕が文部科学省に送ったメールは「文部科学省意見公募開始:大学医学部定員増 or 新設議論」に書いておりますが、基本的なコンセプトは上に書いた通りです。

 

実際に書かれているとおりで「医師が増えて困るのは、患者さんではない」と僕も思います。大多数の人(医療従事者も患者さんも)は医師だけでなく、喜ぶことになると思います。

昨日、先方のお父さん(先月、入院して手術した)が「病気にはならないと思っていたが、実際入院して、夜中にも医師や看護師が休みなく働いている姿にありがたいことだと思った」とおっしゃっていた。

実際に患者になると・・・医師が少なくて…というよりは、医師が多くてよかったと思うことになると思います

入院するまでは…というか、医者にかかるまではあまり実感しないと思うのですけど・・・。

 

 

以前から書いておりますが、医療の需要>医療の供給が大きくなれば「日常」であるにもかかわらずTriage(命の選別)をしなくてはならない。そうなってしまうかもしれません。おそらく、今のままだとTriageをすることになると思っています。

 

質に関しても「医学部志望者」が大学入試の偏差値で決められた人間よりも、医大に入って興味を持って学問ができるかにかかっていると思っています。正規分布になるかどうかは、僕もわかりませんが質が必ず下がるかは不明です。医学教育は教員の熱意と書かれていますが、僕はそれよりも「学生の熱意」だと思います。

医学教育システムの変更は「医学部新設の良い点は?」をはじめ、色々な記事に書いていますがこの機会に成し遂げなくてはならないと僕も思います。

 

医師が余った場合に関しても言及されているが、僕は来れもこれまでに書いてきたが「行動範囲が拡大する」ことで「新しい疾患」が出てきたり、一層医師が必要になると思います。

 

基本的な考えは同意見だが、医師不足に関して「医学部新設」よりは「既存の医学部拡充」をまず行うべきと書いているのは、一時的にしろ「地域医療」なども含め、大きな変化が起きてしまうだろうということです。繰り返しになりますが、医学部新設は劇薬です。今の日本の医療は劇薬に耐えられる体力はないと思っています。まずは体力をつけることだと思います。

 

良質な医学教育というのは、教員の頭数だけで達成できるものではけっしてないと感じているし、要は教員の熱意以外にないと思っている

という文章の教員の熱意よりも学生の熱意と書きました。それは教員の熱意と反するわけではなくて、両方必要。熱意のない学生が入ってきたら質は下がってしまう。馬を水辺に連れて行っても、水を飲まなければそれっきりで、どれだけ教員が熱意があっても、学生の熱意がなければね・・・と。

まぁ、そんな学生はすぐ振り落としですがw

 

ただ、教員の頭数だけでは達成できないかもしれませんが、頭数は必要になります。この文章の中で医師数を増やすことは質を担保すると書かれていますが、それをそのまま医学教育にも当てはめられてしまう。それこそ少数の教員が頑張ったところで、どこかで破綻してしまいます

 

教員は必要なのです。

 

だから、まず医学部新設ではなく、医学部拡充だと思っています。

また、同じ質問をのっけます。

 

現時点では

大学医学部新設or大学医学部定員増?
医学部の定員増に関して、医学部新設と既存の医学部の定員増で話し合いが行われ、パブコメの募集が始まりました (参考) 文部科学省意見公募開始:大学医学部定員増…

大学医学部新設に一票    5件 (13.9%)
既存の医学部拡充に一票    19件 (52.8%)
医師数を増やす必要はない    9件 (25.0%)
その他    3件 (8.3%)

となっています

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顔合わせ終了

2012-01-15 19:25:21 | Weblog

こんばんは

 

昨日から2日間、両家の両親の顔合わせの目的で温泉に行ってまいりました。うちの両親もよい印象を相手のご家族にももっているようですし、悪くないのかな…と思っています。が、気疲れしました。

 

婚約指輪も無事渡しました。

 

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守秘義務違反:それはまずいだろ

2012-01-14 08:13:38 | 医療

おはようございます

 

今日から家族の顔合わせをかねて温泉旅行に行ってきます。きちんとしたものとは言えませんが、遠くから出てくるのであればゆっくりしてもらいたいので。

 

昨日、更新したと思っていた記事がアップされていなかったので、簡潔に書きます。

 

HIV感染、無断で勤務先に通知 看護師が病院提訴

http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/120113/trl12011314500004-n1.htm

2012.1.13 14:49 病気・医療

 エイズウイルス(HIV)の感染検査をした病院が陽性との検査結果を勤務先の病院に無断で伝え、退職を余儀なくされたとして、福岡県内の看護師が両病院を経営する2法人に計約1100万円の損害賠償を求めて提訴したことが13日、分かった。提訴は11日付。

 訴状によると、看護師は福岡県内の総合病院に勤務していた昨年6月、目に異常を感じて複数の病院を受診。8月に同県内の大学病院でのHIV検査で陽性反応が出て、医師から「患者への感染リスクは小さく、上司に報告する必要もない」と言われた。ところが、原告側が両病院に情報開示を求めた資料によると、大学病院の別の医師が看護師に無断で、勤務先の病院の医師にメールで検査結果を知らせていた

 看護師はその後、上司から「患者に感染させるリスクがあるので休んでほしい」と告げられ、休職後、11月末に退職した。

-------------------------------------------

主治医でもない医師が患者本人に無断で職場に連絡して、それがきっかけで退職になったといわれれば…・守秘義務違反で負けですよね。

 

どうしてこんな話になってしまったのか、不思議です。常識的にはそんなことを勝手にやったらまずいとわかると思いますし、勤務先の病院も予測が付きそうなものですけどね。そんなことを患者さんに伝えて、やめるように仕向ければ訴えられるって。

