jazz and freedom and avenger

JAZZを聴きながら勝手気ままな戯事日記 暇つぶしに・・・・

失敗は成功の基 ・・・・・SHURE Me97HE + VN5MR、そして、ラスト・レジェンド CHARLES LLOYD

2025-03-03 | お遊びオーディオ

最近、めっきり出番が少なくなったMe97HEを取り出し、スタイラス・チップ等々の汚れを掃除していたら、手元が狂ってカンチレバーを折ってしまった。あまり存在感が無く人畜無害的存在なのにダメにすると急に「しまった!」と、物事はそうしたものですね。でも、97HEとTYPEⅤのスタイラスは互換性が有ると言う淡い記憶が頭を過った。実はTYPEⅤの交換用スタイラスVN5MRが一本、遊んでいた。予備に購入しストックしていたら、長年によりサビたのか?スタビライザーが スムーズに上下しなくなっていた。スタビライザーをOffしても使用できるけれど、トレースの不安定さが気になり、箱に戻したままだった。

このまま死蔵状態ではもったいない。試してみよう。でも、スタビライザー不調の件をクリアしたいけど・・・・・。そこで、ダメもとでスタビライザーの支点に、接点復活チタンオイルを慎重に丁重に(笑)塗ると、オォ~、動きがスムーズになった。97HEのカンチレバー口に用心して差し込むとすんなり嵌るじゃないか。半信半疑の情報は確かだった。

逸る気持ちを抑え切れず、直ぐセットし(針圧1g+0.5g)、リフターを降ろした。おぉ~、97HEではなく、まるでTYPEⅤMRの音ではありませんか!!! 決して作り話ではありませんよ(笑)。Me97HEのカンチレバーを折ったミスが死んでいたVN5MRを蘇らしたんです。スタイラス・チップ(針先)の違いでこれほど差があるとは、改めて認識しました。

 

V15/TYPEⅤMRをもう一本、新たに得たようなルンルン気分で、取り出した一枚。以前にもUpしている😊

本アルバム”FISH OUT OF WATER”(ECM 第一作目)は、まるでロイドの世界観をJAZZというフォーマットで朗読しているようだ。全てロイドのオリジナルで固められ、一曲一曲のクオリティもさることながらアルバムを通して「起・承・転・結」が見事に整っている。特にA-3の‘The Dirge’からグッと惹きこまれ、ラストまで一気に。‘The Dirge’はコルトレーンが生き返ったかのようなスピリチュアルなバラードだが、ベタにならない所がロイドの魅力、完全にロイドの世界。それにECM色にも染まっていない。

人気絶頂からグループの崩壊、活動停止、ビッグ・サーでの隠遁生活、そしてカムバック、ECMから完全復活する生き様は、一滴のしずくが渓谷を経て川幅を広げ、時には急流となり、やがて穏やかに海にそそぐ清流の如し。

ロイドを「機を見るに敏ないかさま商売人」、「フォレスト・フラワーだけのB級テナー」と罵り、蔑み、自分の耳を正当化した人達には到底、届かぬ境地。

 

 

巷の噂では「意外と知られていない隠れ名盤」とか、それでいいんです。「知る人ぞ知る名盤」ほど確かなものはない。

ラスト・レジェンドの一人。


WIREWORLD EQUINOX 8 & SPIKE ROBINSONのテナー・バラード

2024-12-11 | お遊びオーディオ

 

