駿 府 は 96 か 町

駿府はちぃっと覇気がないけぇが,御所(ごせ)っぽくていいじゃん【ごせっぽい≒平穏でせいせいしている様】

呉服町五丁目の伏見屋

2009年04月11日 14時00分00秒 | 駿府のバラード
呉服町に五丁目なんかないと思われた方は、こちらの地図を御覧ください。
呉服町五丁目は、現在の呉服町二丁目の3、4、5番地あたりになります。

それはともかく、呉服町五丁目の伏見屋(ふしみや)は、
こちらにも書いたように1607年創業の老舗です。

その老舗の店頭に興味深い写真が飾られていました。


▽ 呉服町五丁目伏見屋の文字が・・・

もし、静岡も大火や空襲にあわず
このような店構えの店が立ち並んで残っていたら
川越などの街並みに負けないほどの
しっとりした風情のある町ではなかったと思うと残念な気もします。

まあ、これは空襲を受けた関東から西の太平洋側のほとんどの
都市に言えることではあるのでしょうが・・・・


 ↑ 静岡県情報の人気ランキング

花追ひ人

2009年04月10日 11時20分00秒 | ちょいとお出かけ
【今回は、駿府の話ではありません。為念(笑)】

▽地下鉄の駅を降りて北へ5分ほどでこの寺院の境内です。
 過去、何回か見ていますが、やはり山門の大きさに圧倒されます。
 この山門の上からの眺めはさぞ「絶景かな」なのでしょう。






▽寺院の境内を通り抜け、さらに5分ほど歩くとかつて某哲学者の散歩道だったというこの入口にたどり着きます。


▽川沿いのおよそ2キロにわたってサクラのトンネルが続きます。


▽散り始めのサクラは、少々の風でも桜吹雪となって、川面に花びらを散らします。
 本当に雪のようです。


▽まだまだ続くこの“こみち”を大勢の人が歩いています。
 (大ぜい歩いている人の姿を撮ったつもりでしたが、写っていませんでした。(笑))
 ふらんす語やドイツ語、イタリア語なども飛び交っています。
 (ほかにもあったかも知れませんが聞き分けられません。)




▽散歩道の北側の終着点(ここにも誰でも知っている有名な寺院がありますが)を
 今度は西に向け移動します。
 
 この町の市街地を流れる川を渡ります。
 繁華街の真真中(まんまんなか)を流れるこの川には、
 冬には市民の投げるエサをねらって、ユリカモメが飛来したりします。
 
 静岡市長は、静岡市を「自然があふれる政令市だ」とか言っています。
 たしかに、静岡市の安倍奥などに行けば自然があふれています
 (というより自然しかないと言った方が適切かも)が
 この町のように市街地が自然と共生し、市民の日常の街のくらしと一体化しているということはなく、
 かえって、静岡市の方が街と自然が隔絶しているようにも思えます。




▽街の西北の方向にあるこの寺院にも巨大な山門が屹立しています。


▽ここには「遅咲き」で有名なサクラがあります。
 「背丈」があまり大きくならないのも特長です。
 このため「ハナが低い」ということで、お多福桜とも言われているようです。
 全体的には3分咲きだということでしたが
 木によっては、かなり咲いているものもありました。


▽五重の塔もあります。


にほんブログ村 地域生活(都道府県)ブログ 静岡情報へ


古式稚児行列 (その2)

2009年04月08日 09時00分00秒 | 駿府のバラード
* 前回への追記が長くなってしまったので、こちらに分けました。

▽ 各山車を先導する「年行事」役

▽ 宮ケ崎町を行く


▽このオレンジ色の袢纏は、埼玉県飯能市河原町の有志の方のようです。
 河原町の山車は、明治期に静岡のものが100円で売却されたものだということが
   5年ほど前に分かり交流が始まりました。
 他にも浜松市西区雄踏町浅羽に売却されたものが確認されています。
   これらの売却に至った経緯などはよく分かっていないようですが、
   もし静岡に残っていたら他の大半の山車のように
   静岡大火(1940年)と静岡大空襲(1945年)で焼失してしまっていたことでしょう。

▽ 浅間神社前に到着した各山車
 ここで、稚児に面踊りや地踊りなどが披露される。
・安西踟(神武車・咲耶車) 

・青葉中商連踟(木花車)・駿府本部踟(稲荷車)・本部伝馬踟(暫車)


★ 静岡浅間神社の廿日会祭に呼応するかたちではじまったのが
  「静岡まつり」なのですが、
この静岡まつりのメインの大御所花見行列(家康が家臣を引きつれた花見を再現したもの)などは、
昔は廿日会祭に花を添えるという形であったような気がします。
(実際、今のように市街地中心部だけでなく、かなり広範囲な地域に花見行列が回ってきていた。)

大御所花見行列を市が実施することそれ事体は、けっこうなことだと思いますが
それがこんにちでは、すっかり祭りのメインとなり
それがために肝心のお踟の巡行は、ほとんどの市民があまり興味を示さず
すっかり脇役になってしまっているのはちと残念です。

他市町村の祭りでは、山車や屋台の巡行が祭の最もメインの行事となっているのに比べ、さみしいことです。


▽ せっかくなので、二日目の松方大御所を載せておきます。(笑)


