玉川上水の辺りでハナミズキと共に

春は花 夏ほととぎす 秋は月 冬雪さえてすずしかりけり (道元)

誕生日にハプニング

2015年08月25日 | アトランタ便り

 一昨年だったか、当地で孫世代の誕生会に参加したことがある。遊技場があってパーティの開ける会場へナビに従って参集した。一遊びした後誕生会となった。親子合わせて20人位いたろうか。招待者が注文し置いたハンバーグ?だったかを食べ、カード、プレゼントの交換をしていた。娘宅では家庭やプールサイドで簡単にやっているらしい。今時と違い私の子育て時代には、誕生会等という洒落た物とは無縁だった。8月を当地で過ごすようになって以来、8月生まれの長男にはアトランタ発のメールを打ち、おなじく8月生まれの娘とは2人だけで外食の誕生会が恒例となった。今年もその筈であった。

 仕事から帰宅した娘を待って夕食に出かける手筈になっていた。そこへ学童から電話。「男の子の投げたフリスビーが唇に当たり出血している。縫う必要がありそうだ」。急いで学校に戻り連れ帰る。口元を血の滲んだちり紙で抑え腫れていた。至急にPCで営業中の外科を探し訪ねた。60代後半か70代前半と思える女医さんだった。日本で息子の真新しい診察室をみなれている私には、物品棚が目立って倉庫のようにすら見えた。即、面麻酔のゼリーがぬられ麻酔下で5,6針縫った。本人は勿論、母親もこわごわながら必死で我が子の手を握りしめ針元を見つめていた。孫は時にうめき声を発したけれど泣くことはなかった。泣きたいのは娘の方だったかもしれない。抗生剤の処方もなく返されたので、日本の息子のクリニックで処方してもらい持ち帰っていた抗生剤を念のため服用させた。20時半に帰宅し、安堵した娘は孫「Good Job」と褒め、私に「母さん有難う。母さんが居る時で良かったよ」と心からの謝意を述べた。

 我家はだいぶ前に私の脳貧血事件で大騒ぎを経験していた。その経験が娘には大きな教訓となったようだ。かつて長男の中学受験を終えた後、入浴中に風呂場で脳貧血を起こし、そのまま浴槽のヘリで顎をを強打したらしい。私が気づいたときは浴室の床には血が流れ口元が裂けていた。何せ入浴中の事故だから流血が派手なのだ。その夜は騒ぐ家人を制し、口元をバンドエイドで修復して翌日縫ったのだった。あの時は歯全体が浮いて、顎全体が腫れてしまい入学式の記念写真はマスクでも隠せなかった。暫く粥食と軟采作りが手間だった。さて口元を縫ったばかりの孫は、その日は神妙にしていたけれど、翌日からやんちゃぶりもスッカリ元にもどった。この土曜日に晴れて抜糸したら、浮き輪ナシでプールを泳ぎ回れる事になる。そして翌日にはバイバイだ。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする