オレガノというハーブがあります。
ほろにがい味と樟脳に似た清涼感のある芳香をただよわせます。
日本語と全く関連がない名前ですが、何か押し付けがましい語感がします。
オレガノが、俺がのぉに聞こえるからです。
香りだけでなく、薬効も、殺菌、解毒、鎮痛、消化器活動促進、駆虫、強壮など、強力なようです。
オレガノはギリシャ語で「山の喜び」だそうですが、いかにも鼻の高そうな名前です。
鼻高といえば、「俺が」に続いて「やった」という言葉をすぐに思い浮かべます。
自慢話にも上手下手があって、「俺がやった」の臭いが強くなってくると、聞いているほうの鼻についてきます。
アニメのヤッターマンの向こうを張って、ヤッタ、ヤッタを見せたがる人は、大ものちんぴらさまざまですが、政治家をやめた人が、政治家のふりをして閑にあかせて飛び回り、国の損失にしかなりそうもないことを言って歩くヤッタマンは困り者です。
ヤッタマンは、やった結果の影響をあまり考えません。
名が売れ、いい顔ができればよいのです。
純真が無邪気を着て歩いているようなものなのですが、せめてものお願いがあります。
顔を売るついでに、国まで売るのはやめてください。