国道1号紺屋町駿府博物館前にある案内標識です。
ここに「総合事務所」とあります。
これは、多分静清合併のあった2003年に静岡市役所を静岡総合事務所、清水市役所を清水総合事務所として
両庁舎にほぼ同一の市役所機能を残して発足したことによる名称である「静岡市役所静岡総合事務所」を指していると思われます。
「総合事務所制」は、合併時には政令指定都市への移行が約束されたいた訳ではなかったための暫定措置だったのでしょうが
合併後、2005年から政令指定都市になることが確実となったために、2004年からはこの「総合事務所制」は廃止され
政令市移行を見越した、いわゆる「分庁方式」になったと記憶しています。
したがって、この案内標識は総合事務所が消滅してから6年近くもそのままの状態であることになります。
まあ、さしあたってこれによって困ることはないのかもしれませんが
民間会社であったら名称が変わってこんなに長期に渡って放置されることはないでしょう。
原因としてはこの標識の設置者がこの支柱に(工事中の看板で見づらくなっている)あるとおり、国土交通省が設置したものであって
静岡市が設置したものではないことにあるのでしょう。
というのは、もう少し静岡駅よりの両替町通りとの交差点附近のこちらのものは「市役所静岡庁舎」となっているからです。
多分、こちらは市あるいは県で設置したものだからなのでしょう。
地方自治体と国との連携がうまくいっていないことがこんなところにも現れているのでしょう。