チョット悩んだけれど、小銭が入ったのでNetでプチッと。現在、ワイヤー・ワールドは電源ケーブルのエレクトラ・リファレンスを使用中で、JBL4344mk2も聴いていた時には、ラインケーブルも使っていた。ハイエンド・ケーブルらしくシステム全体がまるで猫背だった背がピンと真っすぐ伸びるような、それこそワイヤー・ワールド色に染まります(盛り過ぎ?)。反面、アンプ、SPが持つキャラクターを損なうリスクも有り、悩ましい所です(笑)。ま、ポジティブな言い方をすれば、矯正です。色々なポジションでテストしましたが、やはり、一筋縄ではいきません。やっと落ち着いた場所はサブ・ラインのマッキンC34Vとカウンター・ポイントM2の接続ポイントです。音の透明感、ダイナミック・レンジが確実に上がり奥行き感が広がりますね。ただ、老体のALTECやアンプ類は対応に戸惑い、しんどそうです(笑)。普及モデルなので上位モデルと較べると、ハッキリ言って外観仕様は貧弱ですが、SP、アンプもハイエンド・クラスでないと真価を発揮できないかもしれない。

 

 

音の鮮度がUpし、高域に伸びる半面、低域が薄くなる傾向なのでC34Vのイコライザーで30、150Hzを少し持ち上げましたが、ALTECの反応は鈍いです。このイクイノックス 8は未使用に近い状態だったのでバーンイン(慣らし)時間が不足かもしれない。暫く待ちましょう。

 

以前にもUpしているS・ロビンソンの”SPRING CAN REALLY HANG YOU UP THE MOST”を聴いてみよう。ロビンソン畢生のバラード集です。

 

 

 

中でもJ・マンデルの名曲”Shadow Of Your Smile”は絶品です。個人的にA・ペッパーと二分する同曲のベスト・ヴァージョン。また、My Favorite Songの一つ、”Talk Of The Town”(街の噂)が入っているのも嬉しい。テナー・バラードが好きなら絶対、聴き逃せない一枚です。


不遇の ・・・・・SHURE V15/TYPEⅣ & THE KERRY DANCERS / JOHNNY GRIFFIN

2024-11-12 | お遊びオーディオ

 

TYPEⅢとⅤを持てば必要十分とずっと思っていたが、心の何処かで「不遇」と呼ばれるⅣが気になっていた。「不遇」とは価値、才能、実力等々が相当にあるのに、何故か世間で認められない状態(地位、評価、境遇)を示すとなれば、ⅢとⅤの谷間にひっそり咲く花かどうか、自分で確かめるのも一手かな。

先日、ガラス越しで目の前に(シェル付きで)。1週間経ち、ルーペを持参して出掛けると、まだ残っていた(笑)。要所をチェックすると驚いたことにボディにかすり傷一つなく、ブラシ、スタイラス・チップも未使用に近いNM 状態でした。使用期間が短かく保管状態が良かったのだろう。他に気が付いた所はシェルとの取り付け方が自分とは違うやり方で綺麗だった。自分はボルトをカートリッジ側から差し込みシェル側でナットで締める方法ですが、その逆でちょっと面倒ですが、ボルトの余りが見えなくて見栄えが良く、仕上がり感も完璧です。

 

シャンパン・ゴールドのシェルは何メーカーか分かりませんが、恐らくMg素材で造り自体もしっかりしている。こちらも傷一つありません。リード・ワイヤーはFRのOFCリッツ線ですね。余計な色付けが無く安心感あるタイプです。現時点で手を入れる所はどこもありません。

さぁ、音出しを。音が馴染んでくるまでちょっと時間が掛りましたが、納得がいく音が出てきました。高域に独特の光沢感を持つⅢ、緻密な質感を持つⅤのような一言で言い表せるキャラは直ぐ思い浮かばず、そこが「不遇」に結びついているのだろう。ただ、V15シリーズのレベルをキープしているので、何かしら手を加えれば好結果が期待できます。シェル付きで推定市場価格をかなり下回っており、随分、お買い得でした。

 

