場所前の稽古がそのまま本場所の成績に反映するという過酷な格闘技が大相撲である。一門系統別総当たり制から、現在は部屋別総当たり制になっている。個人別総当たり制が話題になったこともあるという。8日に始まる11月場所の大方の注目はもっぱら新大関の正代だろう。両横綱はともに35歳、優勝は3人の大関の中から出ると予想する。なかでも朝乃山に期待。(鷹の台駅前・銀行の解体工事)
立浪部屋は、つくばみらい市にある出羽の海一門の部屋である。親方は元小結「旭豊」で松平健に似る。幕内の定員は42人だが、明生(25歳)、豊昇龍(21歳)、天空海(29歳)の3人の幕内力士が誕生して立浪親方は、「嬉しい限り。いい弟子を持った」と喜ぶ。新入幕で活躍した翔猿(28歳)に続いて注目されるのが、今場所新入幕の天空海(あくあ)だ。
出身地の茨城・大洗町の空と海をイメージしたしこ名だという。キラキラしこ名の天空海は「三役に最初に誰が上がるか競い合いたい」と部屋の年長者が三人の出世争いをけしかける。豊昇龍は朝青龍の長兄の次男として生まれ、レスリング選手としてスカウトされて日本に留学した。叔父の朝青龍から「強くなるには、親方の言うことをちゃんと聞きなさい」とのアドバイスをもらったという。
活気にあふれ注目される佐渡ケ嶽部屋は、松戸市にある二所ノ関一門の部屋である。親方は元関脇「琴ノ若」で女性に人気の力士だった。ここは琴勝峰(21歳)、琴恵光(28歳)、琴ノ若(22歳)、琴勇輝(29歳)の幕内力士4人だ。十両に転落した元大関の琴奨菊(36歳)は引退はしないという。別の部屋だが、十両11枚目まで番付を下げている元関脇「寺尾」の錣(しころ)山部屋のやんちゃ者の阿炎(26歳)の再起ぶりも気になるところ。