jazz and freedom and avenger

勝手気ままな戯事日記 暇つぶしに・・・・

電源BOXのブラッシュ・アップ

2020-09-27 | お遊びオーディオ

 

久し振りに電源周りの手直しを。

これまでパワー・アンプは定評のあるコンセント・R1(オヤイデ)をレンガ大のWoodの筐体に嵌め込んだ自作電源BOXから引き、それなりに納得していましたが、果たしてR1の本領を充分に発揮できる環境なのかどうか、少々疑問でした。

そこで今回、筐体がメタル(ステンレス)タイプの電源BOX(自作用)に差し替えることに。IECインレットは手持ちのフルテックが使用できず、同じオヤイデのファストン端子(プラチナ+パラジュウム・メッキ)とのセットものを使用することにしました。

シンプルな作業なので取り外しから一時間ほどで完成。

 

 

二個口用なので思いの外可愛いです。出てきた音は、確実にワン・ランク上がり、芯が確りしたうえ、「艶」が備わりました。コスト(諭吉1枚)は充分に回収できています。

 

 

もう一つは手直しではなく、巷(ネット)で噂?になっているノーマル・コンセントの音聴き。

左がかって壁コン・ブームを巻き起こしたWN1318K(JIS規格 ホスピタル・グレード)、右がそのWTF13123WK(WN1512Kと同等)。

近くのホーム・センターに有りました。枠の色と形状が異なりますね。圧力はやはり、WN1318Kのほうが強いです。

 

 

今はもうWN1318Kは使用していませんが、改めて聴くと低域の分厚い押し出しは、まだまだ魅力がありますね。

一方、WTF13123WKはどうでしょう。プリ・アンプに繋いた所、中高域が伸び伸びした屈託のない音が出ました。いやはや、500円でこれですか~。

 

 

いきなりこんな音が出てくると、ホスピタル、オーディオ・グレード、何とかメッキ、何とか加工等々って一体何なんだろう、と思ってしまう。ホント、血流が良くなった感じがします。

でも、R1は勿論、一葉クラスのコンセントと比べると敵わなく、超ハイCP狙いにはいいでしょう。

 

 

 

 

 

 


哀悼を ・・・・・・・ GARY PEACOCK

2020-09-21 | ジャズ ・b

 

もうかなり前、G・ピーコックとC・ロイドのデュオ・コンサートを聴いた。

異様なステージだった。数十人も入れば今風に言うと「3密」状態の小さなホールで、避難誘導を示す灯りの他、最低限のライトのみ、少し離れた人の顔の識別は難しく、二人のシルエットが辛うじて分かるほど暗い中、知らぬ間に始まり、いつの間にか終わった。一言もなく「瞑想」の世界だった。

今月の初め(4日)、天に召されたそうだ。享年85。

自分にとってピーコックと言えば、当時、ずっと見限っていた(笑)キースを呼び戻してくれたこの”TALES OF ANOTHER”。リーダーでもないのに呻ったり、奇声を発する「傍若無人」なキースをすっぽり包み込むピーコックの奥の深い音楽観が聴きもの。問答無用のピアノ・トリオの傑作ですね。

 

A・アイラーのアルバムに参加した作品を拾い出した。

 

 

演奏が始まると、録音エンジニアが部屋から逃げ出した(いゃ~解りますよね、笑)、と言うエピソードを残した”SPIRITUAL UNITY”、アヴァンギャルド・ジャズの代表的傑作。

 

BLUE NOTE参加作品を。

T・ウイリアムスの”LIFE TIME”と”SPRING”。

両作とも、ジャズ・ドラマーとしての神童ぶりを披露するというより、トニーの現代音楽に近い音楽観、世界観を打ち出し、アカデミックな雰囲気のなか、ピーコックもちゃんと役割を果たしている。好きなアルバム。

 

前回の最後に述べた「夢」は、本当になってしまった。まさか、前日に亡くなっていたとは ・・・・・・・ 間接的だが「虫の知らせ」とでも言うのだろうか。

Rest In Peace、PEACOCK


CHARLES LLOYD ・・・・・ LIVE AT FILLMORE AUDITORIUN IN SAN FRANCISCO

2020-09-05 | ジャズ・ts

 

