マギーは好きな一人ですが、本作はアバウトな予備知識では自分の守備範囲から少々ズレていると思っていた。
ミュージカル映画の挿入歌を題材に木管楽器5本のアンサンブルをバックにマギーがフューチュアーされ、しかも収録曲数が12となると、制作コンセプトは凡そ見当が付きます。でも、いざ眼の前にするとそう簡単に外せない。
迷った末、売れていれば縁が無かったと諦められるしと、もう一度出掛けた。同じ場所にじっと自分を待っていた。
カヴァは二つの角がほんの僅か凹み、バックにちょっとした擦れとシミが一ヶ所ありますが、コーティングは見事なほど綺麗でかすり傷が微かなNM⁻、盤質は目視で傷なしのNM⁺とコンディションは極上、 もうスルーする手はないですね。
自分のマギーのストライク・ゾーンはモダン派と組んだコンボ・スタイル、中でも”DUSTY BLUE”、"SHARP EDGE”辺りなので、想定していた通りの演奏に「やっぱりなぁ~」と。でも、不思議に落胆はしなかった。限られた短いソロ・スペースの中にマギーの翳りのある一匹狼風ダンディズムは充分ではないけれど聴き取れるし、F・ハンターの緩めでほんわかしたアレンジ・ワークは思いの外、自分と周波数が合い、決めて正解と思った。
この作品は一般向けというより玄人好み、コレクターズ・アイテムの色が濃いですね。
暖炉に火を入れヴィンテージ・スピーカーを真空管でドライヴ、そんな時このマギーは堪らないかも・・・・・・・、 ”Life Is Just A Bowl Of Cherries”
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