玉川上水の辺りでハナミズキと共に

春は花 夏ほととぎす 秋は月 冬雪さえてすずしかりけり (道元)

*新聞を切り抜く

2021年10月04日 | 捨て猫の独り言

 新聞回収日が近づくと切り抜き作業をまとめて行う。月曜の「毎日歌壇」、水曜夕刊の田中優子の「江戸から見ると」、月一回木曜の王銘九段の「棋界新時代」、日曜の高橋源一郎の「人生相談」と松尾貴史の「ちょっと違和感」は決めている。

 気になるプロの棋譜を切り抜いてフォチキスで止めておき、後に石を並べたりする。ブログのネタになるようなものを探しているようなときもある。むしろ切り抜きながら読み返している時の方がちゃんと新聞を読んでいるかもしれない。

 毎年11月に新聞は朝日か毎日かどちらかに代わる。不便だがかなり前からそのようにしている。1年も経つと朝日では何を切り抜いていたか全く思い出せない。私が注目する郷里の2人の歌人がいる。7月から9月にかけて毎日歌壇の入選作をつぎに記してみる。朝日歌壇でも二人の才能ある作者に会えると思う。

 垂水市・岩元秀人⇒ 「君という分銅一つそっと置き記憶の重さを計らんとせり」「真っ青な空に待たるるここちして七月の窓全開にせり」「ゆく夏の浜に千鳥が二ついて「さびしい人がいますね」と言う」

 霧島市・久野茂樹⇒ 「早世の友のかあちゃん卒寿超え空っぽの目でぼくを見つめる」「山峡をめぐるおんぼろ路線バスバックミラーに媼をうつす」「駐車場の空を白鳥一羽ゆくプリマのごとく両脚そろへて」「さみだれに全身濡らす誘導員赤き灯を振る工事車両に」「きらいなものプリン・牛乳・ミルクセーキ妻は<なめらか欠乏症>です」「ウイルスに魂売りしか若者は缶ビール手に戸外に屯す」

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