音出しに選んだ一枚は敢えて大の苦手のグリフィンを。あの、忙しく、猪突猛進していくプレイを聴くと3分ともたない。

けれど、ここでのグリフィンはまるで別人だ。その訳は、曲目をフォークソング、ブルースとバラードに絞り、各曲の演奏時間をほとんど5分以内にしている点とpにB・ハリスを配し、無用なブローイングを避けたところでしよう。中でも”Black Is The Color”、”251/2 Daze”、”Oh Now I See”での深みのあるソロは今までのグリフィンのイメージとまったく違います。18番と言える”Hush-A-Bye”のうす味のグリフィン節も心地よい。ラスト・ナンバー”Ballad For Monsieur”はリトル・ジャイアントと異名を取る男の隠れたデリケートな一面を浮き彫りにしている。

ただ、コアなグリフィン・ファンは本作を認めず「ウケ狙い」とネガティヴな評価をしている。色々な聴き方がある一枚です。

 

グリフィンの出色のソロ以上に驚くのが、tsの「音」のリアリティ。バラード曲”Oh Now I See’では、最低音まで、締まった「音」が実に生々しい。エンジニア、RAY FOWLERの手腕、恐るべし。


PICKERING XV-15/625Eのリード線交換 & AND THE PHILADELPHIANS / BENNY GOLSON

2024-07-28 | お遊びオーディオ

 

病院の帰り、HARD=OFFで拾ってきた。材質について何も触れられていないので、まず、普通のCu(銅)に違いないでしょう。手持ちの625Eには、現在、オルトフォンの6Nものを取り付けていて、やや大人しい感じがしますが不満なく聴いている。グレード的にはダウンになりますが、相性が優先する確率が高い部分なので、同じブランドの組み合わせで、どう変化するか、期待しましょう。線は細くて柔らかいので取り付けは、楽ですね。

 

 

まだ、十分に熟れていない段階ですが、トータル的なクオリティはオルトフォンの6Nに比べ少し落ちている。ただ、開放的なアメリカン・サウンドは変わりなく、ちょっとラフですが、こちらが「何も足さない、何も引かない」正当なピッカリングの音かもしれない。なお、ブラシは外しています。

急にアメリカが身近に感じられ、この一枚を。

二十数年前、NYのペン・ステーションの構内を、ここからどんな街に列車が発するのか、行先表示を見ながらぶらぶらしていた。何処と当てがあったワケでもなく、偶々、”PHILADELPHIA”の文字が眼に入った。発券窓口の黒人女性に所要時間を尋ねると「一時間半ほど」と。充分、返って来れる時間だった。アメリカ版新幹線・アムトラックでほぼ東京~名古屋間ですね。アメリカでは発車時間、間際にならないとホームに降りれないとか、車社会なので日本のように鉄道の駅前に必ずしも市街地が広がっているとは限らない、等々、戸惑いながら、全く無計画、無防備なトリップだった。

もし、「B面名盤」の人気アンケートを取ったら、まず上位にランク・インしてくる作品。まるで眼下に広がる雲海を、そして日の出とともに滝雲として動き出す光景を連想させるB-1、”Thursday's Theme”が素晴らしい。右チャンネルから流れ出すゴルソンのテナーの音も実に生々しい。

 

このカヴァは2ndですが、一般的にこちらの方がよく知られている。曲も編曲もゴルソンをはじめ全てジャズメンの手によるものでハード・バップと言うスタイルが高い次元で最も安定していた1958年の録音。派手さはないけれど、十分に聴ける一枚です。ゴルソンの編曲(4曲)センスと2管とは思えぬ色彩感は、ここでも光っている。


音(音楽)は観るもの ・・・・・ SHURE M75EM TYPE2 & PAUL DESMOND

2024-05-29 | お遊びオーディオ

 

ダメもとで買い取ったM75EM2(SHUREカタログではM75E2)、想定外の好反応を得たので、早速、更なるUP策を。遊んでいるものの中から相性がいい組み合わせを選び、シェルはアントレー、リード線はオルトフォンに落着きました。

高純度アルミ削り出しのES-12+PC-Triple CのLW-3Cです。

 