 

相場はわかりませんけど、1100万円払えと言われれば・・・頭下げざるを得ないと思います。

 

記事の通りであれば100%悪いのは病院側ですから。

 

さて、それでは出発準備にかかります。

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HTLV-1キャリアの方(もしくは調べに来た方)への説明(アンフェタミン版)

2012-01-13 21:28:43 | 医学系

こんばんは

 

少し前に帰ってきました。今日は午後から休みをいただきました。

 

明日からうちの両親と相手の両親を呼んで顔合わせをするのですが、婚約指輪が出来上がるのが今日の17時以降。19時半に店が閉まるということで、仕事が終わってからでは回収できない可能性があったので、休みをいただきました。

 

今はそういうこともできるのがうれしい。

 

指輪は非常にきれいでした。はい。

 

さて、今日は気になる記事がいくつもあります。

最初にこちらの記事を紹介します。

 

 HTLV-1キャリアからの相談体制をめぐり議論した協議会(12日、厚生労働省内)
 成人T細胞白血病(ATL)などの原因ウイルス「HTLV-1」への総合対策の推進を図る「HTLV-1対策推進協議会」(座長=渡邉俊樹・東大大学院教授)は12日に会合を開き、同ウイルス感染者(キャリア)が医療機関などに相談する体制をめぐって議論した。委員からは、キャリアの不安を取り除くために相談体制を強化すべきとの意見があった一方、HTLV-1の症例が少ない地域で十分な対応をすることに「限界がある」という声もあった。

 厚生労働省によると、HTLV-1キャリアからの相談窓口が、保健所や保健センターなど622か所(2011年11月1日現在)に設置されており、同年4月から10月にかけて、236件の相談を受けたという。

 12日の会合では、自身もキャリアで、現在はキャリアに向けた情報発信などを行っている畑由美子氏からヒアリングを実施。畑氏は、キャリアだと分かった時のことを、「余命宣告を受けたような気持ちだった」と振り返った。その後、医療関係者に相談したが、HTLV-1に関する見識を持った人がおらず、インターネットで調べた結果、協議会に委員として参加している菅付加代子氏が代表理事を務める「日本からHTLVウイルスをなくす会」を見つけた。菅付氏から「出産は可能」と言われ、長女を産むことができたという。
 畑氏は、「キャリアは病気ではない」と述べ、HTLV-1の正しい知識を普及することで、キャリアの不安を取り除くべきと主張した。また、出産や授乳での母子感染に関する相談支援の充実や、HTLV-1に見識の深い医師を紹介するシステムの必要性を訴えた。

 山野嘉久委員(聖マリアンナ医科大難病治療研究センター准教授)は、「大きい不安を抱えたキャリアの質問に答えられる人は少ない」と述べ、現行制度を改善すべきと強調した。一方で森内浩幸委員(長崎大大学院教授)は、相談を受ける保健師などが、講習で説明方法を覚えても、症例が少なく、実際に相談に応じなければ、忘れてしまうと指摘した。

 HTLV-1は、ATLや関連脊髄症(HAM)などの疾病を引き起こすが、それぞれの発症率はATLが約5%、HAMは約0.3%と低く、キャリアでも未発症の人が多い。ウイルスの活動領域は九州地方など西日本が中心だったが、近年、全国に拡散する傾向が見られている。主な感染経路は母乳とされており、国は10年10月から、妊婦のウイルス抗体検査を公費負担にするなど、全国規模で予防対策を進めている。

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僕も昔HTLV-1の妊婦健診(全員やれと・・)の話を書いたときに少しHTLV-1に関しては触れたと思います。

 

前も書きましたがHTLV-1感染者(キャリア)からの生涯発症率は2~5%(血液専門医テキストより抜粋)、平均発症年齢は60歳とされています(50~60年の潜伏期がある)。

 

血液内科の外来をやっていた時、一時期HTLV-1関係の相談が増えた時期があります。浅野前宮城県知事が治療されていた時期ですね。

キャリアだったのだが、どうしたらよいだろうか…という話です。もしくは、兄弟がHTLV-1に感染していたのだが、私は大丈夫かというような質問。

 

この手の患者さんが一番時間を必要とします。

 

とりあえず、僕は全員に「HTLV-1」というウイルスの性質、特にこの「生涯発生率」と「年間発症リスク」に関してです。50歳以上の方が多かった(というか、全員50歳以上だったはず)ので、妊娠したら…という話はしませんでした。母乳の話もしていません。

ATLLの年間発症リスクです

ちなみに参考までにこちら「http://www.nih.go.jp/niid/HTLV-1/yamaguchi2010.pdf

ちなみにおまけですがHTLV-1の針刺し事故による感染は確率的には非常に低く、ほぼ0です。去年、ATLLの患者さんで針刺し事故があり、相談を受けたのを思い出したので、おまけ情報です。

 

ともかくお伝えしていたのは一生に発症する確率は2~5%、年間発症リスクは0.1~0.2%である。

これが一つ目。

 

2つ目に検査をしに来た人に関しては

「仮にHTLV-1のキャリアだとわかっても、予防する手段はありません。僕も九州出身ですが調べてはいません。調べたから予防できるのであれば、調べるべきですが○○さんが心配してるHTLV-1のキャリアかもしれない…という心配よりも、キャリアだった場合に『発症するかもしれない』と心配する方が精神的に良くないかもしれません。言い方は悪いですが、仮にキャリアだったとしても95%の人は発症しません。そうかもしれないのに、一生心配し続けるかもしれません。僕は検査をしてほしいといわれたら、検査をすることはできます。ただ、そのことをどうおもいますか。検査をしますか?検査をするかしないか決めきれなかったら、一度考えてから来てはどうですか?」

