校庭に咲いている花を切り取って生徒が毒にやられる。
毒草とは知らなかったでは、先生の智識としてお粗末だが、モノが増え過ぎれば追いつくのも大変だろう。
太平洋の南のかなたからも、これまで見たこともないような動植物がやってくる。
ローレンティアという名に、草木の別も忘れて、月桂樹の連想だけで付き合っていたら、これがとんでもない「猛毒」という花言葉を持った毒草「イソトマ」だったのだ。
キキョウに似て綺麗だからと気を許していると、目に入れば失明することもあるというから恐ろしい。
動物や昆虫にはなかなか手を出しにくいが、花にはつい手が伸びる。
見知らぬ花には気をつけよう。