未来技術の光と影。
SIYOU’s Chronicle




自律走行車が競う『DARPAグランド・チャレンジ』第2回出場車が決定
http://hotwired.goo.ne.jp/news/technology/story/20051006302.html

米国防総省主催のロボットカー・ラリー『グランド・チャレンジ』の第2回大会が、8日(現地時間)にネバダ州の砂漠地帯で開催される。無人の車で約240キロを走破するイベントで、前回(日本語版過去記事)は大きな注目を集めたが、全車がリタイア、最も走った車でも約12キロにとどまっていた。5日に出場23チームが決まり、「今年こそは完走を」と期待が高まっている。

日本では二足歩行のロボットの研究が盛んだが、米国においては、もっぱら実用、それも軍用に向けた開発が主流だ。「日本では、子供のころに鉄腕アトムなどを見て育った技術者の思い入れが深いため。」とも言われているが、事実はもっと割り切った理由であろう。
日本で軍用のロボットを開発しても、納入先がない。その反面、アメリカでは、まだまだ軍需産業が経済に及ぼす影響は大きい。

ここは是非、日頃のロボット開発で養われた技術を持って参戦し、技術大国日本の底力を見せ付けて欲しい。


「一見して、普通のトレーラーですよね。まだ走行している所は、一度も見てませんよ。」
「今回、徹底した秘密主義を取っているらしいよ。主催者を自社のテストコースに呼んで、性能を確認してもらい、特別シードで予選を通過させてもらったらしい。」
「・・・スタート地点に別の車が着きましたね。でもこれも、ごく普通の乗用車ですね。」
「運転して来たのは、現地法人の会長だよ。いやに自慢気にトレーラーの方に歩いて行くけど・・」
「こっ、これはっ!『日曜日よりの使者』ですねっ!あっ、あの独特のステップは、間違い無く『ASIMO』ですよっ!!まさか、彼が運転するんでしょうか!?」
「それ以外には、あり得ないだろう。レギュレーション的にも、OKだと思うよ。」
「凄いですね。自分でちゃんとシートベルト締めましたよ。・・・今、なんか、モノ問いた気な眼差しで、こっち見てませんでした?」

 ・・・

「結局30分ぐらいで、止まっちゃったらしいですよ。」
「あぁ、バッテリー切れだってさ。」
「そんなもん、後部座席にいくらでも積めたでしょうに。」
「あくまでも『一般車両での参戦』をコンセプトにしていて、シガーソケットから、電気を取る予定だったらしいよ。ところが直前で、会長が自分の車に変えちゃったらしいんだ。」
「それで?シガーソケットくらい付いてるでしょ?」
「彼の車は、禁煙仕様だったのさ。」
「気付いた時点で、エンジニアに連絡するくらいのことが、出来なかったんですかね。」
「『人間からロボットへのバトンタッチ』という演出にこだわり過ぎて、彼が乗りこんだ時には、既にスタート時刻が過ぎていたんだよ。その時点で外部からの指示を受けるのは、はっきりとルール違反だからね。」
「でも、諦めずに、良くスタートしましたね。結果は見えていたでしょうに。」
「理屈ではなく、『とにかく出来る限りの所までは頑張る。』ようにプログラミングされていたそうだよ。・・・戻って来たようだね。」
「さすがに、会長も渋い顔してますね。・・・バトン、突き返えされましたね。」
「あぁ。これでしばらくは、六本木ヒルズで、会長のショーが見られることになりそうだな。」
「なんか、芸とかできるんでしょうか?」
「『反省っ!』とか?まぁ、基本的には歩いたり、階段を2・3段上がったりとかだから、なんとかなるだろ。」
「最近は、しゃべるそうですが、片言の日本語ができれば、大丈夫でしょうしね。」
「そうだな。とにかく『出来る限りの所までは頑張』って、欲しいもんだな。」

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