と、伝えました。少なくともその時に検査はしませんでしたし、僕の外来には来ませんでした

 

3つ目にHTLV-1のキャリアであった人に対して、上記の説明に加えて「sIL-2R」を測定しました。sIL-2Rは悪性リンパ腫の腫瘍マーカーの一つです。しかし、必ず上昇しているわけではありません。IL-2Rは基本的にT細胞に発現しているものです。B細胞性悪性リンパ腫で上昇している場合は、異常な細胞(癌化)になったため本来持つはずのないものを持ってしまった。だから上昇しているのです

しかし、ATLLなどのT細胞系の腫瘍であれば必ず上昇します。僕の知っている限りでは発症した時の最高値は10万を超えていました。まぁ、同じ急性型でも2万代の方もいましたが。いずれにせよ、桁外れに上昇します。

それを説明し、経過観察はsIL-2R を使用すること(理由も説明して)、そして申し訳ないがうちの大学病院では経過観察まではできないから(朝から晩まで40人以上の患者を診ているのに、患者ですらない人を診る余裕はなかったわけです。一人見始めたら、全員受けなくてはならないので全員断りました)、きちんと紹介状を書きますので、近くの病院で診てもらってください。上昇したらすぐにこちらに紹介するように書いておきます…と言って、全員紹介しました。

 

最後に若い人は僕の外来にはきませんでしたが、以前も書いたように「妊娠する可能性のある人」や「妊婦さん」に関しては全員調べるべきであるというのは変わりません。それは昔も書いたと思うのですが、余計な心配要因を増やすかもしれないが、未来のある子供たちのために、キャリアになってしまう子供を増やさないために協力していただきたいと思っています。

 

まとめますと、

HTLV-1は生涯発症率2~5%、年間発症率0.1~0.2%の確率でATLLを発症します。HAMはもっと低いです。

そういう意味ではキャリアの方は心配しすぎても、何も起きない可能性が高いと思います。それ故、高齢の方で心配する可能性がある方には検査は僕は勧めません。しかし、若年女性の方に関しては、子供たちのために調べてほしいというのが僕の考えです。

 

 

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追加です。この記事を全面修正はしませんが、現在はキャリアの方は対応が決まっています。この記事を書いた時にガイドラインを確認していなかったのが悪いのですが、認知度がその時は低かったように思います。

誠に申し訳なく思っております。

 

基本的に上のような対応をすることになっています。

記載の通りですが、有病率が低い地域では「偽陽性」が多くなります。要するに東京では75%は偽陽性になっているということです。

 

コメント欄にもいくつか質問が来ておりますので、それに対するコメントなども参考にしていただければと存じます。

 

 

 

 

 

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ネット社会は個人をトリムタブならしめるか?

2012-01-12 20:42:50 | Weblog

こんばんは

 

今日は寒かったですね。朝、道が凍ってたりしましたね。昨日の雨(というか、途中から雪)の後の水たまりが凍ってました。自転車通勤なので気を付けて通勤しました。スピードはいつも通りでしたが。

 

さて、明日は内閣改造という話が出ています。

 野田佳彦首相は13日、政権立て直しを図り重要課題に取り組む態勢を強化するため内閣改造・民主党役員人事を断行する。消費増税を柱とする社会保障と税の一体改革を進める「目玉」として、岡田克也前幹事長を副総理に起用する意向。ただ、岡田氏は入閣に慎重とされ、最終調整が続いている。
 首相は12日昼、首相官邸で開いた政府・民主三役会議で、「今後の態勢をしっかり強化する」と13日の改造を表明した。この後、輿石東幹事長と2人きりで人事について協議。輿石氏は「改造には大義が必要だ」と述べ、諸懸案に対応できる布陣とするよう求めた。
 首相は、参院で問責決議を受けた一川保夫防衛相と山岡賢次消費者担当相のほか、さらに数人の閣僚交代を検討している。消費増税に関する与野党協議の環境を整えるには、幹事長時代に自民、公明両党との対話路線を主導した岡田氏が適任と判断。6日に岡田氏を極秘で首相公邸に呼び、入閣を打診した。
 ただ、岡田氏は、幹事長として小沢一郎元代表の党員資格停止処分を主導した経緯がある。岡田氏が入閣すれば元代表グループの反発を招くのは必至で、民主党幹部は「岡田氏が受けるかどうかは分からない」と述べた。
 首相は平野博文国対委員長の交代も検討しており、平野氏を消費者担当相に起用し、後任の国対委員長に城島光力幹事長代理を充てる案が有力。防衛相には北沢俊美前防衛相らを推す声がある。国民新党は自見庄三郎金融・郵政改革担当相の再任を求めている。 
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さて、岡田前幹事長を起用したいということが書かれていますが、どうなるのでしょうか。
総理と岡田氏の二人が二つの車輪となるのか。舵とりはどうなっていくのか
明日の内閣改造はどういう影響を日本に与えるのでしょうか。
舵とりということを書いて思い出したのですが、昨日だったと思うのですが職場でこんな話をしていました。
ジャンプのこち亀でゼンマイ式自動車という未来の話が描かれてた
ということです。もっともエコで地球にやさしい。手でレバーを引くと、ゼンマイが回って何Km走ることができるようになる・・・と。
一回のレバーで何Kmも走るためには複雑な内部構造が必要だと思いますが、そんなことを言いたいわけではありません。
1回のレバーでそれだけのエネルギーを作り出すこと、これを人間に当てはめると一人の人間の影響力の大きさ…という話になります。
そういう考え方をトリム・タブといいます。トリム・タブとは舵に着ける舵のようなものですが、舵は大きな船を動かすのに小さな力で方向変換させるわけですが、さらにそれに「トリム・タブ」が付くことで、より動かしやすくなります。
これを人間に当てはめた考え方が「バックミンスター」のトリムタブです。