スタイラスは純正の楕円針ではなく、JICO針に交換されており、モデルNo.は不明です。ですが、予測を遥かに上回るイイ音なんです。最初の組み合わせの段階で、上も下もスッキリ伸びた明快な音でしたが、高域に伸びるに従いやや薄くなっていました。新しい組み合わせではそこがしっかり改善され明晰な音になった。これでM75シリーズは4タイプになりましたが、下から二番目のグレードなのに全て「当たり」です。SHUREがMMカートリッジの雄と言われる所以です。また、通の間ではSHUREは下のグレードに行くほど音が良いとか、「釣りはフナに始まりフナに終わる」の格言のように「M44Gに始まって、終わる」と言われるほどです。

唯一無比のアルト、デスモンドの遺作(PAUL DESMOND / Artist House AH2)から、オードリー・ヘップバーンへのオマージュ曲、”Audrey”(ブルーベック共作)を聴いてみましょう。

 

4年ほど前、TV番組・ジャズ喫茶ベイシー50周年記念「レコードと万年筆」が放映され、その中で菅原氏は「絵は聴くもの、音(音楽)は観るもの」と言われた。氏のオリジナルかどうかは、どうでもよく、氏の口から出たその言葉は実に説得力があり、そうした見地が有ることを恥ずかしながら初めて知りました

いつになくハスキーながら澄んだトーンで思いの丈を語る”Audrey”、これは間違いなくラブレター。アルコール好きで文学的素養もあると評判のデスモンドらしく淡麗にして切々と綴る恋文に、次第に「音(音楽)は観るもの」の見地を朧気に覚える。

また、ビッカートのgがカートリッジによってはビビる箇所があり、M75EM2もビビりますがその弾力ある音色は魅力があります。V・ゲルダー録音のCTIレーベルの音と別人の如く異なり、ビビる位、リアリティがあります。ひょっとしてビッカートもヘップバーンのファン、それも隠れだったかもしれない(笑)。

「絵は聴くもの、音(音楽)は観るもの」、そう言う見地があったんや。


勝ちパターンの絶対的切り札 ・・・・・ SHURE M75EM TYPE 2 & CHET BAKER

2024-05-22 | お遊びオーディオ

 

病院の診察が早く終わった時は帰りにHARD OFFに寄ることにしている。1年ほど前、ガラスケースの奥の方に本体のみのM75EM2が新しく入った。他はシェル付きなのでそれなりに様になるけれど、カーリッジ単体なのでちょっと寂しい。半年後位に最前列に移動したけれど、なかなか買い手が現れない日々が続いていた。M75シリーズの中でもEMは当時、ヤマハのプレイヤーに載せられていた?モデルで一般的にはあまり知られていなかったのかもしれない。それと、スタイラスがオリジナルではなく、JICO針なのがマイナスだったようです。でも、不憫に思い拾ってきました(英世4枚+α)。いつも通り、まず、何でもないシェルとリード線でセットし、それから相性を絞り込んでいく予定です。

 

 

いゃ~、もう、このままでアタリの予感がしました。

 

 

 

深夜のジャズ・バー、客は二人っきりに。マスターと男の眼が合った。マスターが一枚のレコードを、そして一曲目ではなく真ん中あたりに針を降ろした。女はそれを見逃さなかった。

ピアノのイントロに導かれ、ハーマン・ミュートが耳を擽るように流れ出す、だが、品は失っていない。女はカクテルから男のブラントンに腕を伸ばす・・・・・・・、「今夜は帰らないわ」のサインだったのか、ミステリアスでミラクルな11:20。確証を得ないまま店を出ると夜風が心地良い。

「貴方って悪い人ね(笑)」、「いゃ~、悪いのはルグランとベイカーさ」、「もっと悪い人があ・な・た」、「いやいや、マスターだよ」。男の勝ちが見えてきた。タクシーのライトに絡み合う指が浮かび上がる。

若き日の思い出を蘇らすベイカーのハーマン・ミュートが兎に角、音色もすべて素晴らしい。勝ちパターンの絶対的切り札、これぞ”ONCE UPON A SUMMERTIME”のベスト・ヴァージョン。


