芥川賞作家の目取真俊氏は連日のように辺野古新基地建設反対の抗議行動に参加し、それを「海鳴りの島から」で発信している。不屈の抗議行動を粘り強く続けている沖縄の方々には、ただただ頭の下がる思いだ。最近の目取真氏のブログ記事をいくつか皆さんに見ていただきたい。
●20日「辺野古の海の埋め立てを止めるには、多くの人が安和(あわ)や塩川に集まって、土砂の搬入を止めるしかない。これが現実だ。沖縄の民意や地方自治、民主主義の尊重を訴えても、それを平然と踏みにじる日本政府に対し、何の幻想を抱けようか」つぎの目取真氏の指摘で私の甘い認識をは反省させられた。
「軟弱地盤の問題があるからいずれ工事がとまると思ったら大間違いだ。難工事で工事が長引き、予算が投入されればされるほど笑うやつがいる。米軍にしても辺野古新基地工事が行われている間、公然と普天間基地を使い続けることができるから何も困らない」
●12日「カヌーは1艇に1人が乗り、広範囲に広がって行動している。海上は風もあるので、人との距離が十分に取れる時は声をあげて抗議している。海保のゴムボートに乗せられるなど狭い場所ではなるべく声を出さないようにしている。当然マスクや布で、口鼻を覆っているし、海に出る前は全員検温をして感染予防をおこなっている」抗議行動には細心かつ十分なコロナ対策がとられている。
●19日「この日は野党国会議員でつくる〈沖縄等米軍基地問題議員懇談会〉が辺野古を訪れ、抗議船3隻に分乗して海上から工事の状況などを視察していた。カヌーチームはK8護岸前で待機し、短時間だが議員の皆さんと交流した」