ウィキペディアの説明を抜粋すると

これになぞらえて、フラー(バックミンスター・フラー)はか弱い個人でも最大限の決意を持って正しいことを行えば、人類という巨大な船を動かしうると主張した

また、この「小さな部分が、巨大な全体をわずかな力で動かす」この働き自体をトリムタブと呼び、彼の思想で頻繁に使用した。

彼の墓標にも「Call me trimtab」という碑が刻まれていることからも、彼が自らの存在を「トリムタブ」と見なしていたことがうかがえる。

と書かれています。

 

各社会において影響力を持つ人間というのは「トリムタブ」的な役割を持っていると考えられますが、やはりその影響力は大きくはない。ただ、その小さな力が大きなものを動かし始める。物が動き始めるのは最初の力が最も大きな力がいるといいます。動き出すまで時間がかかるかもしれませんが、我々一人一人自分の影響の範囲内で最大限率先して行動し、この世の中に良い影響を与えていきたいものですよね。

 

このトリムタブ的な人間が民主党や自民党から出てくるのか…僕はわかりませんが、議員(政治家)だけでなく我々一人一人が「日本」に対して良い影響を与える「こち亀」の自動車レバーのような、トリムタブというべき人間になるよう努力することが大事なのだろうと思います。

 

自分たちの活動範囲を超えて多くの人に影響を与えることができるようになったこの「ネット社会」は、「アラブの春」の時のように個人によって社会に大きな影響を与えることができるかもしれません

 

それ故、僕はいまだにBlogを続けています。

 

未来の日本の医療と教育がより良くなることを祈念しております

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産科医2人退職で分娩休止:産科医も集約化しないとダメかな

2012-01-11 19:59:00 | 医療

さて、もう一つだけ。

 

鹿沼市の上都賀総合病院は、新年度からの産婦人科診療体制縮小に伴い、10日までに同科の分娩診療に関する受け付けを一時休止した。退職により常勤医が不在となるためで、婦人科の診療のみ、非常勤医を確保して週3回ほど続ける予定という。

 同院の産婦人科医は一時は3人体制だったこともあったが、現在は2人が常勤。何とか急な分娩などにも対応できる24時間体制を維持してきたという。

 だがこの常勤医2人は本年度で退職予定。新年度からは常勤医不在となることが避けられない状況だ。

 これを受け同院は「4月以降に出産を予定する患者には対応が難しい」と判断。分娩受け付けを一時休止することとなった。手術なども休止する。

 「診療科自体は閉じられないので、非常勤医を確保し、婦人科部分は継続する。救急患者が婦人科系の病気だったという時にも対応しなければならない」と同院。非常勤医による診療は週3日程度を予定しているという。

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他の職業で働いている方も、いろいろ大変なことは多いと思います。僕も年末に帰った時に友人からいろいろ話を聞いて、「大変だなぁ」と思ったりしました。弟も年末年始も結局仕事漬けで実家には帰ってこず

 

公務員(元社会保険庁)だったのが、日本年金機構に変わったからなのか…と言えば、そうでもなく。うちの弟が入ったときは例の年金問題で、弟の同期の大半が精神的に病んで出勤できなくなったと

まぁ、自分が入ってきたらいきなり、過去の年金問題の対応に追われて罵倒されていれば病気にもなるよな。罵倒していた方の気持ちも理解できるが、されている現場の人間の気持ちもよくわかりました。

 

もちろん、人が倒れていけば残った人の仕事は増えるのは当たり前ですが、人が倒れても他の人命には直結しないかもしれません。

 

医師に関してはどうかというと、突然倒れたりすると患者さんの命にもかかわるかもしれません。突然倒れて受入れができなくなり間s多…と言われる方がとんでもないことが起きるかもしれませんので。

2人の医師で24時間対応を保つ・・・というのは事実上「24時間、病院周辺で待機していなさい」と言われているようなものでしょうから、やめていく理由もわかるような気がします。

血液内科は分娩のような形の救急はめったにないですが、感染症などの救急搬送などはよくあるので気持ちはわかります。24時間対応をするためには、どうしても病院の周辺に住んでいる必要がありましたし、現実的に病院から1km以上離れることはなかったですからね、僕も。もっと人手が必要だと思います。

 

僕はお二人とも・・・休日も乏しく(たぶん)、ぎりぎりまで頑張って、「無理」と判断しての決断だと思いますし・・・

2人で24時間体制を維持しようと思ってもそんなに長期間持つとは思えません。2人で頑張っている間に本来であればもう一人か二人確保できればよかったのだと思いますが、それも難しいということだと思います。400床クラスの病院ですから地域の基幹病院だと思います。そこに産婦人科がいなくなうというのはやはり痛いことなのでしょう。

 

少し前に産婦人科の人数が増えたという記事があったと思いますが…婦人科と産科は違うので、産科医が増えてきているかはわからないですよね

産科も集約化していかなくては、やはり保てないのだろうな…と思います。

 

これは産科だけでなく、多くの救急対応を行う診療科にも言えることだと思いますが・・・。

 

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子供は「本当にそうだ」と思うことを、褒めてあげれば伸びていくと思う

2012-01-11 19:29:15 | 教育

こんばんは

 

今日は冷たい雨が降ってきましたね。さすがに仕事が終わった後に走るのはやめましたw

 

ただ、明日が早いので(いつも7時にはいますが)自転車がどうしても必要で、雨にうたれながら自転車で帰ってきました

で、寒かったので思わずコンビニによっておでんを購入し、今に至りますw

 

最初に今朝の読売新聞で「片山右京」がコメントをしていて、恩師の先生に関して親以外に初めて自分を認めてくれた人だった…というような話だった。子供はそうやって行けば伸びるものだと思っています。

僕はどちらかというと自信家ではなくて、ぎりぎりまで自信がなくて…やってみたらできて…というパターンが多いです。顕著だったのはカラオケとかw

 

大学の友人は「ウソつけ。歌うの好きだろう」と思うかもしれませんが、人前で歌うのは苦手でカラオケとか嫌いでしたよ。昔は。

 

「声がきれいでうまいね」

と、たまたま行ったカラオケ店で言われて…だんだん自信を持って歌うようになってきました。声がきれいというよりは高いだけですけど・・・w

 

子供なんかはとくに「親以外の第3者」が「ウソではなくて」、本当にそうだと思うことを褒めてあげれば伸びていくと思います

 

ウソをついて褒めると、子供は気付くと思いますし、傷つくとも思います。ウソではなくて本当にうまいのではないか…ということをほめて、自信を持たせてあげること。それが重要だと思います。

 

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教育をどのように変えるべきか(追加小咄:医療ミスは隣りあわせ)

2012-01-10 21:40:48 | 教育

もう一つ追加で

いつも書いていますが、10年後20年後のことを考えた時、どれだけ教育が重要かと・・・。この記事は大阪だけにとどまらない。日本って教育に力を入れていない国ですよね。教育の考え方を間違っているような気がします。

まずは、こちらの記事を。

大阪市の橋下市長、教育委員会と意見交換 これまでの教育委員会のあり方を痛烈批判

http://headlines.yahoo.co.jp/videonews/fnn?a=20120110-00000009-fnn-soci

フジテレビ系(FNN) 1月10日(火)19時22分配信

大阪市の橋下市長が、就任後初めて教育委員会と意見交換を行い、これまでの教育委員会のあり方を痛烈に批判した。
橋下市長が、「前市長とは、どれぐらい議論は? 1年間の実績は? 何回、直接の意見交換されたんですか?」と問うと、担当者は「1回です」と答えた
この発言に、橋下市長は「形骸化の最たるものですよ」と語った。
橋下市長は、教育基本条例案を2月の議会に提案する予定だという。

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1960年代の高度成長期に求められた人材と、これからの「情報の時代」、そしてその情報をもとに発展させる「知恵の時代」に求められている人材はなんだろうと思ったりします

恐らく大量生産・・・を人と機械で行っていた時代に、ある程度同じことができる人材がいれば経済は成り立っていたのでしょうね。もちろん、今もこれからも「人間が不要」になることはないと思います。求められる能力と人の数は減るかもしれませんが。

皆が同じことができ、同じことをやれば商品が大量に生産される。そういう時代は終わりつつあると思います。というか、終わったのでは?

 

コンピューターの発達、インターネットの発達、携帯モバイルの発達で時代は大きく変わっていますよね。

 

僕は意外とアナログ人間で(うちの診療科は教授が一番コンピューターに強いのだろうな・・・)、困ったチャンなのは「メモも取らない」「頭の中で大事な情報は記憶」というタイプのため、結構困ったことになったりします。札幌で研究していたころ、大事な情報がノートに書いて無くてよくメールで質問が来てましたw

頭の中には細かい情報があるのですけどね。

 

なんでこんな話かと言ったら、最近の研修医の先生はよく「スマートフォン」で調べたりしていますが、確かに調べればよいのですよね。細かい情報は調べればよい。おそらく重要なことは「この問題に対して、こういう情報がある。」ということを知っていること。

 

あれに関しての細かいのは忘れたけど、ガイドラインがあるから調べよう・・・とかですね。

知っていれば調べられます。短期間に。

 

子供の教育に関して今まで通りでよいとは僕は思えません。今までのものも必要なんです。基礎になるものなので。それにインターネットなどの知識は「豊富すぎる」という問題があると思います。

 

追加で必要なものは子供の興味を引き出すような、そして彼らの意見を引き出すような教育が必要だと思います。

そしてできるだけ早く「調べる癖」をつけさせること

 

答えのない(教科書にない)問題のほうが良いと思っています。

 

そしてそういう教育であれば、個人個人の個性が導き出せると思っています。興味の対象なんて一人一人違うでしょうから

 

そしてよいところをどんどん引き出していく。子供一人一人が「この分野は自分がトップ」というところを作れるようにする。アメリカ式というつもりはないです。

 

僕は今の教育システムに+αでこういうのを作りたいだけ。できれば「塾」を減らしたい。テストの成績なんて本当に大人になってからの生活には関係ないでしょうし、僕は日本の教育システム嫌いですからw (それ故、高校受験も半年間(まったく)勉強せずに受けて成績ガタ落ち(9割→8割ちょっと)でしたし、高校も全国偏差値32まで下げましたからw)

 

今でも受験勉強を最小限に澄ませてよかったと思っています。唯一の失敗は英語をきちんとやっておけばよかったということだけ(これは後悔w)

 

受験勉強のための教育システムなんてものを変えて、子供の才能を見出し、興味を見つけ出していく教育。そして最低限の基礎をきちんと教えていく教育。これで十分だと思います。

 

あとは家庭での教育。

今のままの社会システムであれば日本の教育はだめだと思います。もし、家庭での教育責任を(仕事で両親ともいないこともあるでしょうし)果たせないとしても、塾通いさせているだけで意味があるのか。塾>学校になっているとしたら「教育」を「受験勉強」と勘違いしているだけ

そしてそれであれば学校に責任を大きくかぶせたほうが良い。システムを変えてね。

その代り、医者と同じで教師が子供の一生を左右する重要な職業になるので、責任の分だけ待遇も改善する必要があると思いますし、教育者としての姿勢が間違っているような人間がいたら教育委員会などを通して辞めさせるなども必要だと思っています。

 

もっとも、その場合は待遇が改善されたら・・・・ですけど。

 

