年を経るにつれて体力が衰えて行くのは自然なことだが、若い頃にはそれを意識することは少ない。近頃とみに目の疲れを感じるようになった。そのせいで読書も遠ざかりつつある。まずは体力が衰え、それにともなって気力が衰えてゆく。
昨年の11月に、「3ヶ月限定」という風変わりな店が近くに出現した。日曜定休で、健康に関する有益な情報を提供しつつ商品を販売する。日毎に一品ずつ紹介される商品は格安の100円で手に入れることができる。1回目以降は定価の1割引で購入する。
連日、店長を含む3人のスタッフによる1時間ほどの講演(?)を聞かされる。たしかに扱っている商品は上質なものだ。そのうち、専門家が登場して講演が始まり、高額な健康器具やサプリメントの販売が始まる。これがこの店の最大のねらいである。
アメリカという国は医療費の自己負担が大きい。だから予防という心理がはたらき日本に比べてサプリメントに対する抵抗感は少ないという。このたび「悪い油をからだの外に出して、良い油を取り入れる」というサプリメントをこの不思議なお店から購入した。パック旅行に出かけて暴飲暴食するよりましと考えた。