風のささやき 俳句のblog

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子の熱や嘘つく間なし四月馬鹿 【季語:四月馬鹿】

2020年04月04日 | 俳句:春 人事
風邪を二人の子供にうつしてしまいました

時間差でうつったのがせめてもの救い
一人一人を見てあげられる時間があったのですが

小さな体で熱にうなされている姿は痛々しく
自分が風邪をひいてしまった無用心を
随分と反省していました

幸い大事にはいたらなかったので良かったのですが
熱が出ている間は
冗談を言う気持ちの余裕もありませんでした

桜 【詩】

2020年04月02日 | 
「桜」

何も変わらぬように見えて
確かに春の足音を聞いていた
その楽しい集中力

そうしてあなたも聞いているんだ
思うことなく心の深い処で
きっと麗しく晴れたある日には
桜よりも美しい花を咲かせようと

あなたには確かに
美しさの種が撒かれている
あなたの笑顔の隙間から
それが零れ落ちて
隠すことができないでいるよ

つくし手にギュっと放さぬ子の笑顔春の便りを母に届ける 【短歌】

2020年04月01日 | 短歌
子供が外に行きたいと騒ぐので
一人を抱いて
外に散歩に出かけました

まだ雪残る畦にはふきのとうが顔を出し
遅い春がここにも来ていることを伝えています

道を歩いていると
今度はつくしが群れて
顔を出していました

都会ではあまりお目にかからなくなったので
面白いなと思い
それを一本手折って
子供に握らせてみました

すると直ぐにそれを口に持って行こうとするので
手から放そうとしたのですが
固く手を握って放そうとしません

仕方がないので
口に入れないように注意しながら
家までの道を戻りました

家に着き
そのつくしを母親にあげてと言うと
今度はすんなりと手渡していました

子供心に珍しいものなので
母親に見せてあげようとでも
思ったのでしょうか
面白いものです