ちなみに教育委員会などに働きかけるのは保護者ですよね。保護者の代理としての教育部分も委託していることになるわけですから。その代り保護者も教育に協力的である必要もあるでしょうし、塾にかける分の金額は学校にかけるべきだと思っています。

 

医者はどうなのか…と言われると、実際のところ人命を扱うという意味で責任は大きいですし、ミスが許されるわけではないと思います。しかし、コンマ以下の確率の誤作動しか起きない安全弁を10個前後持っている「原子力発電所」ですら、こういうことが起きます。ミスが起きないわけがないのです。

それ故、医療従事者の数を増やして安全弁を高める必要がある。

 

このまま高齢者が増えて、医療の負担が大きくなれば最大限働いてもミスは増えていくでしょう

 

僕も確かに信じられないようなミスを繰り返す医師がいることを知っているので、そういう人は医者を辞めさせた方が良いと思っています。しかし、普通の医者であってもミスは0にはならないと思います

 

致命的なミスではないですけど、例えば外来でおきることです。僕が大学にいたころは週に平均40名くらいの血液疾患の患者を診ていました。新患が何人来るかで、また時間の差がありますが1時間は押してしまいます

その慌ただしい外来で「今度の外来は3週間にしましょう」と言って、薬も3週間に増やします。この時に内服薬の多い人の薬剤を一括変更で3週間にします。この時に一日おきに内服する薬や1週間に1回でよい薬が3週間になっていたらミスですよね。さすがに最近は1週間に一回でよい薬はアラームがでますが、1日おきに調整して出している薬を毎日にしたら飲みすぎということになります。

 

わかりますか。ミスと隣り合わせなんです現実的に注意していても、これだけ患者さんの数と医療従事者の数に差があったらミスなく終わらせるのは大変です。薬剤師さんや患者さんも気が付いてくれたりしますが、そういうことがあると身が引き締まる思いがしたものです。もっとも、金曜日(先週)も言われましたが、「薬の説明をこんなに細かくされたのは初めてです」・・・と、言われるくらい薬の説明をするので、変更があるのはおかしいと患者さんも気が付くらしいですけど・・・(処方箋を打ち出して、突っ込まれたりします)

ちなみに40名くらいと思う方もいるかもしれませんが、例えば「悪性リンパ腫3名」「多発性骨髄腫2名」「急性白血病1名」「貧血1名」・・・と10名から新患が来たこと(悪夢の日だったな)もあります。外来で常時見ている患者さんだって、再生不良性貧血や骨髄異形成症候群、悪性リンパ腫の緩和ケアで内服治療中などの方もいます。一番楽なのは、白血病やリンパ腫の治療後で経過観察中の方が何もなさそうだというときですかね。

患者さんが死ぬ可能性が高い疾患を相手にしている分、本当は時間が欲しい。患者さんの話もゆっくり聞きたい。しかし、時間がないから省けるところを省く。何を省くかと言ったら、一番省くのはカルテの記載だったりする。必要最小限のみ記載

薬の変更がなければ、コピー&ペーストをして日数変更をします。抗癌剤などの薬剤(これはまず調整するし、出す前に確認する)を間違えたことはないですが、何か一日おきの薬を連日にしたことがあったような気がするのですが・・・覚えてないですね。すぐ気が付いたのですけど、なんだったか。当たり前のことですが、薬を出すだけでも注意が必要です。他人に影響しますので。

何をするにしてもストレスがかかりますよね・・・・。

ーーーーーーーーーーーーー閑話休題ーーーーーーーー

話がそれましたが、教育というのは本当に重要です。

僕は教育を変えなくてはならないと本当に心から思っています。大阪が教育改革をするのであれば、注意深く見ていきたいと思います。

 

いつも読んでいただいてありがとうございます。今後もよろしくお願いいたします。

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小沢議員の裁判始まる:内閣改造は小沢離れ

2012-01-10 19:49:36 | 複合記事

こんばんは

 

今日は昨日に比べて寒いですね。風が強いせいでしょうか。埼玉にいたころよりも、海に近いせいか風が強く、より寒く感じます。

 

今、Blogのコメントの返事を書いていて、どうでもいいことに気が付きましたが土日は僕はBlogの更新をしていませんでしたね。土曜日は書いた気がしていたのですが・・・。アップし損ねたのかな?

 

今日はニュースで話題になっていたのは日本女子サッカーの澤選手、佐々木監督の受賞の話ですね。本当におめでとうございます。そして小沢議員の裁判もニュースで流れていました。

 

土地購入資金「両親からの相続」~小沢被告

http://headlines.yahoo.co.jp/videonews/nnn?a=20120110-00000020-nnn-soci

日本テレビ系(NNN) 1月10日(火)12時16分配信

 民主党元代表・小沢一郎被告が政治資金規正法違反の罪に問われている裁判で、小沢被告に対する被告人質問が10日から、東京地裁で始まった。小沢被告は、土地の購入資金4億円について「両親からの相続だ」などと説明した。

 小沢被告は、自らの資金管理団体「陸山会」の土地購入をめぐり、元秘書と共に収支報告書にウソの記載をした罪に問われている。被告人質問で小沢被告は「政治団体の事務処理は一切、秘書に任せていた」「私の関心は天下国家の話で、それに全力を注入している」と話した。

 また、政治団体で多数の不動産を購入していた理由については、「賃貸では政治団体から資金が流出してしまう」などと説明した。問題となった土地の購入については「購入することは了解したが、売買契約について報告を受けた記憶はない」として、銀行から融資を受けた経緯などについては、「秘書に任せていたのでわかりません」と改めて事件への関与を否定した。

