最近テレビのニュース番組を見る気がしない。あの人が画面に表れると、そのお顔を拝見するなり私の精神がとても不安定になるからだ。しかし新聞の投書欄は注目している。政治に一言なりとも言いたいという人が増えているようだ。あの人に任せていいのかと、心配する投書が「毎日新聞」には連日のように掲載されている。
18日の高校野球は準決勝、決勝前の休養日である。この日は早起きして5時半から庭の梅と柿の剪定に取り組んだ。梅は四、五年前に害虫被害のため、そのうち切り倒すつもりで大枝をほとんど切り落とした。電柱状態の哀れな姿になったが春になるとけなげに花を咲かせる。切り倒さずにここまできたが、自らの力でもとの姿に戻りそうな気配である。垂直に伸びる柿の木の枝を切り落しているとき、5個ほど実が付いた枝まで切ってしまった。(写真は23日の処暑の観察会にて、順にオミナエシ、ヌスビトハギ、コナラ、ルツボ)
4年に一度の女子ワールドカップが今年はカナダで開催された。決勝戦は4年前と同じアメリカと日本の組み合わせとなった。つい先日のことになるが、その試合を当時日本にいた孫たちと一緒に録画を再生しながら観戦した。我家ではどちらが勝ってもよいという状況になっていたが、予想外の5-2の大差でアメリカの勝利に終わった。孫たちに門扉の前のプランターに咲くなでしこをこれがそうだよと教えた。枯れたとおもうとまた咲きだす非常に強い植物だ。
つい先日なでしこジャパンの佐々木則夫監督の「なでしこ力(ぢから) 次へ」を読んだ。2011年のドイツ大会優勝以後の12年に出版されている。優勝までの道のりや選手との交流もいいが、監督の生い立ちなど個人的なことがらも書かれていて興味深い。小学校1年まで山形の尾花沢で暮らす。埼玉、東京と転校をくりかえし、東北訛りを笑われたりするが「かけっこで勝負」して勝つことで徐々にクラスに溶け込む。監督は多忙になった今も、事あるごとに尾花沢を訪れて同級生と旧交をあたためているようだ。私はまだ尾花沢を訪れたことはない。これから訪ねてみたい場所の一つになった。また監督は26歳の時に妻を病気で失いかけ、生死を彷徨った妻からかけがえのないことを学んだという。