眼底検査を終えた色白の眼科医は、メガネの奥の優しい眼差しをコチラに向けて「お薬も何も必要ありません。加齢現象ですから」と言う。「私もその言葉を期待していたんです。安心しました」と返事して2750円を支払い医院を後にした。前日の夕刻、突然右目に面積のある物体(大きめの水すまし様)が水中を泳ぐ様に浮遊し始め、「タチの悪い疾患の前触れだったら放置は危険」 と初受診したのだった。
以前から軽い飛蚊症の気はあった。線状(たまには小さいな五線譜様)の紋様がチラツクこともあったが、休憩すれば消失していたので放置していた。数年前眼科受信したことがある。不具合があっての事だった筈だがその結果は大したことなかったのかスッカリ忘れてしまった。「眼鏡が合ってないから作り直した方がいい」とかなり強く勧められたのは覚えている。視力に全く不都合は感じていなかったし、そのことが本来の受信目的ではなかったので従わなかった。その証拠に未だに同じ眼鏡で通せている。そして白内障用の点眼薬が処方された。
病院という現場を離れて久しい。幸いにも定期的に通わなければならない身ではなく、自治体が実施する検診だけで済んでいる。しかし今後のことを考えると、その後のフォローを含め長いつきあいになるから、医院選びは大切だ。小さな街ゆえ歯科・内科以外は選択の余地は少ないので、せめて身近な医院が良心的であることを望むのみだ。その意味において今回の眼科医院は大ヒットであり大いに嬉しかった。