 また、4億円の出所については、「多くは両親からの不動産や現金の相続によって取得した」「印税や議員報酬などもろもろのお金」と説明した。

 午後には検察官役の指定弁護士の質問が始まる。

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もろもろのお金の出所が問題がなければよいのですが、確かに4億円を銀行に預けて、それを担保に4億円融資を受ける・・・。借りるほうが損しそうな気がするのですが、僕の認識が間違っているのでしょうか。

このやり方が最終的に「もうけにつながる」のであれば、それもおかしくはないと思うのですが…

 

この裁判の流れも今日、明日の被告人質問が重要だといっていました。注目ですよね。

 

それと合わせてこんな記事も。

小沢グループ入閣見送りの方向

http://headlines.yahoo.co.jp/videonews/jnn?a=20120110-00000042-jnn-pol

TBS系(JNN) 1月10日(火)18時35分配信

 野田総理が13日に行う方針を固めている内閣改造と民主党役員人事の方向性が見えてきました。今回は党内バランスには重きを置かない考えで、小沢グループからの入閣は見送る方向で調整に入りました。

 「(Q.総理が内閣改造を断行する場合は?)そのときにそうなったら対応します」(民主党 輿石東 幹事長)

 問責決議を受けた一川防衛大臣と山岡消費者担当大臣について、交代させる必要はないと主張してきた輿石幹事長ですが・・・

 「(一川氏らの)そういう問題も含めて、私たちはきちんと対処していかなければならない」(民主党 輿石東 幹事長)

 野田総理が判断すればその意向は尊重する考えを周辺に示しています。

 実は、野田総理と輿石幹事長は去年末から一川・山岡両大臣をめぐる人事について協議を重ねてきたといいます。

 輿石氏の考えは、野党の要求に応じて「更迭」の形になるのは好ましくないというものでした。そこで、輿石氏の意向に配慮し、「内閣改造」の形をとり、それに党役員人事も絡めるという方法が練られてきました。そして、野田総理は13日に内閣改造を行う意向を固め、その日の閣議への出席を閣僚にわざわざ指示しました。

 「大変大きな重要な課題を抱える国会が始まるにあたって、しっかりと心合わせをしたいという、そういう重要な閣議で」(藤村修 官房長官)

 そこで焦点となるのが、一川・山岡両大臣が所属する小沢グループの処遇です。総理周辺は一時、小沢グループからの起用も模索しましたが、当選回数など大臣の適任者が見当たらないということもあり、野田総理は今回、小沢グループから閣僚は起用しない方向で調整を始めました。さらに・・・

 「野田内閣発足の時点で小沢グループに対する配慮はすんでいる、というのが総理の認識だ」(首相周辺)

 小沢グループから起用すれば、消費税の法案提出に向けて混乱するという判断もあるとみられます。野田総理は、消費税法案を提出する3月にはさらに離党する議員が続くことも覚悟している、と総理周辺は指摘します。

 さらに、「サプライズ人事」も検討しているといいます。税と社会保障の一体改革担当、あるいは消費税引き上げと裏表で位置づけられるようになった行政改革担当大臣への大物議員の起用などとみられます。“小沢離れ”、そして“消費税シフト”が人事のキーワードとなりそうです。(10日17:34)

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どの道、もう駄目な気がするんですが…、僕が一番気になったのは「当選回数」など大臣の適任者が見当たらないというところです。

 

元来、年功序列じゃないですが・・昔から「当選回数」とかが重視されて、大臣になるのも「順番待ち」とかいうイメージがあります。

 

確かに当選回数が少ない=政治に詳しくないということになるでしょうし、行政とのつながりがなければ「同政治を進めるのか」わからないため、やれることもやれないとは思います

 

しかし、若くてやる気のある人間が前に出ていかなければ「変化」は起きないような気がします。

 

幕末とは違うと思いますが、幕末というと30歳前後の人たちが活躍していました。時代の流れ、寿命などのことを考えたとしても40前後の人が活躍するような社会のほうが良い…と思ったりします。

 

小沢議員のグループを批判するわけではないのですが、あのグループのイメージは「小沢議員の数の力」になっているイメージでしかないのですよね。僕が政治家になるなら小沢議員の下には入らないでしょうね。陳情を自分の手元に集めたときのやり方を見ていると、権力を一手に集めるタイプだと思われるし、今回の裁判を見ていても・・うまく部下を使えそうな気がしない

 

僕は葉隠武士道が好きなので、自分の考えはできるだけ自分ができなければそれを行う力のある人や、上司に訴えていくやり方をまずとっています。日本という国がそうなのかもしれませんが、変り者・・・出る杭は打たれるという気がします。

もっとも、僕はまだまだ知識や見識が足りないので、Blogを書いたり、自分の考えを影響力があるかもしれない上司に伝えるというやり方でやっております。

 

繰り返しになりますが、30代~40代が活躍するような政治になってほしいと心から思います

いつも読んでいただいてありがとうございます。今後もよろしくお願いいたします。

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夕張は日本の未来を映す高齢化都市:将来の高齢化にど備えるのか?