「山高ければ谷深し」、相場格言の一つをモダン・ジャズ史に落し込むと、1960年代後半、爆発的人気を得たものの、僅か3年あまりで活動停止、解散したロイド・グループが真っ先に浮かんできます。

ミリオン・セラーを記録した”FOREST FLOWER”(1966年9月)の陰に隠れ、それほど聴かれていない?ような気がする2枚(LOVE-IN、JOURNEY WITHIN)を。

1967年1月27日、シスコの『フィルモア・オーディトリアム』でのライブ録音。

煩さ型の評論家に「機を見るに敏なインチキ商売人」と意地悪されたけれど、ロイドのフリー・ジャズ・イディオムをベースに、ロック・ビートやその他の音楽のリズムを巧みに取り入れ、融合させた革新的な「ハイ・ブリッド」スタイルを理解できなかったし、しようともしなかったのだろう。その点、一般リスナーの方が柔軟で感度も鋭いですよ(笑)。

ただ、あまりの人気によりメンバー間のコミュニケーション不足から分裂、早期解散した事が、的外れなアナクロ批判を正当化させ、その後も、「通」ぶる連中から「フォレスト・フラワーだけのB級テナー」とか「ジャズ正史では出て来ないB級テナー」、そして「キースのpに集中して聴くのが正しい聴き方」とまで袋叩きされたことは誠に口惜しいですね。

本2作はロックの殿堂と言われる場所柄、ややポップ色が強まるものの、「ハイ・ブリッド」感も確りと打ち出され、何か縛りが解けたような解放感に充ち、ビートルズの美メロディ”Here There And Everywhere"をサラッと演ずる(LOVE-IN収録)辺り、ロイドの斬新なステージ・センスが光ります。コルトレーンは禁欲的だが、ロイドは享楽的、そこが良いんです。

 

久し振りに、4年前にもUPしている2枚を聴きました。

ロイド・グループの魅力が最高に発揮された” IN THE SOVIET UNION"(1967年5月14日)。

スピリチュアルあり、アヴァンギャルドあり、リリシズムあり、アナーキーのようで、しっかりロイドにコントロールされている。ロイドは勿論、キースも切れまくり、異才全開、もうスタンダーズなんか余興と思わせる生涯のベスト・パフォーマンス!

こんな演奏されたら、誰だってアンコールが終わったからと言って直ぐ席を立ちませんよね。オーディエンスの興奮状態は半端じゃない。

 

 

再起した後、ECM、第一作目”FISH OUT OF WATER”(1989年)。

眼を閉じれば、瞑想の清流が浮かぶ素晴らしい作品。ロイドを蔑んだ人達の耳にどう響いたのだろう。

 

 

今では、数少ないLIVING LEGENDの一人、まだまだ第一線で頑張って欲しい。

いつか、CHARLES LLOYD With KEITH JARRETT・STANDARDSを ・・・・・って夢かな。

 

 


昔話をちょっと ・・・・・

2020-09-02 | ジャズ・etc

気が付けば、もう9月。

娘も東京からの帰省を自粛し、今年の8月は何もなく、ただただ暑いひと月でした。

古いJAZZ誌をパラパラと。若かりし頃のキース、自信めいた眼差しが印象的です。

レコード・レヴューが載っており、これが結構、辛くて面白い。某有名大学教授?のK氏なんか、K・マッキンタイヤーの「オープン・ホライゾン」を落第として中途半端な42点を付けている。また、違う人がファーマーの「トーク・ツゥ・ミー」に40点、ウォルトンの「ザ・ペンタゴン」に50点を付けている。他にもメッタ切り(笑)されたものや、点数を付けられず評文参照とされたレコードもあり、ジャズがまだまだ熱く語られた時代ですね。

 

 

更にページを捲っていくとジャズ喫茶の宣伝広告が。

このページで行ったことの記憶があるのは「いーぐる」で、一番左下、京都「Kubota House」は8/28にオープンしたばかり、自分が京都を離れて数年経っています。

 

 

こちらのページでは「メグ」ですね。左上の河原町三条の「ZABO」は、暗い穴倉のような店でアヴァンギャルド中心、山科のアパートに帰る際、近くの中華「京民」?に寄るのがセットでした。

 

 

何故か三条大橋からの眺めと川風が好きでした。

あれから ・・・・・・・ もう月日はいいや。