・・・・・・あわぞうの覗き穴・・・・・・

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早いことがよいことなのか

2013年07月02日 | つぶやきの壺焼

え、もう来たの、というぐらい近頃の荷物は早く届きます。

スポーツ競技には速さを競うものが多いのですが、観覧スポーツの流行は、そこで求めていた“速さ”比べが“早さ”比べになって、日常生活の感覚も早いことがよいことのように変わってきました。
3日はかかるだろうと思っていた荷物が翌日に届くと、それだけで大満足します。
受け取ってから2~3日は箱も開かずにそのまま、それでも、なぜかひとにさせることには早さを望みます。

早いことは効率がよいこと、優れていることという、やや見当違いの判定基準で、ひとのすることは見定められます。
物を運ぶ仕事では、このゆがんだものさしに合うようにするには、人間が働くリズムをゆがめなければ追いつきません。

600キロを時速90キロで7時間走りづめ、国の基準では4時間運転したら30分の休みが求められていても、途中の「ひと眠り」が、かえって「不眠」を呼び込んで危ないからノンストップのほうが安全側だといいます。

なぜ急ぐのか、そのわけは、積み下ろし場所には全国からトラックが集まって、到着順に荷を下ろすので、30分遅れると、2時間は順番を待たなければならなくなるからだそうです。(朝日新聞DIGITAL)

早くて5日後か、まあいいやと思っていたのに、2日後の今朝着いた、代金の99%が送料である本を目の前にして、早いのはそんなによいことなのかと、不思議な気分です。

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