我が「隠れ家」が出来上がり、メンテを兼ね預けてあったCRESCENDOが十ヶ月ぶりに帰って来た。
以前は、レコードはCRESCENDOで、CDはJBL4344mkⅡで二部屋を占領していましたが、そろそろ生活のダウンサイジングを図る年齢に差し掛かり、泣く泣くJBL4344mkⅡを手放し、一部屋に。
家人からは、もっと広くしたら、と有難いお言葉を貰っていましたが、自制しました(涙)
広さは縦長の約八畳です。アット・ランダムに結線とセッティングを。
正面の無粋な内窓が邪魔ですが、いずれタペストリー等で隠す予定です。右側の出窓部分にも内窓を付けました。音が反射するのでは、と悩みましたが音漏れ対策を優先。
内窓の効果は抜群で、かなりの大音量でもほとんど外へ漏れませんね。これで安心してボリュームを上げれます。
アナログ・プレイヤーは、
マイクロのベルト・ドライブにアームがFR‐64S(右)とデンオンのD・D(左、モノラル用)
出窓部分が殺風景でしたので、安物の空瓶で穴埋めを。
4344mkⅡで使用していたプリとパワーも一緒に纏めましたのでマッキンのプリが2台とパワーが1台、そしてカウンター・ポイント(Mー2)のパワー。
フォノ・イコライザーはオーディオ・クラフト、CDプレイヤーはティアックのラインアップ。
なお、ツイターは今の所、繋いでいません。
レコードはダンボール箱に入ったまんま、探すのが面倒なので、音出しはCDで。
まず4344mkⅡを鳴らしていたマッキンのプリとパワーでクレッセンドを鳴らしてみる事に。
選んだブツは録音の良さで定評の‘HAMP'S PIANO / HAMPTON HAWES’(MPS)から、屈指の名演と言われる‘Autumn Leaves’を。
独特の残響音を伴ったホーズのpが部屋いっぱいに流れた。「オォッ、Gooだよ!」と一瞬感じたけれど、かなりハイ上がりで硬く、bも弱々しいというよりスカスカに近いぞ。
ありゃりゃ、メンテでCRESCENDOの部材を一部取り替えているのと、鳴らし込み不足、またアンプもずっと通電しないままだったので、すぐ良い音を期待はしていなかったけれどちょっと想定外の音。
続いて‘KELLY AT MIDNIGHT / WYNTON KELLY’(VEE JAY)から大好きな2曲目‘Weird Lullaby’を。
もともとこのCDのケリーの音はクリーン&クリアなんですが、コーヒーを運んで来たカミさんまでも「わぁ~、キレイな音ね!」と。
確かにキレイだが、キレイ過ぎる、ピュア過ぎる。ALTECの音ではないなぁ、良い意味での不純物が少々混ざってた方が陰影が有っていい。それにチェンバースのbに張りがない。
そこで、アッテネーターを絞り、先日、入手したレコード‘HUB-TONES / FREDDIE HUBBARD’のオリちゃんを掛けたところ、同じ傾向でした。tpとasはぐんぐん前に出てくるが、リズムセクションが控えめに聴こえる。
どうやら、ひょっとしてと危惧していた通り、高能率のCRESCENDO(605B)とハイ・パワーのMC7300(300W)の組合せでは、制動が利き過ぎて低域が落ち込んでしまう結果になってしまったようです。
音がこなれるまで慣らし運転が必要かなぁ、と考えていたところ、McItosh MC7300のロゴを照らすイルミネーション・ランプが切れている事に気が付いた。
やれやれ、すんなりと行かないもんだ。