未来技術の光と影。
SIYOU’s Chronicle




米モラー社、空飛ぶ車の予約販売を開始
http://hotwired.goo.ne.jp/news/technology/story/20051004301.html

恋人へのクリスマスプレゼントをまだ決めていないのであれば、空飛ぶ自動車はどうだろうか?
高級百貨店『ニーマン・マーカス』は、350万ドルの金がポケットでうなっている人のために、『モラー・スカイカーM400(写真)』をオンライン・カタログに載せている。

「空飛ぶ車」...

「飛行機じゃないの?飛行機とはどう違うの?」

たぶん、誰もが真っ先にそう思うだろう。(私だけだろうか...)

「空飛ぶ車」と聞いて、恐らく誰もが思い浮かぶのは、普通の車が空を飛んでいる姿だろう。「フィフスエレメント」などの世界で、恐らく反重力エンジンと思われる未知の動力により、ごく普通の車にほど近い形状を保ちながら、空を飛ぶことを実現している姿だ。

だが、現実の技術力を持って空を飛ぶことを目指すなら、大きな主翼か、回転するローターが必要になるはずだ。その姿はもはや、飛行機、またはヘリコプターであり、「空飛ぶ車」の呼称を与えるには、無理があるだろう。

だが写真を見て驚いた。そのフォルムは、ギリギリ、「空飛ぶ車」と呼んでも許せる範囲内だ。

早速、次の疑問が湧いた。

「これ、どうやって飛ぶの?」

その印象的なフォルムは、大きな5機のジェットエンジン(だと思われる)と、良くみると車で言えばボンネットの部分に、下向きのもう1機のエンジンが付いている。だが、主翼と呼べるような、大きな翼は付いていない。

パッと見た感じ、いかにも飛んで行きそうな気配は充分に漂っているのだが、浮かび上がりそうな気配は微塵もしない。恐らく、強力なエンジンにモノを言わせ、空気を鷲掴みにして突き進んで行くのだろう。離陸するためには、発射台が必要になりそうだ。

詳細が知りたくて、メーカーのHPを見てみた。良く解らないが、何故か、字ばかりだ。
画像が殆どない。記事の中で記者が「スカイカーの試作機に乗せてもらった。(助手席に座っているのが私だ)」と書いていなければ、デッち上げの商品だと思ってしまうところだ。

だが、そんな中で、画像が豊富なページを見つけた。『販売』のページだ。
http://www.moller.com/sales/

既に「米モラー社」では、「スカイカー(原題もSkycar)」の関連グッズを発売している。

Hotwings2005Collectors Edition の1/63スケールモデルが $5.50
M400型鋳造モデル が $9.50
その他、スカイカーに関する技術論文や資料ファイル、ビデオや写真、Tシャツなどだ。

1/63スケールモデルには、『トレーディングカード』も付いているので、お買い得だ。

だが、残念なことにこの「スカイカー」。「空飛ぶ車」と呼ぶに当って、決定的な欠点がある。
ある意味、致命的だとも言えるだろう。実は、画像を見た直後、「これ、どうやって飛ぶの?」の前に、真っ先に浮かんだ疑問がもう一つある。今までそれに触れなかったのには、大きな理由がある。

今日の日記のオチに、うってつけだからだ。

「これ、車が付いてないじゃん。」

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