友人宅で、カラオケの話題に「しゃくり」が登場した。
「しゃくり」が採点の対象になるのだという。
歌の採点には興味がないが、「しゃくり」という言葉に引っかかった。
「しゃくりとは」と聞いても、返ってくるのはご迷答ばかり。
吹きこぼれるような笑顔や「音が変わるんだ」だけではさっぱりわからない。
「さぐり」なら、はずれた音からだんだん近づけていくあれかと見当はつくのだが。
帰ってから知恵袋を見たら、こう書いてあった。
「設定された音程よりも低い音をまず発声し、そこから本来の音程に近づけてゆく。このような歌唱法を機械が検知した場合、しゃくりとして判定される」
採点機ではしゃくりの判定にイエローランプが点き、合計回数が減点対象として表示されるという。
やはりそうか、言葉からの探りはそれほど外れていなかった。
しゃくりが巧み/嫌みのどちらに働くかが、歌の聴かせどころなのだろう。
しゃくるときは、気を入れてあごもしゃくるのだろうか。
今うろうろしている台風の経路も、大げさなしゃくりを見せているようだ。