 ↑ 静岡県情報の人気ランキング

古式稚児行列

2009年04月05日 22時30分00秒 | まつり・イベント
江戸時代の浅間神社廿日会祭(はつかえさい)
舞楽を奉納する稚児が建穂寺(たきょうじ)を出て
安倍川を渡り浅間神社に向かいました。

「お踟(おねり)はどこだい、安西五丁目」と言われますが、
この言いまわしは、建穂寺を出て安倍川を超えて市中に入る稚児の行列を
安西五丁目で山車が出迎えたことに由来します。

安西五丁目からは、山車を従えた稚児の行列が賑やかに浅間神社まで
向ったといいます。

明治になり神仏分離により建穂寺が廃寺になったこともあり、
大正期からは七間町の別雷神社(わけいかずちじんじゃ)
紺屋町の小梳神社(おぐしじんじゃ)から隔年で出発するように改められました。

その400年の歴史を誇る伝統行事が
毎年4月5日に行われる「古式稚児行列」というわけです。

本年は小梳神社から出発する年で、
11時に4台の輿に乗った稚児が浅間神社へ向け出発しました。

そのあとに従う形で、神武車(じんむぐるま)、咲耶車(さくやぐるま)
木花車(このはなぐるま)、稲荷車(いなりぐるま)、暫車(しばらくぐるま)の順に
5台の山車が続き、呉服町通り、中町、浅間通りと進みます。

5台の山車とはいえ、総勢1000人は超える大行列ではあります。


▽ 4台の輿に乗った稚児の列
 (稚児は、かつては幕臣の子弟から選ばれたという)



▽ その後を5台の山車が続く



▽左:手古舞姿の少女       ▽右:幼稚園児くらいの少年の見事な面踊り
 


 ↑ 静岡県情報の人気ランキング

駿府城址のサクラ

2009年04月05日 07時21分41秒 | 街かどのメヌエット
“まつり”のときには散ってしまうのではないかと思った今年のサクラですが
 花冷えが続いたせいか、まつりに合わせたように満開となっています。

▽ 中 堀(二ノ丸堀)

▽ 同じ場所を伝馬踟(てんまねり)が行く

▽ 外 堀(三ノ丸堀)

▽ 外 堀
 今月から解体工事が始まった「新静岡センター」の時計はいつも12時。

▽ こちらは駿府城近くの西草深町のお屋敷のシダレザクラ
 

 ↑ 静岡県情報の人気ランキング

踟勢揃い

2009年04月04日 16時36分55秒 | まつり・イベント
4日の午後、雨天のなか追手町(おうてまち)の市庁舎前で行われた
お踟(おねり)”の勢揃いです。
おっとりな駿府衆ゆえ、関東でよくある「ひっかわせ」とまではゆきませんが
 駿府木遣りや面踊りが競演されます。

▽左:咲耶車(H8年新造)
 右:神武車(旧所有:宮ケ崎町、M19年、現存するもののうち最も大型)
 (雨のためビニールで見づらいですが)

▽左:暫車(旧所有:上石町(かみごくちょう)、T14年)
 中:木花車(旧所有:不明、大正時代)
 右:稲荷車(旧所有:不明、大正時代)


参考:静岡浅間神社発行廿日会祭資料

 ↑ 静岡県情報の人気ランキング

踟巡行(木花車) 

2009年04月04日 06時00分00秒 | まつり・イベント

静岡浅間神社廿日会祭(はつかえさい:かつては旧暦2月20日に行われた)の山車は
現存するものはすべて江戸型で、
 巡行の際は「牛」に引かせるのが伝統でしたが
(江戸期、山車を「牛」に引かせるのが許されていたのは、
 駿府以外では、江戸と京都だけだという)
年々「牛」の調達がむずかしくなっているためか
 昨年からついに「牛」に引かせるものは1台もなくなってしまいました。


▽ 木花咲耶姫命(このはなさくやひめのみこと)をお載せした「木花車(このはなぐるま)

▽ 面踊り
  山車から身を乗り出し踊るのは他所はあまり見られないものだと思われます。
 (後ろから身体を支えている。)
 また、面踊りのきびきびした所作は、とても小気味よいです。
   

▽ 喧嘩被りの小若

▽ 七間町を行く


 ↑ 静岡県情報の人気ランキング

新静岡ターミナル・その後(5)

2009年04月03日 21時57分45秒 | 新静岡ターミナル
▽ 静岡鉄道・新静岡駅の地下改札口が3月末で閉鎖された。
 (ペガサートビルとの地下通路も同時に閉鎖された。)
 アクセスは地上に変更され
 ホームから直接出る改札口が設置された。 
 今までのバス通路に
 解体されるビルとの間に塀を設置のうえ
 駅舎までの誘導路がつくられたが
 今後の工事の進展によっては経路がたびたび変更されるのかもしれない。

▽ 通路を順路にしたがって進むと仮の新静岡駅に達する。
 (終電後、地下改札の自動改札機を移設したようである。)
 地下鉄並みの頻発運行を誇る静鉄電車のターミナルではあるが
 このたたずまいは、自動改札であることを除くとローカル線の駅舎のようではある。


 ↑ 静岡県情報の人気ランキング