これ、いいね ・・・・・Reference 6NX

2024-04-25 | お遊びオーディオ

 

本意は上位モデルのReference 7NX(オルトフォンのライン・ケーブル)ですが、最近、人気なのか?NETで出物が少なく、Upされてもすぐ売約が入ってしまう。6NXはこれまでずっとスルーしていましたが、もうのんびりしていられないですね(笑)。美品が出てきました。即、リーチです。

今、7NXはメインのラインで2本、使用し、満足しており、この6NXはMONO中心のサブ・ライン、マッキンの34VとカウンターポイントM2の間に使う予定です。現在はベルデンの8412を使っている。恐る恐る(笑)電源を入れと・・・・・、下位モデルの杞憂は吹っ飛びましたね。古参のカウンターポイントM2は最良の状態になるまで小一時間ほど掛りますが、いきなり全開モードに入っている。音の密度が格段に上がり、上も下も妙な強調もなく自然に伸び、透明感ある7NXに較べエネルギッシュなのでJAZZに向いています。ベルデンの8412はCPが高く、優れたライン・ケーブルですが、さすがに分が悪いです。

”A GARLAND OF RED”を

A面TOP”A Foggy Day”、B面TOP”September In The Rain”の出来が良く、ゲルダー録音で、鼻詰まり気味ながらキビキビしたガーランドのpに光沢感があり、テイラーのブラシが心地良く響き、チェンバースのbも輪郭がぼやけることなく決まっている。彼のアルコをネガティブに言う方々がいますが、本作なんか、ラフでも凄くジャジーではありませんか。

 

㊙愛聴盤の一枚を、”TENORS HEAD-ON / BILL PERKINS and RICHIE KAMUCA"(LIBERTY LRP 3051)

若く張りのあるカムカと悠長なパーキンスのブレンドが心地良く、違いはハッキリしているにも拘らず、途中、何故かブロンド嬢状態になります。

全体にカムカのテナーの方が出来は良いですが、B-2”OH!Look At Me Now”では、春風駘蕩と言われるパーキンスのテナーの真骨頂が聴けます。


入・退院を繰り返した ・・・・・McIntosh C41

2024-02-23 | お遊びオーディオ

 

昨年11月中旬に修理に出したプリ・アンプ C41。修理内容はイルミネーション・ランプが切れたので全交換と、インプット・セレクターの不調の修理ですが、三度、入・退院を繰り返しやっと戻ってきました。話せば長くなるのでグッと堪えますが、修理代金と期間をしっかり取られました。初めの診断と最終チェックが杜撰ですね。「あの会社(人)はプロだから・・・・・」なんて話はもう過去のものです。日経平均株価がバブル経済の当時につけた史上最高値を34年ぶりに更新した、と浮れているけど、足元ではこんな・・・・・・・・・・(笑)

自分のシステムは2WAYなのでC41を三ヶ月間、修理に取られてもC34Vが使えるので何ら不便を感じないが、そうでもない場合、こんなに長い期間を取られたら、堪ったものではない。いずれC34VとMC7300のランプ交換(部分的に薄くなりつつある)が控えているので頭が痛いです。違う窓口、修理工房を探そう。

 

 

結局、愚痴になっちゃいましたね。早速、聴いてみましょう。TREBLEが少しブーストされた位置にセットされている事に気が付かず、全体に硬い感じがしました。C41は評判の良いC40から5バンド・イコライザー機能を省略したモデルで、C34Vを始め、それ以前のナンバーのコクのあるマッキン・サウンドよりレンジが広がり、音がスッキリ傾向にあり、満足している。セレクターと劣化した部品を一部、交換した影響も時間と伴に解れるでしょう。退院後の第一印象はOKです。

モブレーの代表作の一枚を、

 

会心の出来を確信したモブレーを捉えたアングルが素晴らしい。それにケリーのpも絶好調ですね。

 