2012-01-09 17:17:42 | 医療

こんばんは

 

あの後、昼食を松屋で食べて…タリーズでお茶をしながら英語の勉強をしておりました。といっても、中学、高校英語の復習ですが。

 

さて、先日のパブリックコメント(医学部新設)の期限もあと1週間になりました。

Blogで質問した質問では、大学新設が12.5%、既存の医学部拡充が56.3%、医者を増やす必要なしが25%、残りがその他でした(1月9日現在)。

投票期間 : 2011年12月24日~無期限
大学医学部新設or大学医学部定員増?
医学部の定員増に関して、医学部新設と既存の医学部の定員増で話し合いが行われ、パブコメの募集が始まりました (参考) 文部科学省意見公募開始:大学医学部定員増…
大学医学部新設に一票    4件 (12.5%)
既存の医学部拡充に一票    18件 (56.3%)
医師数を増やす必要はない    8件 (25.0%)
その他    2件 (6.3%)

コメント欄に「ギリシャがOECDで医師数が一番多いみたいですよ」というのがあり、いろいろ考えるところはあります。医師数をどこまで増やし、どのように高齢化に備えるのか。

今のままでは日本の医療は末期に向かって進行していくばかりであり、なにかをする必要はあると思います。

 

そのヒントではないのですが・・・日本経済新聞で「日本の未来を反映する高齢化都市」として夕張市が挙げられて、記事になっているので紹介します。

 

日本の未来映す高齢化都市 夕張市立診療所医師・森田洋之さん(1)
地域とともに生きる医療へ

 2009年春、私は北海道夕張市に医師として赴任しました。それまで内科医として勤務していた都市部の大病院には、「もし自分だったら入れてほしくない。親を入れたくない」と誰しも思うような、寝たきり高齢者でもおなかに小さな穴を開けカテーテルで直接栄養を流し込む胃瘻(いろう)挿入術をせざるを得ない高齢者医療の現実がありました。

 夕張では予防医療や在宅医療に取り組み成果を上げていると聞き、地域全体を考えた医療に共感し、家族の反対を押し切って赴任を志願しました。

 

 引っ越しは私と妻、当時3歳の長男、生後4ヶ月の次男の4人家族全員で九州からの大移動。一番最初に夕張駅に降り立った時、妻は言いました。「ここで生活できるの?」。妻のこの言葉は今も忘れられません。駅の周りには民家もなく、人の気配もまるでなし。心配そうな妻を横目に強がっている私も実は心細かったのでした。

 実際、夕張市内は子供の数も極端に少なく、近所でお見かけするのはお年寄りばかり。私が入居したのは総数70世帯の比較的大きな市営アパート(ほぼ満室)ですが、未成年がいる世帯は、なんと我が家とあと一軒の2世帯のみでした。近所で子供を見ないのも納得です。実は、夕張市の高齢化率は44%、市として日本一なのです。人の住まなくなった古い住宅たちは雪で潰れ、廃虚マニアがよく写真を撮りに来ています。

 その上、実はデパートが出来たのが札幌に続いて北海道で2番目というくらい、かつては道内有数の大都会だったため、核家族化も著しく、全世帯の6割に及ぶ高齢者世帯のうち半分が独居高齢者、残りもほとんど高齢夫婦二人暮らし。子供世代と同居されている高齢者はたったの6%です。

 イメージで言うと、今でも高齢化が指摘されている東京の多摩地区が高齢化率40%(現在の約2倍)になったような感じでしょうか。ここまで高齢化した都市というのは、世界的にも稀なケースだと思います。

 この話、遠い北の果てのどこかの話と思わないでください。実は日本全体の高齢化率もあと数十年で40%を超えると言われています。つまり、東京・大阪のような大都会も、団塊の世代が高齢化する近い将来、今の夕張のような「廃墟とお年寄りだらけで子供のいない世界」になるかもしれないということです。

 日本中がこんな風景になったとき、果たして日本は現在の国力を維持できるのでしょうか。現在の医療レベルを維持できるのでしょうか

 

(かつて炭鉱町として栄えた北海道夕張市。今は全世帯の6割が高齢者世帯だ)

 先日、関西から夕張に見学にいらした大学の先生からメールを頂きました。「実際に見る夕張の風景は、私にとってショッキングでした。今後の日本、そして医療がどうあるべきかを再度考えさせられました」ということでした。そういう意味では、夕張は日本の未来を映し出す鏡として捉えられるのかもしれません。

 さて、私の勤務先は夕張市立診療所です。市の財政破綻にともない、巨額の赤字を抱えていた市立病院も閉鎖。公設民営の市立診療所となり、以来「夕張希望の杜」(村上智彦理事長)が運営しています。希望の杜は村上理事長のリーダーシップの下、この夕張という地域だからこそやらなければならない、またこれから日本全体で取り組まなければならない課題に先駆けて挑戦し、予防による肺炎などの死亡率激減、高齢者医療費の減少など様々な成果につながっています。

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東京や大阪が夕張と同様になりますかと言えば、おそらく「若者」が集まってくる関係上、高齢化率は比較的抑えられるとは思います。しかし、それでも高齢化すると思いますし、他の都道府県のある程度の都市に関しては…夕張のようになると思います

 

夕張のようにと書くと失礼な書き方ですが、高齢化が顕著になり、それを支えていく若者もいなくなるという状況でしょうか。

 

高齢化によって「救命」や「延命」に必要な医療資源(医療従事者含む)は多くなります。それが予測されるから「医師を高齢化に対応できるように増やす」ことを考えています。現実に東大医科学研究所の上教授や統計の専門の井元先生らが出された試算では埼玉では2倍以上悪化するという話がありました。

現場からの医療改革推進協議会に参加

埼玉県は2035年には医療事情は今の2倍悪化する(?):AERAより

 

実際に医師数を増やすといっても、20年後にどれだけ増やせるかというと疑問ですし、現在の医療政策を根本的に見直す必要はあると思います。考え方もそうですし、システムも変えなくてはならないと思います。

 

高齢化率の上昇に伴い、患者の数、重症度は上昇する。それはわかっているので、できる限り予防する。病院にも限界があるので、治癒を目指す治療を行うのか…在宅診療などを取り入れていくのか。

 

いろいろ考えることは多いと思います。

僕も夕張に行ったりしましたが(夕張に向かいます:第2回地域医療を守る地方議員連盟 In 夕張)、いろいろ勉強をさせていただきました。

 

皆さんは、この記事を読んでどのように感じられましたでしょうか。

 

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