未来技術の光と影。
SIYOU’s Chronicle




霊魂の存在に関する学術的研究
http://hotwired.goo.ne.jp/news/technology/story/20051014302.html

「宇宙人に誘拐された体験」を心理学的に分析
http://hotwired.goo.ne.jp/news/culture/story/20051018201.html

私はいつもは「お堅い学術的な話題」にばかり振れているが、実はオカルトファンだ。

標記の1つめは、科学的に心霊現象を肯定しようとしている人達の話題であり、2つめは、科学的にUFO現象を否定しようとしている人の話題である。

基本的には、なんでもあり得ると考えている私にとって、とても違和感を感じる人々がいる。
「科学的に超常現象を否定」し、そして「声高にそれを訴える」人々である。

超常現象関連の本も好んで読む。公平さを規すために、肯定派から否定派、本当にくだらない内容のものから、かなり高い評価ができるものまで、幅広く読むように心がけている。

そして、読後の感想は「この本のここは信じられるが、ここはちょっと無理だろう。」というものだ。トンデモ本と揶揄されるような本であっても、作者が0から創作しているようなものはまず、ない。作者が得た一辺の真実や噂話を元に、本一冊が書ける程度の数々の傍証を集めて、初めて一冊の本が成り立つ。売上を伸ばすための過大な脚色や時には「これは、書いた本人も信じていないだろう」と思われる逸話が盛り沢山の本であっても、「この部分は本当かもしれない。」と感じられる部分がある。

逆に、作者が注意深く「この部分は私の推測だが」などと書き分けているようなものであっても、「この本に書いてあることは全て正しい。」と思うような本もない。

超常現象に限らず、あらゆる事柄について、肯定にしろ否定にしろ、100%の絶対性を持って、自身の立場の正当性を立証できるはずはないのだ。人間が科学的に解明できたことなど、自然の法則のごく一部に過ぎない。それが証拠に『科学者』と呼ばれる人々が、癌の治療方法から、宇宙の起源、そしてもっと身近な事柄について、日夜、新たな謎の解明に挑んでいる。

「もう、人類が研究することなど、なくなってしまったよ。」と、彼らが新しい就職先を捜さなければならないような事態は、決してやってこないのだ。


「今日は、ヒトダマ博士で有名な駒込教授に来て頂きました。教授、全てのUFO現象は、プラズマによるものだとの説を唱えていますが。」
「ええ、その通りです。」
「それは、科学的に立証された事実であると、考えてよろしいのでしょうか?」
「ええ、そのために、今日、こうして、この番組に出演しているワケです。」
「それでは皆さん、本日は教授の説を立証するために、番組で特別に準備しました、この直径10mのプラズマ発生器による公開実験を行いたいと思います。教授、これだけの装置は、世界初だそうですね。」
「ええ、今まで私が実験に使用していたものは、直径30cm程度。現存する世界最大の装置でも、1mを越すものは、ありませんでしたからね。」
「では、さっそく、スイッチを入れてみましょう。教授、なんだか中心部に、もやもやとしたものが発生して来ましたが、あれがプラズマですか?」
「ええ、その通りです。」
「あれが、UFO現象を否定するための、理論をご説明頂けますか?」
「いえ、見ていれば、解るでしょう。」
「教授、プラズマが、何か、実態があるような感じで、集まって来ましたね。」
「そうですね。UFOと呼ばれている発光体に見えますでしょう?」
「そういわれれば・・・。教授、プラズマがはっきりとした固体のような輪郭を持ち始めましたね。」
「そうですね。ここまではっきりとした物は、私も肉眼で見るのは、始めてです。」
「きょ、教授、この形は・・・」
「間違いありません!!『アダムスキー型』ですねっ!!」
「これで、教授の理論は、科学的な証明を得られたと考えて、問題ないのでしょうか。」
「ええ、これでもう、誰にも文句は言わせません。」
「教授、『アダムスキー型』が、中心部から、離脱しつつありますが。」
「プラズマは、安定状態になると、形状を保ったまま、移動していくことが確認されています。」
「教授、あの飛行パターンは、まさしくUFOと呼ばれているものの、ソレではありませんか。」
「そ、そうですね。肉眼では、始めて見ました。」
「教授、着陸しましたね。」
「ええ、ハッチのような物が開きましたね。」
「教授、なにか、出てきたようですが。」
「あれは、『グレイタイプ』ですね。」
「5人が一列になって、降りてきました!教授、これも、プラズマの一種なんでしょうか。」
「ええ、勿論です。手に何か長い棒のような物を持っていますね。」
「いま全員が、一本の棒を持って、等間隔に並んでいます。何が始まるんでしょう。」
「そうですね、着陸地点に密生している草が邪魔で、良く見えませんね。」
「何か、動きがあるようですが、良く見えません。上空のカメラから見てみましょう。こ、これは」
「ええ、『ミステリーサークル』ですね。やはり、人為的に作られたものだったのですね。」
「プラズマのせいではないのですか?」
「いや、元はプラズマですので、突き詰めれば、全ての現象はプラズマであると言えるでしょう。」
「教授、先ほどから宇宙人の一人が、教授に向かって手招きしていますが?」
「いや、気のせいでしょう。」
「教授、ひょっとして、『アブダクション』現象も、プラズマによるものだと、立証できるのでは?」
「いえ、科学では解明できないことも、沢山ありますからね。」
「なんか、だんだんと、こっちに近付いて来ていませんか?」
「早く、スイッチを切って下さいっ!!」
「あー、実は、これなんですが、スイッチを入れるときに、バーが折れちゃったんですよ。てな、ベタベタなギャグは、お嫌いでしょうか?・・・教授?・・・教授っ!?」


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