SHURE44G 対応DJ針で聴く”monday night at birdland”

2023-12-30 | お遊びオーディオ

 

久し振りに大須のアメ横にあるオーディオ・ショップに出掛けた。別に狙いがあった訳ではないけれど、ブラブラするのもいい。帰りにコンパルのコーヒーも楽しめるし、以前、UpしたSHURE44Gの対応交換針(中電)をストック用としてもう一本でもいい。

すると、別のナガオカの対応交換針も置いてあった。ただ、DJ、つまりディスク・ジョッキー用の表示が気になったが、逆にDJ針だと、違いはどう出るのか、興味が湧いた。

 

針圧は前の中電ものと同じ2~4gとなっている。と、すると中電モデルもDJ用か、と疑問が生まれたけど、結果はGooだったのでOKですね。。中電モデルが中低域にポイントを置いているけれど、ナガオカはさすがDJと名乗るだけに中高域が張り出すポジティヴな音造りがされている。ただ、DJはDJなのか、短期決戦、一発勝負には強いけれど、長期戦になると ・・・・・かな(笑)。でも、割り切れば、戦力として充分、使えます。

 

針がDJ用なら、レコードはジャズDJの人気者、シンフォニー・シッドのドスの利いたMCで始まる”monday night at birdland"(1集と2集)に決まりです。

 

 

時は1958年4月21日、場所はNYのブロードウェイ52丁目、ジャズ・クラブ「バードランド」。シッドのダミ声が響く中、「ジャズが一番、幸せだった夜」がライヴ録音されている。まだ、20歳に満たないモーガンのペットが冴え渡る。中でも第二集”another monday night"の”Jamph”での天真なソロには鳥肌が立ちます。二日間、軟禁され、飴玉をしゃぶらされたアルバムを代表作とジャズ・マスコミや世間は盛んに持ち上げるけれど、如何なものだろう。それじゃ、モーガンがあまりにも気の毒に思える。

それはそれとして、この2枚をDJ針で聴くと、国内盤がオリジナル盤と錯覚するほど変わりますよ(笑)。ライブものをDJ針で聴くのも満更でもないですね。そういう使い方、裏技の新発見です。

 

年の瀬も押し詰まりました。今年一年、立ち寄って頂きありがとうございます。

皆さん、よいお年をお迎えください。


まるでど真ん中に剛球 ・・・・・カモメのSHURE M75B

2023-12-16 | お遊びオーディオ

 

M75シリーズの内、ED TYPE2とMB TYPE2を所有しているけれど、カモメ・マークは持っていないのでネットに挙がったBを拾いました。0.6ミルの丸針です。MB TYPE2も確か、0.6ミルの丸針なので音の違いはどうなのか、興味が湧きます。

 

左からB、ED TYPE2、MB TYPE2、ボディは基本的に同じでしょう。違いは造られた時期と産地かな? また、スタイラス・チップの違いもあります。

ED TYPE2はダイヤ無垢の楕円針、BとMB TYPE2は共に接合ダイヤの丸針ですが、円錐の形状が若干異なります。Bはスッキリと綺麗な円錐に対しMB TYPE2はずんぐりしている。互換性があるはずなので試してみましたが、組み合せによりガタが出たり、窮屈だったりしたので無理をしませんでした。

 

リード・ワイヤー、シェル等々、必ずしも同条件ではありませんが音の出方の違いをざっくり例えるなら、ED TYPE2は内外角、高目低目にビシッと決まる快速球、MB TYPE2はスピンが良く利いた小気味よい直球、そしてBは外連味なくど真ん中にズボーンと吸い込まれる剛球と言った所でしょうか。Bの裏評判が高いのも納得できますね。

好きな一枚を、M75Bで聴くヘンダーソンのtsが殊更、イイです。

 

評判、人気共にショーターに大きく水を開けられているけれど、ts奏者の実力の差はそれほどでもないと思う。